空想科学 

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2001/5/20(日)コードレス・マウス・「月着陸計画」

Logicool社のコードレス・マウス(光学式)を買う。マウスの発明者といわれているエンゲルバード氏のサインが印刷されている「初回限定」モデルだった。さっそくPowerBook G3にインストールして使っているが、ケーブルがないので非常に使いやすい。エクセルなどで頻繁にマウスを使う場合にはケーブルは非常に煩わしいものだが、これでケーブルから解放される。

USB経由で受信ユニットを接続する。マウス本体には単三乾電池が二本必要だが、3ヶ月程度は使えるということだ。形状も手にしっくりした良いデザインである。ただし、非対称な形をしているので、左利きのヒトにはちょっと使いにくいだろうと思う。

新iBookが展示されていた。Webでの映像よりも実物の方が良い印象だった。ただし、気になった点は、タイプすると液晶パネルが揺れること、バス・クロックがiBookと同じまま(ただしCPUクロックはそれなりに高いので私のPowerBookG3/333(1999)よりはきびきび動作する)、それと、PCMCIAカードスロットが無い、という点。

昨日深夜(正確には今日)NHKの教育テレビでやっていた「月への挑戦」(タイトル不正確)の中で「月周回ランデブー方式」を発案した科学者の話が印象に残った。かれは組織の中ではけっしてメインストリームな科学者ではなかったようだ。そのような意見も採用する客観的な組織のあり方に関心した。しかし、その一方で、トップダウンに提示されたアイデアが次第に良いアイデアであると見なされるように変化していく経過も描かれていて、意見採択における「政治的要因」の危うさも感じたのである。つまり、「月周回ランデブー方式」が最初に提案されたときには酷評され受け入れられなかったが、「直訴」の結果、トップダウンにより検討することが決まってからは評価が変わっていった。

暗黒の世界から光がさすタイミングに合わせて「創世記」を朗読した非常に感動的な(非クリスチャンにとっても)シーンもあって(アポロ8号?月周回に成功)、人類初の「月面着陸」は私が中学生の頃だったので、感慨をもって番組を見ていた。しかし、そもそも月着陸計画そのものが科学的な関心というよりは国家の威信をかけた動機に基づいて実行されたものだったのだ。後編が続いて放送されたが、こちらは時間の都合で見なかった。


2001/5/18(金)献本

数年前に、ある研究会で知り合いになったH先生が「自伝」を出版されたとのことで、研究会の「成果」と一緒に送ってくださった。「成果」のほうは、あるテストの標準化の仕事のお手伝いをしたときのものだが、出版にはいろいろ苦労されて、やっと今年になって発行されたようだ。この過程で、テストを出版している会社の事情や、外国の心理学者の「テスト・ビジネス」の様子などをかいま見ることができて、私としてはめずらしい経験をした。


2001/5/17(木)日常

午前中、知覚心理学。今日は例年話していたトピックの順序を変更した方が良いと感じて、「盲人歩行」と「ソニックガイド」の話をした。例年はこの前に発達障害事例の話をいれていた。また、時間の配分についても、それぞれ一コマつかっていたが、やや簡略にまとめるべきと思ったのだが、結局あと半コマ必要。

ごごからゼミと卒論。ゼミは学生の発表と卒論研究紹介。やはり時間がすこし不足。卒論紹介は毎週はできなくなるので(事例として話しやすくまたわかりやすい卒論の数的な問題のため)ちょうどよいかもしれない。卒論以外にもいろいろな研究の紹介をする予定だが、日替わりアラカルト風になってしまうかもしれない。

つづいて卒論相談。今日は5名。A君は「におい試料」のサンプルも用意してきて、やや進展。

午前中の講義はある委員会の時間と重なってしまう。当然、講義を優先するが、シーズンにはいると、どうなることか。委員のHさんには負担をかけることになるかもしれない。


2001/5/16(水)受験記

午後から会議三つ。委員会の仕事は「雑務」というよりはシャドーワークなのだが、これについての認識はセンセイによっていろいろだ。ひたすら寝たふりをしているヒトもいるなあ。

卒業生のI君からメール。まえまえから、学生に役に立つと思うので「大学院受験記」を書いてもらえないか、と頼んでいたものである。進学に限らず就職活動や現在の仕事の紹介などがまとまれば、いろいろ有益な情報になると思うので、卒業生・在学生の諸君はこぞって各種「体験記」をご投稿ください。

(I君の「大学院受験記」は情報もやや古くなったということで削除しました。2007.10.2)


2001/5/15(火)仕事

午後から学部研究法。データの中心とちらばりについて演習(復習)。出席がわりに配布した用紙を回収。結果だけが書いてあるものもあったが、計算過程がきちんとメモしてあるノートも多くあった。今日の実例は「テレビ視聴と非行」についての総務省調査記事(一昨年の調査)をとりあげた。小演習、実例解題、予告というのはなかなか良い方式かなあ、と。

つづいて実験実習プログラムの準備をした。AVタキストはいまだによく把握できていない面があるが、時間制御については一応安心なのでそれなりに便利。ただし、メーカのアフターサービス(ハードウエアオプションの打ち切り)は非常に不満である。

今年博士課程に進学したHさんの履修のことでT先生を紹介した。T先生は本来の意味での憲法の大家の方だが、現在は定年後の非常勤で来校されている。Hさん(+1名)と研究内容が関係深いこともあって大変よろこんでおられた。私がT先生のような年代になったときには、T先生のように教えることのできる喜びを感ずることができるだろうか、とふと思う。おおすぎる負担は仕事本来の喜びをうばってしまうものだ。(学ぶよろこび、教えるよろこびをとりもどそう)


2001/5/14(月)「ある日嵐のように」

午前中、先週の実験のデータ・統計処理のプリント作成。今週は午後から実験データの整理などのインストラクション。3年生の実習はデザインがちょっと醜悪なので(私のせいです)、デザイン変更して、もっとシンプルにする予定。

月曜日の夜のNHK連続ドラマ(「ある日嵐のように」)をここ数回見ている。「巨悪」と検事を描いた物語。ただ、昔(松本清張)風の重厚なタッチではなくて、どことなく軽やかな演出。深刻な現実をみせないようにするライトな小泉内閣時代にはふさわしいキャストと演出なのかもしれない。

5月にはいってから、近所に再開したスポーツクラブに再加入した。前のクラブはこじんまりとしていて悪くはなかったのだが、こちらは歩いて数分と距離的に近いので移動した。「運動」しに行くのだから近いも遠くもないのであるが。予想通りというか、新しくて事務処理など不慣れなせいだろうか、込み合っている。すいていて、もうすこし深いプールで泳ぎたいなあ。


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