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現代社会学科ニュース

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依存症者の社会参加支援に取り組んでおられる潮騒ジョブトレーニングセンターの舘花様に、授業でお話いただきました


12月14日の「ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)」の授業では、鹿嶋市や行方市等の地域で、アルコール依存症や薬物依存症といった依存症のある人たちの支援を行っている「潮騒ジョブトレーニングセンター」の舘花様(本学OB)に来ていただき、同センターでどのような支援を行っているのか、また地域に対しどのような働きかけを行っているのか等についてお話しいただきました。

アルコールや薬物の依存症者の社会参加を目指すうえで、依存の対象(アルコールや薬物、あるいはギャンブルなど)をやめたくてもなかなかやめられないといった本人の辛さだけでなく、「自業自得なので支援は必要ない」「危険なので関わりたくない」という周囲の人の理解不足や偏見も、大きな妨げとなっています。

これらについて、潮騒ジョブトレーニングセンターではどのように取り組んでいるのかを説明していただきました。住む場所の確保、禁酒等依存対象を断つこと、同じ立場の人同士の関係・絆づくり、農業などの作業といった依存症のある人への直接的な支援に加え、これら依存症者の支援を地域で行っていくために必要な、周囲の住民や行政との説明・調整・交渉なども含まれるとのことでした。

茨城県という本学学生にとって身近な地域で、このような支援が行われていることを知らなかった学生も多かったようで「このような施設が近くにあったことに驚いた」「依存症の人の施設は危険なのでもっと遠い場所に建ててほしいという市民の言葉を見て悲しい気分になった」などの感想がありました。依存症のある人たちの社会参加支援や、そのために地域をどう変えていけばいいのかなど、教科書の中の事例ではなく、身近な地域での実際の活動の状況を聞いて、学びは大きかったようです。

舘花様、ありがとうございました。