空想科学 

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2001/4/22(日)

私にとっては節目の日である。これまでまがりなり(というかまがりっぱなし、といった方がよいだろう)にも考えていたことに、一応の区切りをつけられそうな気持ちになった。あるテーマでやれば、これまで「学恩」のある方に矛盾のないように顔向けできそうだ、という考えに至る。ちょうど昨日買った本がそのきっかけになった。十分にこなせるかどうかは、やってみなければわからないのであるが。


2001/4/21(土)Office XPのユーザー認証問題・J-OS IV

ユーザー認証問題をマジメに扱っている雑誌はないのだろうか。

初心者向けの雑誌記事では「ASAhiパソコン(5/1号)」はOFFICE XPの紹介記事の中で一応ユーザー認証問題に言及しているが、「ユーザーの混乱をまねくだろう」という指摘にとどまる。PC User(ソフトバンク,4/24号)の紹介記事では、「新機能のすべてを公開する」というタイトルにもかかわらずユーザー認証問題にふれていない。パソコン雑誌をすべて見ているわけではないのではあるが、パソコン関係の雑誌はあいかわらず基本的にメーカー側の「広報」につとめているようである。

ユーザー認証の問題はメーカの権利と言いたいのだろうが、ユーザーの利便性から考えると全く不当きわまるものでしかない。(ソフトバンク系でも)ZDnetのあるコラムでは、勝手にコンピュータをチェックされ、場合によってはコードをユーザーの知らないまま書き換えられる可能性もあり、また、サポートとして全く意味のないダイレクトメールを送りつけられるようになるのが関の山で、ユーザーの混乱と不信をまねくことになるだろう、と警告している。過去にも、コピープロテクトは結局のところ廃れ、IntelのCPUユーザー認証も当然ながら廃止に追い込まれている。この機会は他のソフトウエアメーカには絶好のチャンスのようにも思えるのであるが。

Visor情報。今日、都内に買い物にいった帰り、秋葉原イケショップに寄って、Palm OS用J-OS IVというのを買った(言うまでもなくPalmの普及に大きな役割を果たした「イケてるハッカーさん」の制作になるものだ)。英語版のVisorなりPalmを日本語化するソフトなので、日本語版には必要無いものである。しかし、フォントの変更ができそうだということでVisor Prism(日本語版)にインストールしてみた。まだよくわからない点も多いが、いまのところ問題なく動いている。特に(Macユーザーには懐かしい)Naritaフォントに変更すると読みやすくて、非常に具合がよい。単にフォント変更ソフトとしての用途でも十分需要があると思う。


2001/4/20(金)マイヤ・プリセツカヤ

電算教室の新CAIシステムの画像転送の時間おくれの件でA先生に問い合わせたところ、さっそく返事をいただいた。時間おくれのもんだいは導入時にわかっていたのだが、予算的な制約があったということだった。こうなると仕方ないのであるが。OHCを通じて図解や式を書きながら教える、という方法をとれなくなった点が残念である。

昨日ついつい夜更かししてしまった。テレビをつけると「21世紀への証言」という番組の再放送をやっていた。「時を越え、国を越えて・マイヤ・プリセツカヤ」という番組だった。マイヤ・プリセツカヤ氏は長くボリショイバレイのプリマドンナをつとめ、70歳以上になってもバレエの上演を続けた。一目みて立ち居振る舞いの優美さ、なんとも表現できない美しさに打たれた。ソ連時代から政治や社会情勢に翻弄され非常な苦労をされた方であるが、バレエに生き抜いた人である。肉体的条件の厳しくなる40歳も後半あたりから新しいバレエ(ボレロやカルメン)で成功したのは信じがたいものだった。「古典」の基礎の上に成り立ったものだと思う。番組の中でもとても70歳を越えているとは思えない身のこなしで、これにも非常に驚いた。振り付けの指導の場面では若いバレリーナの動きよりも素人目に見ても明らかに優美な踊りを見せていた。多くの感動的な発言があったが、「練習」と「新しいものを常に求め続けること」。


2001/4/19(木)新企画予定・面接

先日他の大学院に進学したI君からメールがあった。在学生にもいろいろ役にたつかもしれないということで「卒業生からのメール」というコーナーをつくったらよいかなあ、とつねづね考えていた。匿名でも実名でもいろいろ様子を知らせてくれるように頼んでみたところ、快諾を得た。もしこのページを読んでいる卒業生諸君があれば、近況報告メール送ってくださいね(匿名でも実名でも)。というわけで、このサイトにも活きのいい情報が載るようになると思います。

午前中、知覚心理学。講義もまだ最初の頃なので、知覚心理学の内容の紹介を兼ねて、知覚心理学に関係する資格や職業について話した。知覚心理学の内容は一般的には知られていないようにも思うからである。後半は開眼手術後の視覚の形成過程の話。

ゼミは当番がまだ決まらないようなので、卒論研究の紹介。卒論や研究のおおまかな流れとそれに関わる私の役割について説明した。はやくも居眠りしている人がいるのはどうしたことだろうか。

続いて卒論指導。ある学生は就職活動の過程で、将来必要な心理学のテーマに目覚めたようだ。泥縄的ではあるが、それもまたよいだろう。就職活動の様子を聞くことがあるのだが、ちょっと注意した方がよいことがある。それは、人によって「心理学」というものの理解の仕方はいろいろだし、ある場合には非常に偏ったイメージをもっていることもあるため、面接などでは(相手により)説明の仕方に注意する必要があるようなのだ。つまりほとんど心理学について知らない面接担当者などでは「トンでも」の世界だと思っている人もあるようなのだ。

関連文献をM先生にファックスでコピーのお願いをした。夜電話で返事をいただいた。体調もだいぶ快復されている様子だった。


2001/4/18(水)最長の会議

午後から会議一つ。長い。私の経験の中でも最長かもしれない。以前の会議と違うところは、みんな大人になったなあということだ。もちろん良い意味である。

帰りが遅くなったので柏駅付近で夕食。サラリーマングループが一組。仕事のことや人生談義に花が咲いていた。「幸せに生きなければ、なんの人生だ」という意味のことを言った人があり。幸せにも、人生にもいろいろあるだろうが、むき出しながら本質的な言葉だった。


2001/4/17(火)ヘッドスタート

今年度は火曜日の時間割りが変更になって、午後から学部研究法、一こまあいて、院・行動適応学、つづいて院・方法論という午後にシフトした時間編成になってしまった。ちょうどゼミ・卒論がコマ入れされている時間帯とぶつかってしまい8名程度の演習室が見つからないというちょっと情けない状況も生じかけたのである。

学部の研究法は今日はまだ助走中なので、今日は簡単なカード当て「実験」を行って、確率計算や検定の考え方を説明した。これがしっかり理解できれば「統計的仮説の検定」の主要部分は理解できたことになる。もっと試行数は多かったが、私の受けた心理学実験の最初の課題でもあった。学生の関心も引きやすいし、よい課題だなあと思う。

電算教室K301を利用したのだが、OHC関係やCAI関係のソフト類はがどうも不調で、係りのAさんに見てもらうが不安定だった。また、教師パソコンの画像を「一斉送信」するときや、OHCを提示するときの時間遅れが長すぎるのが一番の問題だ。パワーポイントのスライドを切り替えたり、文章を切り替えてもかなりおくれて各自のパソコンに到達するので説明のタイミングがかなりとんまになってしまうのである。心理学の実験で遅延フィードバックの実験というのがあるが、それにしてもこんなに長時間の遅れはデータは存在しないのではないか、と思うほどだ。旧システムはこんなことはなかったのであるが。Aさんこれは某社にクレームだにゃあ。

院の今年の受講者は内部進学者の方が多くて、例年と逆。授業はどちらかというと「外部」進学者中心にくんできたので、内部進学の人には学部で話した内容とかなり重なる点が多い。これをどうするかが、今年の課題になった。方法論についても、いまのところ受講者の予備知識を十分把握できていないが、かなり違いがありそうなのでなにか良い方法を考えなければならないか。


2001/4/16(月)実験実習・PHSデータ通信

午前中、実験実習用のプログラムをDellのPC8台にコピー。プリント修正。Windowsのスクリーンコピー(PrintScreen)をして実験用の刺激を資料にするつもりだったが、プログラムの動作がキャプチャを受け付けず肝心の画像をコピーできない。コントロールを Delphiからもどせば(って表現でよいのだろうか)できるハズなので、来週までに。

今日は最初の実験のせいか、やや疲れた。実験実習1のカテゴリー弁別の方は学習条件を少し変えたのだが、条件間の差は見られないかも。まだこれからであるが。2年生の最初の実習課題というのはなかなか選択が難しいものだと思う。今年はPCを8台使えるので、時間待ちはほとんど生じない。

実験実習2のほうは15分ほど時間オーバーしたものの予定どおり終了できた。こちらは機材の都合で待ち時間がだいぶできてしまうがしかたがない。来年度は後期に回して、待ち時間に「卒論」実験の被験者などやってもらうと良いのかもしれない。

最近 Visor用の携帯電話アダプター(I/O Data SnapConnect)を買ったので通勤のひたち号のなかからメールを書いたりすることがある。しかし移動中は場所により送信できないことがある。Visor用の通信アダプターも最近になってやっと少し動きが出てきて、DDIのエッジ用のモジュール(コンパクトフラッシュのサイズ)の発売が5月中旬というアナウンスがあったばかりだが、今日はDoCoMoのPinConpact用のアダプターが4月下旬から発売されるという発表があった。ちょっと発表時期が露骨だなあ。どちらにしても、PHSで常磐線車中から実用になるのだろうか。データ通信OKの車両(インターネット・ダイナー、空想登録商標済み)というのは需要あるかもしれない。


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