空想科学 

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2001/5/10(木)日常

午前中、知覚心理学。今日はCD化したビデオ教材を使用した。ビデオのままでもよいのだが、一時停止の操作などパソコンの方が便利であることと、後で「編集」しやすくなる(本来は勝手に編集してはいけないにかもしれない)。今日は昨日リハーサルしたこともあって、問題はなかったのだが、新たしい些細なトラブルでプロジェクターの画像が断続的にちらつくことがある。プロジェクターのモニターとパソコンのモニターにはちらつきは全くないので、これはどうも配線上の接触不良という感じである。デジタイズした画像は何回かダビングしたテープというような画質だが、まあ許容範囲。

開眼手術後の視覚の形成過程の記録映画である。研究の意義についてもわかりやすい非常に良質の教材であると思う。この映画をみるたびに心理学の「しあわせな研究」の代表的なものであると思う。

午後からレポートの採点。つづいてゼミ。学生当番の初回。ことしは人数がすこし多いのでグループ発表形式にした。なれるまでこの方式で良いと思うが、グループ・リーダーをもうけて進行してくれるともっとスマートになるのでは。

つづいて卒論相談。今日は3名。だいぶ具体的になってきている。「内々定」のうわさもチラホラというところで、今年はそれぞれしっかり活動しているようすだ。


2001/5/9(水)細かなトラブル

午後から会議一つ。全学同じ条件でということに無理が生じてきているのではないか、と思う。この会議では各種資料が大量に出されるのだが、大学内のIT化もまだまだだなあとも思う。IT化戦略のもっとも必要なところなのだが。

会議のあと、明日の講義に備えて準備室のOさんとR-004教室のプレゼンテーション設備の確認をした。先日のトラブルの原因はパソコンの音声出力からアンプへの入力切り替えにミスがあったか、パソコン側の音声関係設定のミスのどちらかだろうと推測してきたのだが、今日はなんの問題もなかった。入力切り替え(「AUX」に接続されていた)の問題だったのだろう。いつまでも細かなトラブルにつきまとわされる。このような状態ではなかなか設備も活用されにくいなあ。もっとシンプルな設備にできないものだろうか。

ついでに、学内LAN関係の確認をした。これまでためしていなかったのだが、R-004からも学内のWebサーバーにアクセスできるようになって、こちらは便利便利(でも、やはり授業中にトラブルが生じたらどうしよう、と心配の種はつきない)。


2001/5/8(火)心理統計

午後から学部研究法。今日は先日話題にした「3歳児神話」についての記事を例にして統計的研究の意義、数値の見方について批判的に検討することが必要であるということを強調。そのあと、平均値と標本分散について小演習で確認。統計は具体的なものであるので良い事例が教材として有効であることをあらためて思う。おそらく、統計学そのものの授業では、ある程度理論的な内容を伝達しようとするために、いかにも例題というような魅力のない事例が使われることが多い傾向にあって、これと数量的な知識の不足とが負の相互作用をもたらしている面があるのだろう。心理統計にかぎらず統計は本来具体的なものであるから、良い事例を用意できるかどうかが学習上重要であると思う。

いろいろ考えなければならない点はあるが、必要最小限の統計知識はやはり不可欠であると思う。さらに「心理」事象の理解に有益な方法を考えていかなければならないが、「研究」に付随して新しい方法が生まれてくるように思われる。

「統計」があまり表にでることのないように話しているのだが、なかには数学苦手意識の後遺症によって不安に思う学生もある。これについては、(この授業で扱っている程度の)統計学はごく常識的な考え方と基本的な計算が大部分なので計算テクニックそのものを心配する必要はなく、授業の内容程度は十分理解できますよ、と答えるしかないのです。


2001/5/7(月)あるべきサイト

午前中、実験実習用プログラムの条件変更の修正(反応ボタンの左右位置のコントロール)。これもオブジェクト形式プログラム(と言うのだと思うが)のため実に簡単にプログラムを変更できた。基礎実験(3年)の方は(やむおえず)前回グループと同じ条件で。

長谷川先生の日記経由でこちらのサイトへ(英語教育の哲学的探究、広島大学・柳瀬さん)。質・量ともにとてもおいつけそうにないが、このようなサイトを目標に(いつの日にか)。心理学「実験」についての批判についてはじっくり読んでみたい。


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