2000年度・知覚心理学特講 授業「評価」アンケート結果(2001/1/12実施)

昨年度同様にK学部の授業「評価」アンケート用紙を借用して定期試験と同じ時間に配布して実施した。無記名方式で。受験者数は50名(女子35名、男子15名)であった。心理学専攻の2年生が37名(内、女子25名)、3・4年生4名(女子3名)、他の学科専攻は9名(女子7名)であった。これらのうち2名は無回答であったので、合計48名分のデータである。

アンケート項目は4つのグループからなっている。昨年度同様にK学部の「評価」用紙を借用している。

これらの質問に5段階の「評価」値を回答する。ただし、「あてはまらない・わからない」という選択肢もある。このほか、自由記述方式のコメント欄が用意されている。

以下集計結果を示す。なお、一部データ総数が人数と合わないところがあるのは、無回答あるいは「あてはまらない・わからない」との回答がいくつかあったためである。

図1は授業内容についての結果である。

図2は教材や授業の方法についての項目である。

図4。この科目は選択科目であるにもかかわらず、授業への参加度(Q4 自己評定)では評定値2の人数が多いのが気になるところだ。

Q4(参加度の自己評定)を除いた、Q1-Q3の評価値を個人毎にまとめて平均評定値を求めた。とりあえず、このQ1からQ3の平均値を授業「評価」値とする。その得点分布は図5のようであった。研究法と同様の傾向であるが、3以下の値が少ないことが特徴だろうか。なお、個人間の評定平均値は3.6(標準偏差0.5)で研究法の結果、平均値3.4(標準偏差0.5)よりはやや良い数値だった。

図6は参加度と個人毎の評定平均値(図5でもとめたもの)の関係をみたものである。研究法と同様の傾向である。なお「わからない・あてはまらない」または「記入なし」が3件あったが、これらは参加度0と答えたのではなく、作図の都合で0の所にプロットしている。

自由記述欄には20人がコメントを書いてくれた。【】内は私の感想。

一番多かったのは、「OHPの提示時間が短く、ノートしきれない」という指摘で11件あった。

資料を配付してほしい、という希望も11件あった。これには「図のみでもよい」という希望や、「板書してほしい」という希望もあった。【春セメスターはプリントを配布していたので、その期待もあったのだろう。また、後期の試験でも設問は講義全体から出題されたので、その影響かもしれない。】

今回初めてなのだが、●「OHPは目が痛くなるのでできればホワイトボードをつかってほしい」という希望もあった。【座席の位置や、もしかすると眼の調子によってはこのような問題があるのかもしれない。提示するOHPの中にはたしかに見にくいものもあるので、これは作り直すべきだ。図表の配布については検討します】

R004というプレゼンテーション形式の講義のできる設備の整った、半円形の階段教室で規模も適切で話しやすく大学では一番気にいっている教室である。ただし、建設時期の関係でOHPや液晶プロジェクターの性能が二世代くらい前のものであるため、部屋を少し暗くしなければならない。

●「部屋が暗いのと話し方がおだやかなので眠くなる」、という感想もあった。たしかにプレゼンテーションのサイトでは「部屋を暗くするな」というアドバイスがあることは承知しているのだが、プロジェクターの性能の問題で、部屋をすこし暗くしなければならないので、でやむを得なかった。

内容については、

また、下のような教員にとってはうれしい感想もあったのです。

 

 

下に今回のテスト結果を示している(相対値、FはFemail、MはMale)。ノート・配布資料を持ち込み可でとしているが、点数はふるわなかった。問題形式は小問15問で、秋セメスターで話した分野をほぼカバーするように出題した。