大学往来 

■大学往来インデックス


2000/11/5(日)アンケート

ある大学の学生さんからメールで「卒論研究アンケート」の依頼がきた。日記エンジン「作者」宛にメールしているとのことだ。テーマは「サイバー空間における日記行動」ということだ。どのような分析を意図されているのかわからないが、かなり多数の方に依頼のメールを送っているようである。このような調査の経験がないのでいろいろ聞いてみたい。回収率はどのくらいなのだろうか。回答の内容や特徴に他のアンケート手段とちがうところがあるのだろうか。返信にはどの程度のバイアスがあるのだろうか。回答の信頼性を確保するノウハウなども知りたい。ぜひ結果をウェッブ公開してください。あるいは途中経過を公表されればたちまちコメントやアドバイスで卒論完成してしまうかも。


2000/11/3(金)

いまさらながら、ではあるが、昨日覗いた2チャンネルでの「心理学@2ch掲示板」にはついついはまる。ほかの「板」は「柳沢氏」以外は読んでいないのでわからないが、大学関係者?や心理学専攻の院生?が世間での心理学と大学での心理学のちがいを一生懸命解説している、という感じのやりとりが多いという印象を受けた。これは私もいろいろな場面で経験する。業界の「うわさ」情報としてはおもしろいものではある。メッセージの多様さとある程度の混乱がこのような掲示板の面白さであると思うが、登場人物が意外に少ない(あるいはパターンが似ている?)という気もする。


2000/11/2(木)うわさの2ch

午前中知覚心理学。音声知覚の続きと聴覚関係の話題(音楽、騒音)をいそいで、最後に聴覚知覚の特徴(他の知覚も同様だが)をまとめる。つづいて痛み感覚へ。

昼から卒論実験のプログラム。ほぼ完成。Jさんに提示する刺激の組み合わせとランダム化した順序のリストを相談して、これが完成したら実験開始、というところまでたどりつく。でもまたとれる時間(就職活動ということで)が来週に。

卒論相談は今日は6名あったので合同で順番に話を聞いた。歩きだそうよ。つづいてゼミ。そろそろテーマの選択を意識するようにと言ってきているので、参考にこれまでの卒論テーマの領域のリストを配布して簡単に説明。来週は相談のうえ、各自のテーマ選択について話を聞くことにした。もちろん確定でなくともよいのである。しかし、そろそろ心構えをしておくのが良いと思うので。

ゼミのあとときどき話にくる学生があるのだが、以前わたしが書いた「学生というのは正直なものである」という意味のことをここに書いたのであるが、そのことを気にしていた。しかし当然逆のこともあるのだということをあらためて思う。それからあいまいな書き方をしてはいけない、と。

「愚一記」さんのところから知ったここのサイトはおもしろすぎ。(引用)ここここ)。私などとはそれこそちがう世界の話だが、同感するところや、本当に恥ずかしいと思うところが多々。これがうわさの「2チャンネル掲示板」かあ。


2000/11/1(水)失念

午前中卒論実験のAVタキストのプログラム。プログラムといっても簡単なシーケンサーのコントロールプログラムである。しかし、いろいろ独特の約束や制約があってわかりにくい。ああでもないこうでもないと二人でやっていたところ、昼休みの会議を失念してしまった。けっきょく時間内に完成できず。

午後から院・適応学。今日は感覚・知覚障害概念の人為性についての話と新生児心理物理学を知覚発達障害との関係で話す。学部出身の学生は学部で聞いた話だと思うので、こちらもちょっと端折る傾向があると思う。初めて聞く人の方が多いのだ、ということをついつい忘れてしまいがちになる。

つづいて、卒論相談。実験手順と、実施した場合の具体的問題、どのような結果が得られそうか、どのように結果をまとめるのか、どのようなことがいえるのか、ああなったらこうする、などイメージがふくらんでいないなあ。

夕方再度AVタキストのプログラム。午前中は煮詰まっていた問題が解決。あるコマンドの「機能」を勘違いしていた。

帰りの列車でK学部のz先生と一緒になって、学内の様子などいろいろ話ながら柏まで。新しい学部でやむをえない面もあるが、教員の仕事といろいろな時間配分について解決すべき課題が多いように思った。組織の管理や運営は重要な仕事だが、シャドーワークという面もあって、避けがたい面もたしかにあるし、負担の「公平」の問題などが生ずる。他の大学の方の「日記」からうかがい知るところでは、他の大学でも同様のようだ。しかしこれは解決すべき問題で、人的にも時間的にももったいない話なのだ。


2000/10/31(火)習慣

昨日は先週末の学園祭の後かたづけということで「休校」だった。日曜日はあいにくの雨模様でどうだっただろう。例年、名ばかりの「顧問」をしている同好会が「古本や」を出していて、私も古本を寄付していた。ことしは古本が足りないということで出店を見送るという連絡があって、本や雑誌・景品類を寄付することができなかった。

と、いうわけで火曜日から週が始まると、週明けから、いきなり講義3こまということになり、休養十分のハズなのだが、へんなもので調子狂う。週明けは月曜日に実験実習から始まるほうがなんだか「楽」な感じである。習慣とはおそろしいものだ。

院・研究法は「平均値の差の検定」のパソコン(SPSS)演習。だいたい大丈夫な様子なので来週は「両側検定と片側検定」「検出力」の話をしてから「対応のあるデータ」の場合へ。午後から、学部・研究法。こちらは因子分析の話で、適用例として心理検査項目の構成や選択につかうということを話した。ただし、学部では実際の処理内容について踏み込んだ説明をしないので、かえってピンとこないかもしれない。ちょっと修正が必要かもしれない。つづいて院・特別研究。今日は先日行われた修論の中間発表についての報告をしてもらった。論文の構成について二三のアドバイス。

夕方来年度の予算請求品目のことで事務処理。明日が締め切りということだった。

かえりが一本おそくなったので水戸駅にある「蕎麦や」によった。いつもはちょっと疲れたサラリーマンばかりなのだが、今日は、前にすわった仕事がえりという感じの女性二人の会話がなかなかおもしろかった。「げそのげんこつあげってなんだろう?」「げそをかたくあげたのじゃないの」とか。おもわず解説してあげたくなったが、列車の時間がきたのでやめた。


 

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