グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


INFORMATION

ホーム > INFORMATION > 地域と世界を結ぶ、学生発のフェアトレード ―「梅染め・組紐プロジェクト」が茨城新聞に掲載

地域と世界を結ぶ、学生発のフェアトレード ―「梅染め・組紐プロジェクト」が茨城新聞に掲載


常磐大生たちがフィリピン・ネグロス島の職人と共に取り組んできたフェアトレード商品の開発プロジェクトが、2025年7月5日付の茨城新聞朝刊で大きく紹介されました。この記事は、プロジェクト代表である総合政策学部4年・福田来夢さんが執筆を担当したものです。

本プロジェクトは、小関一也准教授ゼミと学生ボランティア団体「フェアリーテイル」によるSDGs活動であり、水戸の伝統工芸「梅染め」と、フィリピン・ネグロス島の草木染めを組み合わせたオリジナルの組紐商品を開発・販売するという、国際フェアトレードの実践です。

梅染や自然染めの様子

梅の木を砕くところから

煮沸して染液づくり

1つひとつ丁寧に染めます

取り組みの背景には、小関ゼミが2016年から継続してきたフィリピンとのフェアトレード交流があります。現地の国際NGO「オイスカ・バゴ・トレーニングセンター」からの要請を受け、数年前から新商品の開発がスタート。学生たちは毎年現地を訪問し、今年2月にも現地職人の方々とワークショップを開催するなど、国境を越えた協働を重ねてきました。

フィリピンでのワークショップの様子

英語のプレゼンも頑張りました!

組紐づくり実演中

フィリピンと日本で染めた絹糸の色合わせ

梅&桑(左)、藍&パパイヤ(右)

5月に開催された「水戸まちなかフェスティバル」では、新しく完成した組紐商品が、ネグロス島で手作りされたポーチやランチョンマットと並んで展示・販売され、多くの市民の関心を集めました。アンケートでは、96%の来場者が「日本とフィリピンのパートナーシップを感じた」と回答しており、活動の意義が地域社会にも広く共有されつつあることがわかります。

水戸フェスにフェアトレード・ブースを出展

組紐体験コーナーで市民と交流

フェアトレード商品完売! 笑顔で集合写真

プロジェクトは現在4年目を迎え、水戸ユネスコ協会、シニア団体「木もれ陽」、水戸工業高校、組紐屋鈴木(大学OB鈴木康夫氏が経営)など、さまざまな地域団体との連携を深めながら活動を展開しています。今後は、商品の背景にある「物語」や現地生産者の声を伝える展示や動画の制作にも力を注いでいく予定です。

次期代表の小室晴さん(総合政策学科3年)は、「一人でも多くの方に、私たちの活動の意味を届けたい」と語っています。プロジェクトメンバーの学生たちは、ものを売るだけでなく、そこに込められた“想い”を届けることを大切にしています。地域と世界をつなぐこのフェアトレードの実践に、ぜひご注目ください。