2022年8月3日（水）、今年度秋セメスターより、交換留学生として海外の大学に派遣予定の7名の学生が、富田敬子学長と面会しました。

各学生が、留学先で何をしたいか、どんなことを学びたいかを述べ、それに対し学長より、これまでの豊富な海外経験からアドバイスやコメントをいただき、終始和やかな雰囲気となりました。

タイ・チェンマイ・ラチャパット大学に留学予定の前嶋千穂さん（人間科学部コミュニケーション学科4年）は、新型コロナウイルスの影響により、留学を1年延期しておりました。英語教員になるという目標を叶えるため、タイで外国語として英語を学んでいる学生と一緒に英語で開講される授業を履修し、また、外国にルーツを持つ子どもの支援について、現地で調査をしたいと目標を語りました。

韓国・大邱（テグ）カトリック大学に留学する髙田有規子さん（人間科学部コミュニケーション学科2年）は、新型コロナウイルスの影響により、留学の開始時期を半年間延期していましたが、将来は韓国で就職をしたいという目標を持っており、留学を通じて韓国での生活を実際に体験し、現地での就職についても調べたいと語りました。

同じく、大邱カトリック大学に留学する小松美優さん（人間科学部コミュニケーション学科2年）は、韓国語の能力をさらに伸ばすとともに、将来の目標である日本語教師が韓国ではどう学生に接しているか学んできたいと述べました。また、現地でジェンダー平等について調べたいと目標を語りました。

昨年度新たに連携協定を締結した、ポーランドのグダニスク大学に留学予定の中村友香さん（人間科学部コミュニケーション学科4年）も、新型コロナウイルスの影響により留学を1年間延期しておりました。文部科学省の「トビタテ！留学JAPAN」14期の採用学生として、グダニスク大学以外に、イギリス・オックスフォードの語学学校と韓国・大邱カトリック大学にも留学予定ですが、「誰も取り残さない英語教育」をテーマとし、各学校・大学での学修やボランティア活動を通じ、生徒と教師の両方の立場体験することで、各国の英語教育について学びたいと語りました。

同じく、グダニスク大学に留学予定の金塚妃菜さん（人間科学部コミュニケーション学科3年）は、英語で提供される授業を現地の学生一緒に履修し、英語力をさらに伸ばすとともに、異文化についても学びたいと述べました。また、現地の子育て支援策や女性の就労状況等について調査をしたいと目標を語りました。

カナダ・ランガラ・カレッジに留学する2名の学生については、2020年度に渡航予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により留学を延期しておりました。

須田茜音さん（人間科学部コミュニケーション学科4年）は、英語はもちろん、異文化についても学び、また、ヴィーガンを通じた自然保護についてアクションを起こしていきたいと目標を述べました。

藤田海輝さん（総合政策学部経営学科4年）は、「トビタテ！留学JAPAN」12期の採用学生として、現地の高齢者施設でのボランティア活動を通じて、AIやITの技術を使った高齢者支援の方法について学びたいと意気込みを語りました。

最後に、富田学長より、派遣学生に対し、留学という人生における大きな選択をした勇気を称えたいとメッセージが述べられるとともに、2つのアドバイスが送られました。

1つ目は、たくさんの恥をかいてきてほしいということです。現地では、自分で思っていたよりも言葉が通じなかったり、コミュニケーションの仕方も日本とは違う等、様々な経験を通じ、たくさん恥をかくことがあるかと思いますが、そのような状況に陥った時、「知らないことはこれから勉強して身に付ければいい」という気持ちで前向きに頑張ってほしいこと、それを積み重ねることで、学んだことが自分の中に吸収され、自信に繋がっていくということがアドバイスされました。

2つ目は、「日本を代表する1人」という意識を持って行動してほしいということです。行動の1つひとつが、恥にもなり誇りにもなるとともに、日本について質問をされる機会があると思うので、日本についても学んでいってほしいとのアドバイスが送られました。

それぞれの留学を経て、学生がより成長した姿を見られることを、大変楽しみにしています。

各学生の留学報告は、学内限定にて、本学ホームページ上で公開予定です。また、Q棟1階の国際交流語学学習センター入口にも報告書の閲覧コーナーを設けます。留学に興味のある学生の皆様は、是非お立ち寄りください（10月上旬頃より順次公開予定です）。