大学往来 

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2001/02/25(日)入試問題・教育心理学関係の卒論

島根大学の法文学部では国語1との入試問題で「竹取物語」が出題されることをあらかじめ予告・公開していたという記事がでていた(読売新聞)。出題の範囲を限定することでじっくり古典の文章を読む機会をもうけたという趣旨のようだった。おかけで?例年3倍程度の競争率が5倍に。大学での研究の特色と関係していれば、大学によって特色を出すという意味では良いことなのだろう。毎年「竹取物語」なのだろうか。

大学入試に出題される範囲は本来は高校の教科書ということですでに明らかになっているハズというのは建前にすぎないのだろう。「竹取物語」に詳しい人だけが有利になるというようなことがなく、国語(古文)そのものの力を試すような問題を作るということであろうが、範囲が限定されることで倍率が上がり結局難しくなってしまう?

昨日の東京新聞には教育心理学関係の卒論が紹介されていた。神戸大学新田さん(発達科学部4年生)のテレビゲームに費やす時間といくつかの教育心理学的な構成概念である「自己効力感」(自信や意欲、対人関係、忍耐力などの下位尺度から構成される)の関係を調べたもので、時間をかけてとりくまれたことがうかがえる労作であると思う(記事からはくわしい内容はわからないので、以下ちょっと長くなるが、推測した部分も含めての概要です)。

「被験者」は小学生(4年生)から中学生(3年)までのおよそ600名。被験者数から考えて、アンケート調査によったものであろう。「自己効力感」(「自分がたてた計画はうまくできる自信がある」、「自分から友だちをつくるのがうまい」など23項目の質問からなる)の得点を「高得点群」と「低得点群」にわけて、ゲームで遊んだ時間(一週間あたりの)で集計した。その結果、「上位」25パーセント群では平均プレー時間がおよそ180分、他方「下位」25パーセント群ではおよそ350分であった。

項目別には「忍耐力」や「意欲」(「何かを終わらせる前にあきらめてしまう」、「難しそうなことは学ぼうとは思わない」など)について差が顕著で、「対人関係」の項目でも下位群では消極的であった。

指導教授の城仁士さんがコメントされているように、このようなデザインでは「原因」を明らかにすることはできないことは、新田さんも認識しておられると思う。この研究に限らず、この種の研究の問題点はすでに指摘されていることではあるが、「自己効力感」の差がゲームによる結果なのかどうかは明らかにできない、という問題である。また、「構成概念」と「実際の行動」との関係についてはどうなのだろうか、という疑問も残る。このようなテーマについての調査結果はよく新聞にも報道されて、場合によってはいろいろな誤解を与える可能性もあることだし、それにかわる研究・調査デザインをなんとか考えないとせっかくの労作が報われない。メディア関係の研究領域ではなにか方法論的に解決済みなのだろうか?

同紙には広い意味で心理学にかかわると思われる記事もいくつかあった。


2001/02/23(金)不都合いくつか

あるメールの添付書類が「一太郎」のファイルだった。どうしても読まなければならないメールだったので、「機種依存」ファイルを添付するのははちょっとまずいような。これってやっぱりお知らせしておくのがよいのでしょうねえ。普段ネット関係はマックを使っているが、急遽ウインドウズを立ち上げ。そういえばマック用にも一太郎があったけどあれはどうなったのだろう。それともなにか読み込み用のユーティリティがあるのかもしれない。

柏駅の南口は昨年できたばかりだ。今日、通りかかったところ、丸井のビルに入る通路階段に車椅子用のリフトを取り付けていた。ときどきテレビ広告でも家庭用の階段リフトをみかけるが、あれをもっと大きくした形状である。そのこと自体は良いことだと思う。しかし、ちゃんと読んだわけではないが説明書きには係りの人を呼んで使うように、というようなことが書いてあって、どうも一人では使えないらしい(係員を呼ぶボタンが設置してあった。普段は設備はカバーで覆われるようだ)。安全の配慮であるとは思うのだが。せっかく新しく増築した出入り口なのに、どうも計画性に欠けるなあと思ってしまった。むしろ、スペースは要するのかもしれないが、スロープなどもっと安全で使いやすい設備ができたのではないのかなあ、と。

Eyemodule2というVisor用の電子カメラモヂュールを買ったのだが、画像の右下部分にシミ状に暗く写る部分がある。どの写真もそうなのでなにかの不都合があるのだろう。あるWeb商店から買ったのだが、さっそく問い合わせたところ迅速に返事がきて、とりあえず送り返して先方で確認してみるということになった。最近は品質管理というものをしないのだろうかと思う。


2001/02/22(木)エキスポ

マックワールドエキスポは期待はずれに終わる。いったい何を期待していたのだろう。やはり小型のiBookということになる。ネットの速報によると、懲りずにまたVaioと比較しているなあ。なんだか売れ残り機種のプロモーションみたいだ。(マックに限らず)パソコン販売の落ち込みは予想以上のもので、一回パスという感じもするし、スケジュールはOS Xにあわせてということなのだろうか。それにしても、今度の新製品のラインは価格競争力がないなあ、と思う。

新鮮味のないエキスポだなあ、とか文句をいっていたのだが、考えてみれば「保守的な」マックユーザーの満足するものを提供していてもよくても現状維持しかできないのだから、ともかく新しいユーザー層を開拓する必要があるのだろう。保守的なユーザーの望んでいるものはある意味で単純なものなのだから。だから今後の新製品のラインは保守的なユーザーの期待を裏切り続けるような製品になっていくのではないだろうか。


2001/02/21(水)電子辞書

電子辞書(って変な呼び方だが)を新しくしたのでそのレポート(ソニー電子辞書DD IC-2050)。辞書持ち込み可の試験もあるようだが(大学院などでも)電子辞書は不可なのだろうか。そうすると普段から普通の辞書を使う方が対策上必要かもしれない。普段ワープロばかりつかっていると、筆記試験でも勝手がちがうということになるのかもしれない。


2001/02/20(火)代弁

今日2ちゃんねるを見ていたら(教育心理系の大学院)進学について、こんなサイトが話題になっていた。大学院の役割や性格は(大学も同様)「昔」とは変化しているようにも思うので、賛否はあるだろうとは思うが。



 

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