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経営学の魅力ってなんですか⑤-奥野辰広准教授(商業・マーケティング)にききました


高校生の方にはなじみのない方も多い「経営学」の魅力について、経営学科の先生に語ってもらう「経営学の魅力って何ですか」シリーズ、第5弾は商業・マーケティング分野の「ICTマーケティング」「ビジネスICT演習」などを担当する奥野辰広准教授です。

奥野先生は大学卒業後にICT業界で15年以上にわたりデジタルマーケティングや新規事業開発、経営計画策定などの企業実務を経験する傍ら、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科で経営管理学修士(MBA)を取得しました。2023年に常磐大学に着任した、豊富な実務家としての経験を持つ研究者である奥野先生に、デジタルマーケティングを中心とする商業・マーケティング分野との出会いと面白さについて伺いました。

進出してくる大型店に個人商店が立ち向かうには?

🎤 経営学とはどのように出会われましたか?
北海道の東部にある釧路市で個人商店を経営する家庭に育ったので、経営学はとても身近な存在でした。お店のことも手伝っていて関心があり、高校時代には簿記の資格も取りました。高校生になる頃、総合スーパーやディスカウントストアなど大型小売店が進出してきて、個人商店の経営は大きな影響を受け始めました。また、この頃、インターネットが一般家庭にも普及し始めました。そこで、従来の「仕入れてきて販売する」シンプルな経営に加えて、これからは経営にプラスして情報やメディアも必要とされる時代と考えました。それで大学では経営×情報メディアについて学ぶことにしました。

中小企業から大企業までICTコンサルティングの経験を蓄積

🎤 大学卒業後、長くICT業界で経験を積まれていますね。

既卒でICT業界に入り、ITベンチャー企業、広告メディア企業、大手IT企業などで、デジタルマーケティング、新規事業開発、人材戦略・採用支援・社会人教育、経営計画策定などの企業実務を経験しました。

最初は情報処理の資格を取り、Webサイト制作などを行っていましたが、そこからECのコンサルティング、インターネット広告運用、ITシステムの企業への導入支援や人事戦略、経営計画策定などに仕事の内容は発展していきました。

地域にある中小企業から上場している大手企業までICTコンサルティングの実務経験があります。

経営学×    ―掛け算の魅力

🎤 先生の研究について教えて下さい。

経営学の中でもデジタルについて、企業の中でどのように関わりを持つのか。
3つの視点から経営学について複合的に研究を進めています。

1つ目はデジタル×マーケティング。
マーケティングのデジタル化や広告、SNS、Webなど生活者と企業の顧客接点やビジネスでの関わり方について研究しています。

2つ目はデジタル×経営戦略。
企業でのデジタル技術を活用することで、業務効率化やビジネスモデルの変革にどのような影響を与えているのか研究しています。

3つ目はデジタル×組織開発。
企業でデジタル化を推進するうえで、どのような組織開発を行う必要があるか、スキルや能力開発の視点から研究を進めています。

デジタル×マーケティングで売り上げUPに直結も

🎤 経営学の魅力や面白さはどういうところでしょう?
私自身は経営学だけではなく情報学の視点を加えて学習することが面白いと感じました。特にデジタルマーケティングや広告論などは、企業と生活者とのかかわり方が、売り上げやブランド戦略に直結するのが興味深いです。

経営学に情報学の視点を加えることで、複合的に見ていくことで、ビジネスの見え方も変わってきます。また、ビジネスの世界において、常に正解のない課題に向き合い組織として課題解決していかなければなりません。デジタルとデータを活用して、新しい価値や今のビジネスのあり方を見直すことで、新たなビジネス成長に向けた戦略を考えて、企業の中で実行していくためのスキルを身につけることが今後の経営学を学ぶ面白さではないのでしょうか。

これから世の中が絶えず発展していく中で、学生の皆さんは何十年も働くことが求められます。そのときに、私が経営学に情報学の視点を加えて学んできたように、複数の学問領域の掛け算をしていくことで、仕事の幅、可能性が広がると思いますよ。

奥野先生は「ICTマーケティング」「ビジネスICT演習」「ビジネス専門演習」などの科目を担当しています。オープンキャンパスで模擬授業も担当予定です。

ぜひ、直接、話しに来てください。