大学往来 

■大学往来インデックス


2000/12/18(月)台北初日(12/12)

朝、羽田を発ち昼にはもう台北に到着した。羽田の国際線カウンターは国内線のように小さく、おまけにカウンターのコンピュータシステムの故障のため搭乗手続きはマニュアルでやるとのアナウンスで、込み合っていた。中華航空CI-107便は新型の747だった。航路の天候はよかったが、台北はあいにく雨模様で、ちょっと肌寒い。

入国手続きもスムーズ。予約していたホテルのリムジンサービスもきちんとしていた。ちなみに車はボルボのセダンだった。空港から高速道路(快速道路、高速公路と書いてあるところもあった。)車窓の景色は日本とよく似ている。右側通行であることと、看板などがなければ日本と区別がつかないだろう。山は青く深く、湿気を含んだやわらかい空気。40分ほどで台北市内にあるホテル(圓山大飯店、The Grand Hotel)に到着した。会議の会場でもあるこのホテルはその外観デザインで有名である。

圓山大飯店はまことに中華風の建物ですごく目立つ。インテリアはおそらく地元のヒトには中華と西洋風の変にごたまぜになったものに映るのかもしれない。(たとえば、われわれが日光の金谷ホテルをみるときのような感じがするのではないだろうか)

 (これは帰国の日に車の中から)

市内が一望できる非常に眺めのよい部屋に案内された。国内便らしい松山空港が近く、頻繁に航空機の着陸が見える。たまたまなにかの団体の会議も開催されていて同じ制服を着た女性の一団で大変ににぎやかである。

チェックインのあとホテル内を探索してみた。クリスマスツリーと中華風の正月の飾りが混在している。ロビーではピアノとバイオリンの生の演奏をやっていた。別の日には中国風の胡弓?の演奏もおこなわれていた。どこかなつかしい感じのする響きである。アーケードに中国茶を販売している店があった。翌日はここでいろいろ台湾産の中国茶の話を聞いた。この話はあらためて。

(圓山大飯店のラウンジ、四日目の夕方)

夕食は、ホテル内の飲茶のレストラン(苑園?)へ。レストランは中華が2カ所、飲茶が一カ所、コーヒーハウス、ラウンジ、バーがあった。今回は一人なので苑園へ。中華料理はこのように一人でも大勢でも楽しむことができる点がすばらしい。

ここで会議のプログラムを読みながら夕食をとっていたら、台湾の怪人といった風貌のガタイの立派な人が近づいてきて、この会議に参加しているのか、と聞かれた。このヒトは今回の会議のコーディネータの一人であるYen先生であった。Yen先生は60歳くらいの年輩とお見受けしたが、台湾系アメリカ人である。近くのテーブルで食事をされていた婦人とともに、見ず知らずの私に大変丁重にしかし暖かい挨拶をされ、両手をそえて握手をされる。Yen先生は大変印象深い表情豊かな方であった。この方のことはまたあらためて。

■インターネット事情

部屋には館内テレビのインターネットがあって、最初の15分が100圓。ちなみにレートは1圓(イエンと読むらしい。または、台湾ドル)がおよそ3.5円で、あと5分ごとに30圓と結構高い。このほかにインターネット用に電話の端子が用意してあった。こちらは5分ごとに30圓。ビジネスセンターのパソコンは英語と中国語がサポートされていた。こちらは3分間10圓。日本語システムがサポートされていないということは、日本人観光客やビジネスマンはメール等はあまり使わないということなのだろうか。

今回はノートパソコンを持参した。ノートパソコンはあればいろいろ便利だが、短期の滞在でメールやメモ書き程度ならVisorと外付けキイボードがあれば十分であるとも思った。

台湾は電源のコンセントの形状は多少違うものの、日本のコンセントをそのまま使うことができる。ただし110ボルト。海外対応の機材であれば問題ない。

■明日からは台湾の怪人と麗人、ナイトマーケット、中国茶屋のおじいさん、あこがれのディンタイフォン(点心のレストラン)、研究発表などについて(続く)


2000/12/17(日)帰国

火曜日に羽田をたち、昨日台北より帰国。台湾への旅行はこれが最初である。一度だけシンガポールへ行くときに台北経由の便で時間待ちをしたことがあるだけである。羽田から行きは3時間半ほど、帰りはなんと2時間半ほどしかかからない、近いところであるにもかかわらず。

年末ということか往復ともほぼ満席だった。天候はよく往復とも非常に快適な飛行だった。ただし、到着した日から台北は雨模様で、滞在中、前半は雨だった。後半は回復して日本の初夏のような陽気だった。

会議は参加者は少なかったのであるが(6カ国30名ほど)、日程的には朝8時または9時から昼食をはさんで夕方5時までスケジュールはびっしりで、こんなに長時間座ったことは最近ないような気がするほどだ。年末の忙しい時期のためか日本からはエンジン界でも有名なP先生と学生さん2名、s先生夫妻と私の6名だった。台湾ではどんな研究が行われているのかを楽しみにしていったのだが、台湾側の発表が少なくこの点はとても残念だった。しかし、何人かの台湾の若い方とつたない英語(台湾側の先生は英語に堪能だった)でいろいろ話ができたことと、いくつかおもしろい研究の話を聞くことができたことが収穫だった。

短い滞在ではあったが、台湾側主催者からいろいろ親切にしてもらったこともあり思いで深い旅行になった。そのほか、いろいろおもしろい経験もあったので、明日から何回かにわけて書くことにします。


2000/12/6(水)

学会やその準備や私事のため、来週末まで日記の更新をやすみます。再開の節はぜひまたお立ち寄りください。


 

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