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【学科活動】 県議会の西野議長と吉田ゼミの学生が県行政施策等に関する意見交換会を行いました


2025年11月21日、茨城県議会の西野一(にしのはじめ)議長が本学を訪れ、吉田ゼミの3年生、4年生との意見交換会を行いました。

▲講演する県議会西野議長

西野議長から吉田勉教授に、県の施策審議に活かすため、大学生の政治や行政に関する率直な意見を聞きたいとの提案があり、対する学生たちも高い関心をもって参加することで実現したものです。

当日は、西野議長のほか、県議会事務局職員の方も参加いただきました。ゼミ生では当初3年生のみが参加でしたが、4年生のなかでも行政に携わることが決まっている学生も参加したいとの要望があり、県庁に採用が決まった石塚凜々さん、小野瀬太崇君、ひたちなか市に採用が決まった佐藤柊君、大子町に採用が決まった川又虎央君も参加してくれました。

意見交換会のテーマは、➀大学生の投票率の低下、②茨城への思い、③少子化対策の3つについて、学生それぞれの意見や考え方を提示して、それに対して議長がコメントするなどして熱心な議論がなされました。
 「大学生の投票率の低下」に関しては、小野瀬君から「期日前投票の周知が不十分」「若い人は新聞等をとっておらずSNSを駆使した選挙公報の充実が不可欠」など、3年生の前田隼利君からは「今の若者は、自分が投票したことが現実の施策にどうつながっていくのかが実感できない状況になっている。誰にどのような投票をしていいのか実感を持って把握できるような仕組みが必要ではないか」との意見が出されました。
西野議長からは、「皆さんには無限の可能性があることをよく認識してもらいたい。自分の能力を信じて自らの選択が世の中をどう変えていくのかをよく考えていけば、自ずからどうすればいいのかが開けるのではないか」といったコメントをいただきました。西野議長から意見を求められた吉田教授は、「今の20代の若者たちは、バブル時代も日本が絶好調の時代も身をもって経験したことがない世代。そのようななか何を目標にどう頑張ればいいのかが、わかりにくくなっているのかもしれない。これは学生たちも模索してもらわなければならないし、私たちもそのあり方をわかりやすく示さなければならないのではないか」とのコメントをしました。

▲ 意見交換会の様子

 「茨城への思い」については、学生の中からは、「県や県議会としては、大学生たちには茨城を愛して、茨城に残って地域を充実・振興してもらいたいと考えるのか、それとも自分の力を全国や世界に向けて試すような方向性で頑張ってもらいたいと考えるのか」といった質問も出されましたが、西野議長からは「両方がバランスをとって機能することが望ましい。最終的にはそれぞれの皆さんが自分の人生をどう考えてどう能力を活かしていくのかに尽きるのであるが、それを行政や政治家はバックアップしていくことになると思う。そのための仕組みづくりを県議会では特別委員会などで議論している」といったコメントをいただきました。

▲議長とゼミ生の記念写真

そのほか、時間いっぱいまで熱心な意見交換がなされました。西野議長が熱心に学生に話しかける姿勢に応じるように多くの学生たちも常日頃よりもさらに積極的な「熱い」意見を提示することになり、とても充実した懇談の場となりました。

法律行政学科では、今後も、社会で活躍する様々な皆様と交流し、学生が社会の実際の動きを実感できるような機会を数多く設けていくこととしています。