大学往来 

■大学往来インデックス  ■index_hobby


2000/5/31(水)電算実習室

大学院の授業で電算教室が使えなくなる問題で、貸し出しノートパソコンが利用できるか問い合わせてもらったのだが、どうも決められた場所でしか使えないということのようだ。大学院はせいぜい10名程度分でよいので、こんな時世になんとかならんのかいな(時間割りを変えたのでしかたありませんです)。院生に限らず電算への適応には、基本的には使う時間の関数なのだと思うのだが、結果として、大きな個人差が見られる。

5台使える小実験室があるので、授業ではプロジェクターで「供覧」して、その後各自実習するという方法が良いかもしれない。

午後から行動適応学。私事都合もあって、午後から登校。行きの列車がまたまた遅れ。駅のアナウンスによると「お客様が線路内に進入して、運転手が保護に向かっている」という(たしかに運転手と言った)。運転手が電車はなれてもいいのか、となんだかよけいな心配をしてしまうアナウンスだなあ。


2000/5/30(火)電池切れ

パワーポイントファイルの修正の続きを行きの列車のなかで、と気楽に考えていたら、なんと15分ほどで電池切れでシャットダウンしてしまった。昨日電源オフにしたつもりだったのだが、スタンバイ状態になっていたのだろうか。午前中から授業が入っているし、印刷依頼しなければならないので昼休みの20分ばかりしか修正時間がとれなくなってしまった。ひたち号にもモバイル電源付き座席が提供されるようになるのはいつのことだろう(電池の飛躍的な進歩があれば不要だが)。

午前中の大学院の研究法はQ棟電算室で因子分析の演習用データの入力作業。ネットワークがつかえずお互いのコンピュータが見えない。おかしいおかしいと問い合わせるとサーバーが不調だったということだ。このあたりの情報はもうすこしこまめに提供してもらえないだろうか。SPSSのwindows版なのだが、キイボードの切り替えや文字種の切り替えはわずらわしい。

来週からこの電算室が学部授業のために使えなくなる。時間変更したせいなのでやむを得ないが、10人程度の電算実習室があるとよいだが。貸し出し用のノートパソコンでやるかなあ。

午後から学部の研究法。「平均値の差の検定」の単元へ。結局「単純化」しきれず、やや多い枚数のスライドになった。やむを得ないのがそのまま配布資料用に印刷した。できたての配布資料とR-003教室設置のプロジェクターでプレゼンテーション。この形式の授業は(内容はややこしい面があるが)進行そのものはやはりすごく楽。出席票がわりにいったん回収。

なるべく数式を使わないで説明しようとすると、かえってややこしくなる。一方、最低限の数式をつかうと今度はそれ自体の説明がややこしくなる。というように説明の仕方がここ数年振れている。文理融合というような高尚な問題ではないのだが。今年は電算で例題を多く演習する方針である。

パソコン関係のインターネットのニュースでは夏モデルさかんに発表されている。しかし技術的な進展はあまりないように感ずる。モバイル関係はバッテリー強化が目立っているが、重さもそれなりになる。私のVaioもLサイズバッテリーで使うことにしよう。

大学で購入予定のデスクトップは自分だけで使うものではないので、メーカー製にしようかと思う。必要な性能を満たすものをいくつか見たが、まあずいぶん安価になっている。


2000/5/29(月)必要性

午後から実験実習1と2。今週はサイクルが変わって新しいグループの実験。実験を待っている間TAを頼んでいる院生二人と雑談。奨学金の話や就職の問題などいろいろ。大学院での教育や研究が直接的な職業教育になっている分野ではこのような悩みは少ないのだろうと思う。

夕方から明日の研究法で使うパワーポイント・スライドの修正。かなり重複があるが、講義ではやむを得ない面もある。今年はもっと単純化して、省略した部分はプリントで補うようにする。明日からの単元は「平均値の差の検定」。

統計的な方法を心理学で使う場合には「なぜ必要か」という話をしなければならない。方法そのものは高校の確率・統計の内容が理解されていればかなり簡単な話なのだが。

心理学のほとんどの分野でなんらかの統計的方法が使われていること、いくつかの実際の研究データを示すこと、などで「必要性」を説いている。しかし、心理統計そのものの面白みという点に訴えるレベルになかなか到達することができない。


2000/5/28(日)

あるお年寄りと話をしていたとき、「人間、欲が大事だ」といわれたことを思い出した。最近「物欲」のページが更新されていないことを反省(ちょっと意味がちがうって)。今年はホワイトボックスを2台追加する予定だが、メーカー製の低価格システムにするか、ホワイトボックス(パーツ購入で組み立て)にするか(どうでもよいことに)まよっている状態。

いつもはだいたい講義の終わったあと更新しているが、講義(知覚心理学と心理学研究法)の授業進行状況のページを少し修正して更新した。

実験実習でとりあげている実験についてはいろいろ考えたのだが、次のグループはこれまでと同じ条件で実施し、次のサイクルで新しい条件を試みることにする。


2000/5/25(木)多言語対応のOS

午前中の知覚心理学は色覚についての補足(色覚理論・色の象徴性)のあと、盲人歩行の研究を紹介。この分野は実験心理学の手法が有用な分野だと思うが今日は工学部で行われた研究を取り上げた。

午後から卒論相談1名。午前中話した研究と関わる空間知覚をテーマにする予定の学生だったので、いくつか研究方向について話した。つづいてゼミ。テキスト演習は担当者が要領よく紹介していて予定通り進行。後半、15分ほどしか時間がとれなかったが、表色系についての「演習」。

昼食時に談話室で非常勤で来ておられる先生にWindows2000について聞かれる。先生はギリシャ語の文献や資料が必要で、パソコンではいろいろ苦労しておられる。Macは一応多言語対応になっているが、windows95でもギリシャ語のwindows95システムをパーティションを切ってインストールして使っておられるそうだ。

Windows2000では他言語対応になっていて、海外の研究者仲間からはWindows2000に切り替えるといいと言われたということだが、windows95環境でつくった資料類がwindows2000にうまく移行できるだろうか、という質問だった。あいにく学内にはwindows2000をインストールした機械がなく、ちょうど電算担当の先生もおられたのだが、ギリシャ語フォントをインストールしてある実機でためしてみるか、webサイトで経験者を探してみるしかないのでは、という結論になってしまった。


2000/5/24(水)code

昨日のちはる先生の日記を読んで、授業を聞いたことがきっかけとなって、場合によって法律に触れる「事件」を起こしてしまうということがありうるのか、また、どのように対応するべきか、ということを考えた。大学の例ではないのだが、米国のスクールカウンセラーの職業上のcode(倫理基準)についての講演のなかで「生徒がなんらかの犯罪を示唆し」た場合には関係者(大学学校当局や示唆された人々)への「通報」義務が定められているということを聞いた。これを怠って実際に事件が起こってしまった場合にはスクールカウンセラーは重大な法的制裁を受ける可能性が高いということである。日本ではこのようなcodeは罰則をともなって法的に規定されていない(と思う)。

不特定の学生を対象にする講義の場合にはこのようなcodeは定めにくいし、受講者はほぼ成人であり、分別を持っていることが前提になるのだが。(Tips先生もこの問題にはふれていないようだ)

ある講義のなかで、濫用した場合にはきびしい法的制裁が科せられる話題にふれることがある。やっかいなのは「科学的」な知識と一般社会での受け止め方にギャップがあるばあいである。「科学的な正しさ」が「非合法」的な行動をとる理由付けを与えることになりはしないか、ということを心配することがある。

今日は午後から大学院の行動適応学。「学際」領域の話題として今日は医療人類学についての一般向け論文の紹介と心理学との関わりを話す。

夕刻局地的な雷雨?の影響で常磐線が大幅遅れ。私の乗ろうとした列車はなんと2時間遅れ。相変わらず駅員のまずい対応。いや、対応の仕方などどうでもよいので、早期にダイヤを復旧するIT技術を開発するべきだなあと。


2000/5/23(火)カリキュラムの関連性

午前中大学院の人間科学方法論は因子分析の計算内容の説明。ごく単純なデータで計算例を示すが、データが多数の変数の場合のイメージへと導けるかはちょっと心配。後半時間が少なかったが電算室へ移動してSPSSのごく簡単な説明。来週以降は「理論」の説明と電算実習をあわせて実施していく。

ごごから学部の研究法。独立性の検定の電算実習(SPSS)。検定の考えかたと方法は理解できただろうか。

続いて大学院の特別研究。二人の修論データ処理の話を聞くがいまいち了解できないところがある。一般的なプレゼンテーションの構成を雑談の時に話したが、構成(データとストーリー)がやや弱いという印象。

今年の実験実習1(学部2年生)のレポートは手書きのグラフや表が多く、いつもの年とどうも違うなあと思っていた。学生に聞いてみたところ昨年(1年次)の電算授業でエクセルをやっていないということだ。エクセルのグラフが必ずしも良いわけではないし(他のソフトでもよいし)、手書きで書いても本質的には変わらないことではあるのだが、データの処理の問題を考えるとエクセル(SPSSでも)などを使って書く方がやはり良いのではないだろうか。


2000/5/22(月)メールについてのアンケート

午前中は明日の人間科学方法論の演習用データの資料つくり。ことしは実習データを増やす方針なので10事例ほど(分野はいろいろで、人工データも含む)用意。

午後から実験実習1、2。今週は実験のインストラクションの週なので手続きやデータ処理の方法などを説明。実習1は授業のあと質問にきた人があった。手続き部分の確認のため、再度実験プログラムを起動して説明した。

某委員会よりメールの(教育上の)利用状況についてのアンケートがあった。昨年末に卒論相談や「指導」のメールのやりとりのデータ(2000/1/4(火)卒論関係のe-mail)をまとめていたので、参考資料として添付しておいた。学生との連絡専用にメールアカウントを追加発行してほしいということ、および、レポート類の提出方法はよく検討してほしいという希望を出しておいた。


2000/5/21(日)「旧姓」

このところ卒業生からのメールが何通か。ところで、メールアカウントが本名とかなり違っていて、誰だか推測できないばあいには名前がわかるようにコメントつけてくださると助かります。

というのは、最近ダイレクトメールが増えてきたこともあって、誰から来たのかがかわからないメールは読まないで削除してしまうことがありますので。また「旧姓○○」については一般とは逆にして○○(△△)のようにかっこ内に新しい姓(△△)を書いてくださるとむしろわかりやすいのですが。姓を変えた人には不自然かもしれませんが、特に卒業生のばあいには「旧姓」に親しみがあるので。

できれば結婚しても「旧姓」を名乗り続けてほしいと思っています。


 ■大学往来インデックス