グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


INFORMATION

ホーム > INFORMATION > ポーランド・グダニスク大学と合同でシンポジウムを開催しました

ポーランド・グダニスク大学と合同でシンポジウムを開催しました


2025年5月22日(木)、本学の連携協定校であるポーランドのグダニスク大学と合同でシンポジウム『ポーランドと日本を結ぶ架け橋』を開催しました。
両大学の学生や教職員を含む約100名が参加し、学術交流や国際的な連携を強化する貴重な機会となりました。

本学の下村学長による開会の挨拶で幕を開け、続いて、グダニスク大学言語学部日本学科長であるヤツェク・スプリスガルト博士と、同学科の講師であるリンダ・チェルニホフスカ・クラマシュ先生による流暢な日本語でのスピーチが行われました。

その後、グダニスク大学日本学科の講師であるスプリスガルト・友美先生による講演「ポーランドにおける日本学の発展 ~現在の状況と今後の展望~」が行われました。
講演では、ポーランドには、日本学科を擁する大学が5つあり、大学によって扱っている分野が異なることや、研究者や出版物を中心とした日本学の概要について紹介されました。
また、グダニスク大学の日本語学科は2023年度に開設されましたが、初年度の入学試験では合格者26名のところ、500名以上の志願者がいたことが報告され、大変驚かされました。今後は日本語学科の教員を補充し、学生数を増やしていく予定とのことです。

さらに、日本学科の4名の学生による、カシューブ地方(ポーランド北部のグダニスクを含む地域)についてのプレゼンテーションが行われました。現地に伝わる神話を紹介したり、カシューブ語の歌を披露したりする等、工夫を凝らした発表により、楽しいひとときとなりました。

前半セッションの最後には、常磐大学人間科学部コミュニケーション学科の飯野令子教授による、グダニスク大学訪問報告が行われました。グダニスク大学の日本学科と東洋学科で日本語を学ぶ学生に旧市街を案内してもらい様々な場所を訪れたことや、日本語の授業を行った際の学生の熱心な学習態度、グダニスク大学の先生方の授業に対する真摯な姿勢について語られました。また、移民に対するポーランド語教育の現状について、聞き取り調査をした結果も報告されました。

シンポジウムの後半では、2つのセッションが行われました。ひとつは、グダニスク大学と常磐大学の交換留学に参加した4名の学生(グダニスク大学から2名、常磐大学から2名)によるトークセッション、もうひとつは、参加者全員によるグループセッションです。

トークセッションでは、学生たちが日本およびポーランドでの留学体験を通じて感じたカルチャーショックや、印象的なエピソードを披露してくれました。また、留学中に経験した困難や、異文化の中で得た学びや自己成長について、熱意をもって語りました。4名の学生全員が、留学中にホームシックにならなかったのに、帰国後、留学した国に戻りたくなったと話したことは、留学の成功を物語っていると言えます。

最後に行われたグループセッションでは、「ポーランドと日本の交流を促進するには」というテーマを中心に議論が行われました。各グループでは、両国の相互理解を深め、つながりを強化するためのさまざまなアイデアについて活発な議論が行われました。例えば、定期的にオンラインで交流する、料理や遊びを紹介し合って理解を深める、などです。
議論を通じて、参加者たちにとって、貴重な異文化交流の機会となり、また、お互いに様々な刺激を受けるセッションとなりました。

本学とグダニスク大学は、2021年度に学術連携協定を締結したばかりですが、交換留学と教員が、毎年のように日本とポーランドを行き来しています。今後両大学の関係がより深まることを願っています。