空想科学 

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2001/6/17(日)eAccess・入試判定ミス・無料ビジネス

昨日eAccessからメール。NTTへの接続手続きを始めるというような内容だった。申し込んだのが3月初旬だったので実に3ヶ月。申し込み受付開始時から柏地区のサービス開始は6月ということだったので、分かってはいたことなのだが。しかし、ISDNからアナログに戻す手続きなどが必要で、実際にはまだあと数週間かかりそうだ。

明日の実験(実習2)のパソコン用プログラムを作り直す。AVタキスト のプログラムも変更。こちらは木曜日に変更済み。実習1は前回グループと同様の条件で。

いくつかの大学で入試判定上のミスの報道。小規模の実験プログラムでもデバッグ(プログラムの誤りチェック)には気をつかのだが、それでもエラーを見逃すこともしばしばだ。デバッグ用の人工データの確認を怠ったのだろうか。「だれにでもミスはある」のだから、次の行動を誤らないようにしなければならないなあ。

(アメリカだかヨーロッパだかのある町では)バスの赤字に苦しんでいたのだが、料金無料化を打ち出して、間接的に街に益がでればよいという方針に転換したのだそうだ。大学も間接的には社会に益をもたらしているのであるから、「無料の大学」が成立しないものかと思う。インターネットビジネスには「無料」というサービスが多いが、このあたりになにかヒントがありそうだ。(ただし私自身はIT技術にはすっかり乗り遅れて、「無料」ビジネスというITテクノロジーはどうも見えてこないのであるが)


2001/6/14(木)ビデオCDトラブル解決・認識

午前中、知覚心理学。色覚障害について。だいぶ前の放映になるが、NHK ETV8のビデオ(「見直される色覚障害」)を解説。社会で実際に生じている諸問題をわかりやすくまとめてある。医学的な解説とともに、知覚心理学的な諸問題も取り上げられている。とくに現在の信号機の色の決定や小学校などの教科書の配色に基礎心理学のデータや色彩心理学の専門家が貢献していることなどはほとんど知られていない、と思う。

今年はCD化したので説明しやすくなった(ただしビデオ映像をCD 化して教材として使用する際の著作権上の問題については未調査)。今回はCD化にともなって、R-004のプロジェクターの映像の同期が乱れに乱れるというトラブルに遭遇していて、ケーブル類の接触不良を疑っていた。今日になってやっとどうも音声がでる部分で同期の乱れが起こることに気がついた。

はじめてデジタル化した別のビデオCDの音声トラックの録音水準が低かったために、パソコンのオーディオ・カードの出力を最大に設定していたのである。これがノイズを発生し映像信号に影響していたようだ。カード側の出力をすこし下げたところ映像は安定するようになった。めでたしめでたし。(ケーブル類の接続をみたところ、パソコンからのRGB出力を3方向の分岐コネクターでパソコン、コンソールのモニター、液晶プロジェクターに。ビデオカードとサウンドカードのコネクターの位置が非常に近いために、高周波のノイズに弱いのだろう。)

デジタル化の処理を頼んでいるAVフロアーのA君がやってきて、なんでビデオをわざわざCDにしなければならないのか、と聞かれた。こちらとしてはデジタル化の恩恵については説明するまでもなく明らかであると思っていたので、しょうしょう面食らう。これではビデオサーバなど蜃気楼のかなたかも。

デジタル化してある教材は「二次加工」がすごく楽になることを説明。「たとえばパワーポイントに「第一章 色覚障害事例」というようにボタンをつけてリンクしておけば、授業の時に頭出しなどしなくてすむんですよ。一時停止もぴったり止まるし、オリジナルテープの劣化も防ぐことができるんです。デジタル化すると授業のときの取り扱いがすごく楽なんですよ。」


2001/6/13(水)「変革」

午後おそく会議一つ。メンバーの顔ぶれをみていて世代交代を思う。今日はいくつか決定時期のせまっている議題があったのだが、どうしても実行しなければならない明日のルーティンを「変革」するのは大変なことだと思う。ともかく足を引っ張ることのないように意識していなければならないオトシになってきているのであるなあ。


2001/6/12(火)チャート式教材

午前中、学部研究法の配布用資料を改訂。統計の意義についてもわかりやすいイラストを引用して、なかなかのでき、と自賛。説明資料を書きながら、この種の資料をつくるには、パワーポイントでは一画面が狭すぎる。それで、A3 コピー用紙に図表類、解説文などを書く。これでも狭い。ポスターセッションの掲示板程度のサイズがほしい。

結局、思考の流れについていき、また、全体を把握できるようにするためには、大きな黒板に書いていくのが一番良いのだと思う。しかし、このチャート式資料を教室全体から見えるようにするには巨大なスクリーンが必要だ。どこか A3サイズ以上のOHPを投影できるプロジェクターを開発しないものだろうか。スクリーンも現状の倍の大きさ(面積で4倍程度)のものがほしいなあ。

新聞紙くらいの大きさにチャート式にまとめると必要事項を一覧することができて説明しやすいだろうし、理解もしやすいのではないかと思うが、いまのところ A3用紙にプリントして配布するのが精一杯というところである。ハイパーテキスト方式だとどうしても一覧性に欠けるので、教える場合にはかえって不便であるように思う。

と、いうような環境が「予備知識」を前提としない講義には必要である(もっと資料を工夫しなさい、という声が聞こえてきそうなのだが。もしかして、こんな図式的な資料がわかりやすいのだと信じ込んでいるのは、私自身の「チャート式○○」の使用経験による後遺症なのかもしれない)。

研究法はきょうはいわゆるt検定の概念について。帰無仮説が正しいという仮定のもとで得られる平均値の差の偶然分布の理解が肝心なのだが、表情から察するに1/3程度がなんとか理解できたか、というところか。授業進度の調整について悩むところ。

夕刻から院・適応学と方法論。方法論は学部研究法と同じ話題なので同じ資料をつかうが、こちらはさすがに説明が楽であった。


2001/6/11(月)日常

午前中OHP資料や配付資料の準備。午後からの実験実習は今週はインストラクション。前回グループの実験を欠席したSさんについては、事情があるので、前期中に被験者を一回やって個人データによるレポートを求めることにした。インストラクター二人で都合のつく時間に実験実施できるように依頼。

昼休み、ある学生団体の話題。学生によるビジネスは(対外的に)責任者をはっきりさせておく必要があるのではないか、と思う。

先週末に携帯電話に赤外線通信モデムアダプター(IrGear)を買う。きょうはフレッシュひたち号からVisor経由でメールを送ってみた。ケーブルがない、というのはたしかに快適だ。しかし、現状の通信環境は貧しく、携帯端末を自由に使える状態にはほど遠い。JRはPHSに関係していたと思うが、各列車内にデータ通信用のPHSアンテナをつけてくれないかなあ。

午後からはげしい雷雨。短時間であがる。


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