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フィリピン・バゴ市長(バゴ市立大学理事長)が本学を訪問されました


本学が学術連携協定を締結するフィリピンのバゴ市立大学(Bago City College)より、同大学理事長を務めるバゴ市長、ニコラス・ユーロ氏がこの度夫人と共に来日し、4月3日(水)・4日(木)の2日間、招へいを企画されたオイスカ茨城推進協議会の小野瀬武康事務局長の同行にて、本学教職員や学生との面会に加え、本学が設定した様々なプログラムに参加されました。

訪問初日の3日に行われた富田学長との面会では、同校の協力を得てこれまで2017年度より実施してきた海外研修(フィリピン研修)の成果を振り返り、さらにコロナ禍に始まった同大学学生によるオンライン英語チュータープログラムの効果を共有しました。同大学では、英語を母語レベルで修得している学生が多いことから、同校との交換留学制度の可能性についても検討しました。

同日、2023年度フィリピン研修に参加した学生との面会は、現地研修の最終日、ユーロ市長に参加学生全員が招待を受けた会食のお礼の場ともなり、参加学生が水戸市の紹介を英語で行ったほか、8名の学生がそれぞれ「Life Changing Experience」と表現する研修の成果を振り返りました。

<4月3日(水)>

富田学長から、バゴ市立大学が、本学学生の受入に協力してくれていることへの感謝の言葉がありました。

大学・短大の副学長や関係者を交えて、これまでの交流プログラムを土台に、交換留学制度の設置について検討を開始

裁縫伝導所に始まる本学創設の歴史を、カイル・ミハレス職員が紹介

2023年度フィリピン研修参加学生が、研修時のお礼とともに、英語で水戸市を紹介

2023年度フィリピン研修参加学生8名が集まり、ユーロ市長と再会。改めて研修参加の成果を共有しました。

2023年度フィリピン研修を担当した小関一也准教授とケビン・マクマヌス准教授も入り学生と記念撮影

翌4日早朝には、水戸市観光課と市観光案内所の協力にて、ボランティア通訳を派遣いただき偕楽園を見学。限られた時間の中でスムーズに園内を回り、水戸の歴史や自然に親しまれました。その後水戸市庁舎に移動し、高橋靖水戸市長を表敬訪問。ユーロ市長が、バゴ市立大学の特色として学生の高い英語力に触れ、バゴ市が所在する西ネグロス州には世界中の企業のコールセンターが集積している状況を紹介すると、高橋市長が、母語と英語の二言語教育をどう実現しているのか質問されました。ユーロ市長は、初等教育から、英語科目のみでなく他の科目も英語で提供されるものが多数あり、日常生活でも英語に触れる時間が圧倒的に多いと説明されました。

また、年間20以上の台風が通過するバゴ市における災害対応の課題を示され、水戸市の知見を得るため、水戸市市民協働部防災・危機管理課より、2019年の台風19号による被災状況と水戸市の対応について、詳細なスライドをご用意いただき説明を受けました。当該台風では、那珂川の氾濫により周辺地域の建物・家屋に甚大な被害がもたらされた一方、負傷者2名、死者ゼロ、と人的被害が少なかった状況が報告され、ユーロ市長は、時間経過に沿った適切な避難指示や在宅の「避難行動要支援者」への迅速かつ細やかな対応が、その背景にあったことを理解し、バゴ市の危機管理体制の構築に活かしたいと、水戸市訪問の意義を感謝とともに伝えられました。

4日午後には、ひたちなか市に移動し、国営ひたち海浜公園を視察。その後、フィリピンのダバオ市と協定を持つひたちなか商工会議所の会員企業であり、茨城名産の「干し芋」が世界ブランドになるまで業界を牽引された株式会社幸田商店の工場を訪問。代表取締役社長の鬼澤宏幸氏より、サツマイモの栽培・収穫から干し芋への加工・製品化、さらに流通・販売まで、徹底した品質管理のもと、ブランディングの成功の秘訣を直接説明いただき、農業が盛んなバゴ市の農産品加工産業の育成に、たくさんのヒントを得た訪問となりました。

ユーロ市長の本学訪問を機に、バゴ市立大学との協力関係を再確認すると同時に、両大学が相互に地域の課題解決に向けて、さらに学生・教職員の交流を推進していくことを確認しました。

<4月4日(木)>

髙橋靖水戸市長を表敬訪問。フィリピンの二言語教育や地場産業の育成、災害対応などに話題が広がりました。

髙橋市長より、ユーロ市長に、水戸市の名産として梅酒が記念に手渡されました。

偕楽園では、「いばらき観光マイスターS級」をもつ通訳ボランティアの髙橋さんと市観光案内所の菅さんに案内いただきました。

偕楽園を構成する「陰」と「陽」を体感しながら、開園の歴史も説明を受けました。

水戸市市民協働部防災・危機管理課の野村さんより、2019年10月に発生した台風19号の被災状況と水戸市の対応を詳細に説明いただきました。

ユーロ市長より、バゴ市における防災対策、被災者対応構築に向けて、たくさんのヒントを得られたと、感謝のことばがありました。講話を通訳したミハレス職員も入って記念撮影。

干し芋のブランディングで業界全体を牽引してきた鬼澤社長が、流暢な英語で幸田商店の事業を紹介。天日干し製品を試食し、食感と糖度の高さに驚かされました。

アジアから世界を視野に入れてさらに事業拡大を目指しているとの鬼澤社長の話に、ユーロ市長もバゴ市の地場産業育成に刺激を受けたとお礼が伝えられました。