日銀グランプリで「敢闘賞」を受賞した文堂ゼミナール3年生にインタビューを行いました
昨年11月23日に日銀本店で実施された「第18回日銀グランプリ」の決勝大会に選出され、「敢闘賞」を受賞した文堂弘之ゼミナール3年生5名に、インタビューを行いました(決勝大会の詳細はこちら)。
インタビューに答えていただいたのは、岩間勇汰朗さん、片野将寛さん、川又悠生さん、小泉麟さん、篠田裕也さんの5名です。
インタビューに答えていただいたのは、岩間勇汰朗さん、片野将寛さん、川又悠生さん、小泉麟さん、篠田裕也さんの5名です。
Q1.日銀グランプリはどのように知りましたか?
- 文堂先生が3年生のゼミナール活動の一環として毎年参加しているということを聞いて、日銀グランプリの存在を知りました。(篠田さん)
Q2.論文のテーマはどのように決めたのですか?
- 3年生が始まる前の、春休みのときに興味関心のある経済ニュースや社会問題などを各自で10個位調べてくるという課題があり、皆が調べてきた候補の中から金融教育というテーマに決まりました。(片野さん)
- 元々、日本の金融リテラシーがアメリカと比較してとても低いということが問題視されていたことを知っていたため、それをテーマにしようと考えたのがきっかけです。(岩間さん)
- 2022年4月から高校の家庭科での金融教育が必修科目になったことから、家庭科の先生の負担が多くなることを予測しました。調べてみると、家庭科の先生をサポートする組織がまだなかったので、私たちがそのための団体としての「金融教育支援センター FESC」の設立を提案しようと考えました。(川又さん)
Q3.論文作成で苦労したことは何ですか?
- とくに、集めた情報をまとめる作業が大変でした。ネットからのアンケート調査などのデータの収集や、実際に高校の家庭科の先生にヒアリング調査をさせてもらい、情報を集めました。集めたデータから自分たちがどのような意見を持ったのかをまとめる作業の中で、みんなの意見が分かれることもあったため、5人全員が理解し、納得のいくような説明をして意見をまとめていきました。(小泉さん)
- 意見が割れたり、ゼミの時間ずっと沈黙が続いたりしていました。最終的には、文堂先生に司会を15分ずつで交代することを提案していただき、意見がまとまりやすくなって、無事にヒアリング調査の質問用紙を作成することができました。また、ヒアリングで聞いたことをまとめる作業も大変でした。ヒアリングでお聞きしたことをメモしているのですが、すべてを正確にメモするのは難しかったです。ですが、わからなかったことをゼミの仲間に聞いて回ることを主体的に各自が行ってヒアリング結果をまとめることができ、高校の家庭科での金融教育のリアルな課題を見つけることに活かすことができました。(岩間さん)
- 高校の家庭科教諭にどのような質問をするのか、どのような回答が予想されるのか、さらに予想した回答の結論を考える作業が大変でした。隙間の時間を見つけてはメンバーで集まり、何度も話し合うことで全員が納得のいく資料を作成することができました。(篠田さん)
Q4.決勝大会の5チームに選出されたとき、どう思いましたか?
- 最初は驚きで頭がいっぱいでした。その後は、日本銀行本店でプレゼンテーションができる嬉しさと不安がありました。また一緒にゼミの仲間と一つの目標に向かって取り組めることができたのでよかったです。(小泉さん)
- 選出されたと聞いたときは正直、実感がなかったです。日銀グランプリの決勝大会の準備を進めていく中で本当に決勝大会に出るんだなと少しずつ実感がわいてきました。(岩間さん)
- 最初に、決勝大会に進出したという話を聞いたときは、冗談かと思いました。ですが、日銀からメールのお知らせが来て、評価されたことはうれしかったし、プレゼン作成と予想質問対策を頑張らないといけないと感じました。(片野さん)
Q5.決勝大会当日まで、どんな準備を行いましたか?
- 台本読みにならないように抑揚をつけたり声を大きくしたりして反復練習を重ねてきました。その際には、実際に日本銀行本店で発表しているイメージをしながら練習してきました。その結果練習当初より、うまくプレゼンテーションができるようになりました。(川又さん)
- にプレゼンの作成と質疑応答に対する準備に力を入れました。プレゼン作成では、少しでも良いものにするために、文言や図の細かい箇所まで何度も修正しました。質疑応答に対する準備では、前年度以前の決勝大会の動画が日銀ウェブサイトに掲載されていたためそれを参考にして、どのような質問のされ方なのかをまず理解して、次にどのような質問がされそうかを予想し、それに対する回答を考えました。決勝大会が近くなるにつれて不安も大きくなりましたが、本番で何も答えられないというようなことがないように、疑問に思ったことは皆で解決をしました。(岩間さん)
Q6.決勝大会の感想を教えてください。
- 日銀の職員の方々や他大学のチームがいたりして、「これが決勝大会の本番なんだ」という緊張感がありました。しかし時間が経つにつれて緊張は少しずつほぐれてきました。このような経験は滅多にないので、この場にいられることこそゼミで頑張ってきた賜物だと感じました。(川又さん)
- 決勝大会当日はとても緊張しました。私自身、プレゼンテーションは大学の授業内での数回程度の経験しかなく、このような舞台での発表は初めてでした。自分たちの発表と他の大学の発表を比較しても経験の差があるなと感じる部分が多かったと感じました。(岩間さん)
- 審査委員による質疑応答の15分間がとても緊張しました。最終的には、質疑応答にはうまく答えられませんでしたが、挫折を味わうことも成長するためには貴重な経験であり、この経験をこれから活かせるように頑張らないといけないと感じました。また、先生からも悲観するのではなく自信をもつこと、自分たちが日銀グランプリで行ってきたことを他人に自信をもって端的に説明できるようにというアドバイスもいただきました。(片野さん)
Q7.日銀グランプリに挑戦する後輩に向けてメッセージをください。
- 私は日銀グランプリで協調性を高めることができました。自分の意見や他の人の意見をお互いに確認しあい修正することによって、よりよい論文作成ができました。そのおかげで日本銀行本店で開催される決勝大会に進出することができました。日銀グランプリでの挑戦はとても準備が大変ですが、その過程は必ず将来に繋がっていくのでめげずに挑戦し続けてください。(川又さん)
- 日銀グランプリに向けての活動では、自分の意見を積極的に発言したり、一つの問題に対して真剣に向き合うことで、金融経済教育について関心を深めることができたし、ゼミのみんなとより親睦を深めることができました。活動の間は他の授業やアルバイトとの両立でとても忙しくなると思います。ですが、この活動を通したことにより自身の成長に繋がったと実感できるし、一生懸命取り組めば、ガクチカとして就活の面接でも自信をもって話せるくらいとても貴重な体験になると思います。頑張ってください。(岩間さん)
- 自分たちが選んだテーマについて現状分析や解決策の提案、解決策の実用性について考え、それらをまとめることは、とても大変かつ時間がかかります。意見がまとまらなかったり、他の授業の課題と重なり忙しくなると思います。ですが、文堂ゼミで行う日銀グランプリでの活動は、とても貴重な体験であり、金融や経済により関心を持つきっかけになると私は考えます。文堂ゼミの皆さん、後で○○しておけばよかったと後悔しないために、文堂先生やゼミの仲間を頼り協力して頑張ってください。同じゼミの先輩として応援しています!(片野さん)
- 日銀グランプリで一番大事なのは、何か学び得ることだと思います。私は、論文作成の過程で、日本の金融教育の現状について深く学ぶことができました。皆さんも日銀グランプリを通して、何か学び得てくれればいいなと思います。ぜひ頑張ってください。(小泉さん)
- 私は日銀グランプリに応募するにあたって、慣れない代表者として活動することになり、協力してくれる仲間の大切さ、暖かさを感じました。そこから、人に頼ること・頼られることを恐れない心持ちを得ることができました。日銀グランプリはメンバー全員の力を集めなければ最後までやり遂げることはできません。そうして出来上がったものは、必ず自分の誇りになると思います。悔いは残さないよう、楽しむことも忘れず取り組んでみてください。(篠田さん)
日銀グランプリの活動を振り返りながら、インタビューに答える文堂ゼミ3年生
日本銀行から授与された賞状と受賞盾を持つ文堂ゼミ3年生
日銀グランプリの受賞盾