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4月25日(水)、27日(金)に東海大學(台湾)と愛知大学(日本)とオンラインディスカッションイベントを開催


2022年4月25日(月)と4月27日(水)の夜に行われた台湾と日本の学生たちのオンラインの国際交流イベントについてご報告します。

今回のイベントは、台湾台中市の東海大學日本語言文化學系 佐藤(内田)良子先生助理教授からご担当授業「日語討論與表達(二)(意訳:日本語ディスカッションと発表)」を受講している学生たちに同世代の日本人学生の意見を聞かせてあげたいので協力をしてもらえないかというお誘いがあり、これに愛知大学現代中国学部 加治宏基教授と、常磐大学総合政策学部経営学科 平田亜紀准教授が賛同をし、実現したものです。

イベント当日は、3つの大学の学生たちはもちろんのこと、日本の東海大学の学生や、常磐大学の学生の友人たちの参加もあり、総勢50人で複数のブレイクアウトルームに分かれディスカッションを行いました。いざ開始してみると、用意した質問が難しく盛り上がらないため優しい話題に変えて盛り上がったグループあった一方で、教員の助けを借りて意思疎通を深めたり、交流終了後にメールのやりとりでディスカッションの内容をさらに深めたりと、それぞれに工夫をしながら交流を行っていました。

台湾の学生たちは授業の一環での参加でしたが、日本側は有志での参加で、常磐大学からは17名もの学生が手を挙げてくれました。こういう類のイベントへの参加経験があまりないという学生も多く、イベント開始前にはずいぶんと心配をしていたようです。ですが、終了後に寄せされた参加者の声からは、異なる文化はもちろんのこと、自分の文化や、言語の権力性への気づきがあったことが伺え、有意義な時間を過ごせたようです。

ここで学生の声と写真を紹介いたします

総合政策学科3年 石川 倫行さん

「正義とリンチ」のグループ討議に参加しました。日本と台湾という国家間の意識の違いだけでなく、台湾の地域や支持政党による違いについても知ることができました。また、日常では得られない台湾での生活や食文化、日本の文化の普及を知ることができ、非常に有意義な時間であったと感じております。最近の日本アニメが台湾でも人気という話を聞き、サブカルチャーの伝播の早さに驚きました。事前のイメージから参加してよいものかと不安に思っておりましたが、先生方の手厚いサポートもあって、いずれの学校の学生とも楽しく交流でき、参加してよかったと思っております。

看護学部1年 本宮 菜奈さん

私が今回日台企画に参加した理由は、コロナウイルス感染症が世界中で流行している今でしかできないリモートでの交流会を通して、他国の方の考え方や文化を知るきっかけになると思ったからです。看護学科ということもあり、台湾の看護師さんへの印象や台湾でのコロナウイルスの現状について質問しました。台湾では、女性の看護師さんが多く、看護学生は多忙な毎日を送っている印象があるそうです。そしてコロナウイルスの状況は悪くなる一方で、大学の授業もこれからリモートになってしまうことが懸念されているとの事です。台湾の方々はとても優しく、私が思っていたよりも日本語がとても上手で話しやすかったです。このような企画をきっかけに国際交流に興味を持つ事ができ、自分自身の視野を広げる事が出来ました。また機会がありましたら、ぜひ参加させていただきたいと思っています。ありがとうございました。

写真(下)記念写真のポーズと笑顔をお願いしたときのもの。

写真(下)各グループの模様。
ディスカッションテーマは台湾のものが書かれています。

テーマ:動物実験の必要性
常磐からは山崎さんと本宮さん(看護学部看護学科)

テーマ:リンチと正義
常磐からは石川さん(総合政策学部法律行政学科)

テーマ:セフレ関係
常磐からは宮本さん(看護学部看護学科)

テーマ:化粧をしなければならないか
常磐からは関根さん(総合政策学部法律行政学科)

テーマ:死刑制度の存続
常磐からは水野さん(総合政策学部法律行政学科)

相手にとっては外国語、そして自分にとっては母語という、言語の優位性が生まれる環境に初めて身を置くことで、そのことに居心地の悪さを感じたという学生たちもいました。「相手への配慮をしたいけれども具体的にどのような配慮をしてよいかわからないもどかしさを感じた」「今後、実際に日本語を話さない人とこれから地域や仕事の場で会うときに本当にやっていけるだろうかと考えた」と教えてくれました。一歩踏み込んだ話題について真剣に意見を交わそうとすればするほど見えてくる共生社会の課題を肌で感じ取ってくれたことは大きな収穫であったのではないでしょうか。

引き続きこのようなイベントを開催していきたいと思っていますので、ご関心のある方は楽しみに待っていてください。

最後となりますが、この企画を開催にするにあたって、募集にご協力いただきました本学の国際交流語学学習センターのみなさま、それから授業内やゼミで周知をしてくださいました先生方に、この場を借りて御礼申し上げます。

常磐大学総合政策学部経営学科 准教授 平田亜紀