大学往来 

■大学往来インデックス


2000/12/31(日)紙のゴミ・「こころ主義」

おおみそかにばたばたするのはマナーに反するが、今日は書類の整理をした。書類といっても領収書や電話やなにやの請求書や領収書がやまほどたまっていて、今年の分をのこして紙袋に捨てた。しかし、燃えるゴミの収集は年末の分はとっくに終わっているので、部屋のすみに。本棚の整理もしたのだが、これがけっこうくたびれるし、なかなか片づかない。それでも高さにして1.5メートル分くらいは整理できたか。

なんだが、ぜんぜんお正月らしくないが、あした以降、本や書類の整理をしよう。

初期故障で交換になったVisor Prismにデータを移動して使ってみたところ、フォントがちょっときたない感じがする他はなかなか調子いい。見にくいと思ったカラー液晶も直接日があたるような所でなければ非常にきれいだ。Visor Deluxから全面的に移行することにした。

「こころ主義」まん延した一年(カン・サンジュン氏、朝日新聞2000.12.29、私のメディア批評」。心理学は、ローカルにはともかくとしても、底流として、あるいは全体的な動向としては、「主義」を卒業して成熟した心理学へ歩みを進めていると思う。記事で指摘されるような「逆流」は主として心理学者ではないが「心理学者」を名乗る人たち(あるいはカン氏の言葉を借りれば、「こころ主義者」)の行いであるように思う。メディアの一面的な取り上げ方にも責任があるが、そのこと自体「こころ主義」がいかに根深く我々の信念と化しているかを表しているように思う。

おそくなりましたが、よいお年をお迎えください。


2000/12/27(水)CD-R/RW・授業評価

いまさらながらではあるのだが、外付けのCD-R/RWを買った。メルコのUSB接続・バーン・プルーフというものでMacとWindows用のソフトが入っているのでこれにした。先日の台湾の会議の写真をお礼に送ることが一つの理由である。CD-Rのメディアはこんなに安い(一枚60円くらい)ことにあらためて驚いたのがもう一つの理由で、これならこれまでのデジカメファイルなど気軽にプレゼントすることができる。CD-RWのメディアも200円ほどらしいので、これなら「教材」も配布できるようになるかもしれない(パソコンの所持率にもよるが)。

エンジン界の大学情報によると、国立大学では、卒論は「公文書」であるから、公開には注意しなければならない、という「通達」があったそうだ。公文書なら公開しなければならない、というように最初は単純に語感からそう感じたのだが、お役所ことばの定義があるのだろう。このこととは別に、研究者が学会などで公にする研究とは性格がちがうものであることには注意しておくべきかと思う。考えようによっては「試験の答案用紙」というような側面もないわけではないから。国立大学の規定では、研究の参考などのために必要があるばあいには「公開」できる、ということだろうか。卒論発表会で用意しているサマリー(A4、1ページ)程度はweb公開してもよいのではないかと思う。

また、授業評価関係では「評価」と「感じ」をわけることが大切であるとの指摘(じぶん更新日記00/12/26)。わたしも、ここ数年、J学部の「評価アンケート用紙」を借用して試みに「授業評価」を受けてきたが、この見方からすると、質問内容はたしかに、「評価」というようりは、「受けた感じ」を調べるものになっているように思う。授業改善のための具体的な情報をうまく集めることができるようにすることと、「評価」項目をあたらしく入れるところまで踏み込めるだろうか。

もう一つは、コースそのものの評価と担当者の評価を分けることであるが、これは「坊主にくけりゃ」のたとえもあるので、難しい質問になるかもしれないなあ。

先日、液晶の不調で送り返したVisorの交換品が届いた。こんどは気のせいかカラー液晶も鮮やかに見える。


2000/12/25(月)集中講義

大学は冬休みにはいったが、集中講義がいくつか開かれている。毎年のことながら冬休み中の開講というのは担当者の都合でやむおえないのだが、せっかくの機会であるのに受講者が少ない場合にはもったいない感じがする。夏期はいちおう集中講義のためのセッションが設定されるのだが、春セッションというのが設定できればよいのであるが。入試の関係があって無理なのだろうか。また、科目内容にもよるのであるが集中講義はむしろ時間数(単位数)を半分くらいにして、「外部」の話題や新しい刺激を与えるための講演的なものにするのが良いのではないかと思う。

いくつか事務上の届けと、実験実習レポートの採点をすませる。2年生のあるグループは特によく書けていて半数がA+だった。社会的促進?

卒論のWeb公開では、本人の同意と「盗作」対策が必要という意見があった。(おっとこのクレジットもいれなければならないか)。卒論はその大学の図書館などで公開されることが前提にされている場合もあるが、web公開においては、やはり、本人の同意が必要とされるだろう。また、盗作・あるいはソースをあきらかにしない引用の対策も必要であるように思う。まあこの方面にはいろいろなIT技術が考えられているのだろうが。

著作権と引用の仕方については実習レポートでうるさく言っているのだが、引用部分を明らかにしない「引用」がまだまだ多いことも事実である。本や文献で「自分が調べたこと」だから、という意識があるのかもしれない。

しかし、公開された場合に多数の「眼」が得られれば、このような不正は明らかにされることになるだろう。


2000/12/23(土)卒論

昨日で台湾の会議の話は一応終了。会議そのものの内容にはあまりふれなかったが、こちらは別の機会にもうすこし書いておきたい。ほかにも写真(デジタルカメラ)があるので、整理してCD-ROMにコピーしてみようと思っている。Webサイトに保存しておくのが一番便利なのだが現在の通信環境を考えるとまだ現実的ではない。

先週、卒論の締め切り日があった。最近はワープロ・エクセルファイルの組み合わせのものがほとんどなので、紙の量の問題ではないのだが、一見するとなんだか実験実習のレポートみたいに見える。最近の卒論は簡易製本をして保存している。いくつかの大学関係の日記で話題になっているように、こちらもファイルを提出してもらいCD-ROMに記録しておくようにするべきかなあと思う。

Visor Prism(PalmプラットフォームのPDAのカラー版)を買ったのだが、初期故障で交換ということになって、メーカーに送り返した。売り物のカラー液晶が点滅してしまうという症状である。ハンドスプリング社の対応は(メール、電話とも)良いのだが、どうもいろいろトラブルを経験する。初代Pilotも液晶のトラブルがあった。当時は、販売店が輸入して販売していたような状態だったから、アフターサービスは無いにひとしく、またトラブルの再現がきままで、店にクレームをつけにくい症状だった。IBMがあつかったPalm(WorkPad)はさすがにトラブルはなかった。いま使っているVisor Deluxは実害はないもののメモリーの一部にトラブルがあるそうで、私のものもこれに該当している。

Prismの感想。TFTカラーはきれいだが、明るいところでは見にくい。一方モノクロ液晶は反対に暗いところでは見にくい。モノクロ版にしっかりしたバックライトというのが現実的な解答のように思えるのであるが。昼間使いにくいようなら、これははやくもソフマップ・トレード候補かなあ。シンクロ・ソフトが複数台のVisorのデータシンクロに対応していれば昼間はDelux、夜はPrismと使い分けができて便利便利なのであるが、どうもこのようになっていないようだ。



 

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