空想科学 

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2001/5/25(金)アドレス

最近、使っている携帯電話に「出会い系サイト」からのメールがやたら入るようになってきた。DOCOMOのシステムでは受信にも課金されるようになっているので、迷惑な上にたいした金額ではないのだが損害もでる。また(マニュアルを精読したわけではないが)私の携帯では「既読」にしないとメールを削除できないようになっていることも煩わしいところだ。契約時には電話番号とメールアドレスが同じというのは便利な面もあると思ってそのままにしていたのだが、先日アドレスの変更をした。これ以降は迷惑メールは来ていない。

送信・受信ともに課金するというシステムは通信費を双方が分担することで見かけ上安い料金を設定できるということだろう。これを考えたヒトは、おそらくこのような迷惑メールの発生を想定していたと思うのだが、うがちすぎだろうか。やはり、携帯メールの課金は郵政省メールと同じように送信側の負担とするべきではないだろうか。

インターネットメールの方はいくつかメーリングリストに参加したりしているのでアドレスの流出を防ぐのは難しいだろうと思う。便利さの代償と考えなければ行けない面もある。実際いろいろな「ダイレクトメール」が届くこともある。これらにも接続料がかかっているので損害がゼロというわけではないのであるが、見出しで判断して読まずに「ごみ箱」へ直行できるので携帯メールよりは不快感は小さい。


2001/5/24(木)ノート

午前中、知覚心理学。今日は知覚の発達障害事例。必ずしも知覚に限定された発達障害ではないが、関連した話題としてとりあげている。前半は先週の補足とまとめ。パワーポイントで。「板書」の代わりでもある。毎年考えていて結論がでないのだが、パワーポイントファイルを配布してしまったらどうだろうか、ということだ。まあいまのところは「項目見出し」のみだから、ノートとしてははなはだ不十分なもので、講義を聞くか、文献にあたらなければ理解はできないと思われるので、配布してもなんの問題もないのかもしれない。一昨年は学生からリクエストがあったのでプリントにして配布したこともあるのだが。結局、これが「ノート」がわりになるとはやとちりされて、安心して欠席されてもこまるなあ?という「心配」から踏み切れないでいる。

午後からレポート採点と文献コピーなど。ゼミの発表はかなり難しい話題のところだったが、よく整理して要点がまとめられていたと思う。あの教科書は(別の大学だが)院の入試対策にも使われているらしいとの噂を聞いたことがある。(と、いうことは扱われている範囲が広く、標準的なものということだ。この演習を通じて個々それぞれのテーマを発見する機会にしてほしいと願っている)。卒論紹介はOさんの「ストレス」についての実験的研究。

つづいて卒論相談は今日は3名。A君はすこしずつだが進展している。以前、日記界で読んだ「一日一枚(原稿用紙、昔風にいうと400字、レポート用紙なら10行ほどだろう)書くと一年で300枚ちかくなる」という言葉を思い出している。

新しいThinkPad s30にぐぐっと。

マイクロソフトの新しいユーザー認証の仕組みは誰のためか。メーカーにとっては不正ユーザをくい止めることはできるかもしれないが、正規のユーザーには何の利益もなく、余計な操作を要求される迷惑を被ると言っても良いだろう。たしかに著作権は保護されなければならないが、購入者の私的な利用法にまでその権利はおよぶものなのだろうか。むしろ、このような不利益を嫌う正規ユーザーが減ってしまう、ということになって、この試みは失敗、となってほしい、希望的観測。


2001/5/23(水)大学説明会

あいにくの雨模様だったが、午後から大学説明会。高校の進路指導担当の方を招いて来年度の入試の概要を説明する催しである。ただ詳しい日程については文部科学省のガイドラインが示される時期までは明らかにできない、ということだった。この委員はだいぶ前にやったことがあって久しぶりなのだが、いろいろな変化を感じた。まずは学部や学科が増えたので参加校も多くなったこと。また、説明会の最後のところに学生による学科紹介のコーナーがあるのだが、「昔」と比較して、学生のプレゼンテーションが非常に上手になったと思う。パワーポイントというツールを簡単に使えるようになったという環境変化があって、それを今風に上手につかっているようだった。私自身はこのところパワーポイントには食傷気味だったのだが、こうして学生の作ったものを見るとそれなりに新鮮でもあるし、この為に準備したんだなあ、という思いが好印象をもたらす面もあるのだろう。高校の先生方にも好評だった。人間科学部のプレゼンはやや地味だったかなあ。司会者のA先生、声はもう少し抑えて抑えて。

と、いうわけで私もまたパワーポイント教材を改良していくことにしようかと思う。


2001/5/22(火)準備性

午後から学部研究法。今日は基準化の確認。データ解題は適当なものがみつからなかったのだが、「一昨日公表された「保健室にくる生徒の1/7は「心身症」」という記事を題材に(asahi.comニュース)。これは厚生労働省の研究会の発表ということだが、「医療心理士」策定の一環なのだろうか。

夕刻より院「適応学」。今日は医療と心理学のかかわりという話題で「医療人類学」の話をした。この分野はもちろんシロートなのだが、医療人類学的な「病因論」などは心理学の「原因帰属理論」として研究できそうな境界領域であると思う。

つづいて院・研究法。きょうは調査デザインの話。医療関係のテキストを使っているので、適切な例を示せないのであるが、それでも心理学的な内容に関わる社会的調査例などを挙げることはできる。これは体系的に収集・整理するべき。

今日は授業中に大学への「レディネス」(準備性)ということを考えなければいけない日だった。おりるにはまだ早すぎるのだよ、(って意味不明)。


2001/5/21(月)FDレポート

午前中は午後からの実験実習のプログラムのインストールなど。実験実習1は前回グループと同様の条件で実施。グループによってかなりデータに違いがみられるようなのはどうしてだろうか。卒業生のKさんが来ていて一緒に被験者をやっていた。(授業で話す時間もほとんどなかったのだが、ひょっとして何か話しでもあった?)

実験実習2は今回のグループからプログラム変更。一台しかないAVタキスト実験の待ち時間用にストループ効果のプログラム(マッチング方式)を比較テストを兼ねて作成した。やはり一こまでは時間が不足する。なんといっても実験が一番おもしろいから、できることなら、実験実習の時間を増やして他の「講義」を減らしたいと思うが、そうもいかないところが「問題」だなあ。

K学院大学のNさんから大学のFD活動(Faculty development)の学生向け?小冊子を送っていただいた。学部の講義・授業内容を各担当者が執筆したものである。私の担当科目と類似したものが二つあった。同感の点が多いが、「教師の立場からの感想」にすぎない、と「批判」できるかもしれない。「ポップからアカデミック」へという引用があったが、k学院大学は一流と目されている大学であるが、そこでもポピュラーな科目にありがちな「認識のギャップ」の対応に追われている面もあるのだなあと感じた。


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