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法律行政学科ニュース

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今年も入学前スクーリングを実施しました!!


常磐大学の法律行政学科では、本年度も3月に推薦系の入学予定者を対象に入学前スクーリングを実施しました。入学前スクーリングを行うことで、入学予定者が在学生、教員との交流を通じて法律行政学科で求められる学びについて理解を深め、入学後も学修目標をしっかりと持って主体的に学んでいけるようサポートしています。

今回がクラスメートとの初対面ということで、最初参加者は緊張している様子でしたが、ペアトークの時間が始まると、クラスメートとの会話も弾み、教室は次第に楽しそうな笑顔と声で包まれていきました。

吉田ゼミの横瀬さん(向かって左)と中島さん(右)によるゼミ発表の様子
 

法律行政学科を含む総合政策学部では、2年秋学期より自らの興味・関心に応じて選択した少人数クラス(ゼミナール)で、専門と関連した施設の訪問、専門分野の文献の講読・討論、研究調査、発表などを行いながら実践的・専門的知識を深めていきます。

例えば、茨城県庁での長い勤務歴を持ち「地方自治論」や「行政法学」を専門とする吉田勉先生のゼミでは、昨年市長と議会の対立が大きく報道されていた広島県の安芸高田市を訪れて市長と議会に聞き取り調査を行い、「二元代表制」の課題やそのあり方を検討しました。こうした独自の実践的学びについて新入生に理解を深めてもらおうと、吉田勉先生のゼミ生、横瀬さんと中島さんに、自分たちが調査および分析を行った「二元代表制」について発表をしていただきました。 「二元代表制」の問題点について、堂々と分かりやすく発表する先輩方の姿を見て、入学予定者も大いに刺激を受けたようです。

裁判員裁判について講義を行う山梨先生(向かって左)
 

そして、最後に「犯罪学」や「刑事政策」を専門とする山梨先生が、「裁判員裁判」について講義を行いました。その中で、参加者全員で事例を読み、自分が裁判員だったら、どのような判決を下すか、そしてなぜそのような判決を下すのか考えました。

「この教室にいる全員が、裁判員として刑事裁判で目の前にいる被告人の死刑を宣告するか否かの判断を迫られる可能性があります。そのとき、事例を聞いてなんとなく『死刑』だと思ったから、『死刑』と決めていいんですか。人の命が掛かっているんですよ。」 山梨先生の厳しい声と表情での問いかけに、参加者も真剣な眼差しで裁判員としてどのような判決を下すか考えていました。自分が下した判決について説明に困っている参加者の表情を見つめながら、山梨先生が語り掛けます。「その事例について、自分はなぜそのような結論を導き出したのか、自らの思考過程を説得力を持って論理的に言語化していく、その方法を大学で学んでいきます。」 

入学前スクーリングでのクラスメートとの交流、吉田ゼミの発表、山梨先生の講義を通じて、参加者は4月から始まる常磐大学での大学生活と学びに期待を大きく膨らませているようでした。