大学往来 

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2000/12/20(水)台北・三日目(12/14)

ポスターセッションがひるからあるので午前中のプログラムはなんとなく上の空。発表数が少ないせいか、会場や時間などがなかなか連絡されない。掲示板の大きさもわからない。会場の下見にいった長谷川先生から掲示版がかなり小さいとの情報。

午前中のセッションが終了してポスターの準備に会場へ。設営後、用意された昼食会場へいって昼食をとる。時間設定がまずくて、ほとんどお客さんがこない。発表者どうしで、お互いのポスターについて質問したり、冗談を言いながらすごす。すくなかったが、ポスターを見に来てくれた二人の台湾の研究者の方とはゆっくりはなすことができた。さっそくメールアドレスの交換。前に横浜で開催されたときの経験から、地元の大学の発表がもっとあるのかと期待していたので、この点は残念なところだった。

午後のセッションはポスターセッションの時間の都合で途中から入ったことと、ともかく発表が終わったということで緊張がゆるみ、眠くなってしまい、結局最後の発表はパスした。あとで聞いたところによると、マロット氏のお得意のマルチメディアプレゼンテーションでとてもおもしろかったということだった。一部シャレがきつい場面もあったそうだ。

午後のセッションの終了後P大の学生お二人にに案内してもらい地下鉄で台北市内へでかけた。これが初めての外出だというと、二人にあきれられた。ホテルから地下鉄の駅まで歩いていった。通りでは小型バイクの数がすごく多い。またこちらでは犬が放し飼いになっていて通りでよく見かける。雨もあがって、日本でいうと春先のころのようなうきうきするような気分である。孫文の記念館やアさんがおみやげを買いたいというのでデパートに立ち寄る。お茶の売り場もあって、試飲させてくれた。十分おいしいのだが、昨日ホテルの店で聞いた基準をはてはめるとどうも品質の割に高いような気がした。やはりホテルで買っていくことにする。途中おいしそうなレストランの前を通りかかったので、すこし腹ごしらえをしてから夜市にいこうということで、軽く食べた。払ったあとで、アさんは料金が違うという。これだから大学の先生はダメなのだとかいろいろお説教されたのだが、まあとにかく一人800円ほどでやすいと思ったので、私にはどうでもよかったのである。

いったんホテルにもどり、タクシーでちかくの士林夜市へ。ここはすごい。ガイドブックでは台湾で最大のナイト・マーケットであると紹介してある。特に観光地というわけではなく日常の生活のマーケットのようで、路上でいろいろな物が売られている。また、店を構えているところにはブランド物もいろいろある。上野のアメ横をもっと闇市風にした感じといえば想像できるだろうか。

食べ物も屋台から小さい食堂までいろいろ豊富にある。わたしはちょっと後込みしてしまったのだが、お二人は二回目ということでいろいろ店を案内してくれて、「臭臭鍋」という知っていなければ入らないといった名前の店にはいった。これが名前と大違いで実においしいものだった。私は初心者なので店のすすめで「海鮮豆腐鍋」というのにした。「臭いものにはふた」という言葉があるが、これはもともとはおいしいものをかくしたたとえではないかなどと思うようになった。この店の子供用みたいな小さくて低いテーブルと椅子にすわって鍋をつついているとなんだかみょうになつかしい感じがした。

大学のことなどいろいろ話し、夜もだいぶふけてきた。ホテルに戻ることに。 シさんは中国語を勉強しているようすで、タクシーでは中国語でホテルの名前などを運転手に伝えていた。 アさんによると初日からどんどん進歩してよく通じるようになってきているとのことだ。お二人はもう明日朝には帰国されるという。いろいろ案内してもらったお礼を言ってそれぞれの部屋に別れた。



 

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