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経営学の魅力ってなんですか②-村中均教授(商業・マーケティング)にききました


高校生の方にはなじみのない方も多い「経営学」の魅力について、経営学科の先生に語ってもらう「経営学の魅力って何ですか」シリーズ、第2弾は商業・マーケティング分野の「マーケティング基礎論」「消費者行動論」などを担当する村中均教授です。

村中先生は国際基督教大学(ICU)大学院で企業の国際的な生産・流通のネットワーク化について研究し、東海大学を経て2009年に常磐大学に着任。商業・マーケティング分野の研究者である村中先生に、この分野との出会いと面白さについて伺いました。

できることをやってみる手段志向

🎤 経営学を学ばれたきっかけは何でしょう?
経済が分かっていれば将来役に立つかなと思い、千葉大学法経学部経済学科に進み、留学にも興味があったので国際経営の先生のゼミナールに入りました。先生に研究者の道を勧められ、ICUの大学院に進学しました。大学院のゼミナールの先生からは「成功するまで頑張れば失敗はないんだよ」といわれ、褒めて育てていただきました。自分にできることをとにかくやってみるという手段志向の姿勢が自分にはあって、それが現在まで繋がっている気がしますね。

日本のやり方と現地に合わせるやり方のバランスが面白いー標準化と適応化

🎤 経営学を学ばれていく中で面白いなと思われたところは何ですか?
経営学の中のマーケティングの中の国際マーケティングを学びました。国際マーケティングの面白さは、標準化と適応化(多様化)という問題ですかね。例えば、日本の企業が海外に出て行く時って、企業からすると海外でも同じやり方でやった方が効率的じゃないですか。でも、海外に行くと、文化が違うとか法律が違うとか経済状況が違うとか、そういう違いがあることで、日本標準のままではできないことが多々出てくるんです。食べ物だったら味付けとか、法律・制度が違ってたらそれに合わせなきゃいけないパッケージとか、そういう標準化と適応化のバランスをとる問題が生じるんです。また違いをうまく利用して、顧客にとってよいものが生まれることもあります。そこが研究するなら面白いところだと思いました。

また、大学院に進学した頃、Amazonのようなインターネット上のeコマース(電子商取引)企業が多く現れました。インターネットって国境がないじゃないですか。eコマースの出現で、これまでの国境の存在を前提とした理論体系ってどうなるんだろうということも研究していたんですよ。

茨城の良いところを日本中に、世界にーマーケティングで地方の活性化

🎤 常磐大学に着任以来、村中先生は地元企業や自治体とのコラボ企画に多く参画されていますね。標準化と適応化の問題とはどうつながるのでしょう?
茨城・水戸に来て、地方の活性化が重要だと改めて気づき、マーケティングを地域の活性化に応用できないかという取り組みを始めました。地域のマーケティングも標準化と適応化の問題はあると思います。今、茨城のものが海外に直ぐに販売されるということもあります。そうすると標準化と適応化の問題と同時に eコマースの問題も含まれてきます。こちらのものが海外に行く場合もありますし、中国からの観光客のように来てもらうこともあります。行く時は適応化する必要があったり、来てもらう際にもまたこちらが適応化する必要もあります。やはり研究が繋がっているんですね。

やってみる―実践からの積み重ねが経営学の魅力

🎤 経営学の魅力、面白さは何でしょう?
経営学は対象が企業や組織体で、それに有効な処方箋を与えることが求められます。経営学は、学んだ知識を実際に使う、分析する実践するということが非常に重要なので、そこは面白いかなと思いますね。他の学問領域に比べて、比較的実践がしやすいと思います。

企業は大学が持つ知識を求めており、現在は大学と企業等が連携したプロジェクトが多く実施されています。連携プロジェクトでは、学生として学んだ知識を実践でき、さらに実践によって社会に影響を与えるような新たな知識が生まれる可能性があります。そこが経営学の魅力だと思います。

村中先生は、水戸ホーリーホックとのコラボイベントを企画・実施する「マーケティング演習」や水戸京成百貨店での販売促進イベントを企画・実施する「ビジネス専門演習」などの科目を担当しています。オープンキャンパスで模擬授業も担当予定です。ぜひ、直接、話しに来てください。