空想科学 

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2001/07/14(土)「Palmのある授業風景」

ネット関係のニュースで、Palmを授業に利用している事例が紹介されていた(「Palmのある授業風景」)。すでにPalmコンピューティング社との「提携」が報じられていた立教大学の例だ。学内無線LANを予想していたのが、いまのところ電算教室の学生用パソコンから赤外線でシンクロするようになっているようだ。その日の講義の内容や連絡事項が(プリント資料を配付するように)各自のPalmに送信されるようになっている。

Palm程度の「端末」は比較的安価なので、学生全員に配布することも容易であろう。しかし、Palmはパソコンとの連携で「実力」発揮されるものなので、この点を十分考慮する必要がある。(学内無線LANのもとでは)教務事務の諸連絡、メール端末には理想的なものであるし、学習援助装置ないしプロンプターとしても、基本的なデータベース・教材配布の用途として便利に使えるのではないかと思う。

私が経験した中で一番暑いと感じたのは、もうだいぶ前のことだが、タイ・バンコク郊外の遺跡観光にでかけたときに経験した「熱風」だった。このごろの暑さはこのときの「熱風」に匹敵する。一昨年も猛暑で、夏の入道雲をみるのは好きなのだが、ことしも堪能できそうだなあ。


2001/07/13(金)中間者

夕方C学科の「認知言語学的な研究」の講演会を聞いた。(英語環境のネイティブな)一人称・二人称の獲得条件についての研究だった。心理学・言語学・認知科学のハイブリッド的研究で、学際研究のおもしろさはもちろんあるが、同時に、学際的研究ゆえのあやうさもある、と感じた。言語学的な背景についての私の無理解からくる印象であると思うが、たとえば、発達心理学、学習心理学の既存の考え方との比較が行われるとよかったのではないかと思った。学際的研究はどうしても独自のディシプリンが確立されていない(当然だが)ためにこのような印象をもってしまうのだが、「新しいものは中間者から生まれる」のであろうから、保守的になることはないのだろう。


2001/07/12(木)ビデオ教材・選挙

午前中電車の遅れで2限目の講義開始が25分ほど遅れた。知覚心理学では前期は主に視覚の障害と援助関係の話をしてきたため、錯視など教科書的な話題の時間がすくなっている。それで例年学期の終わりの頃に「視覚的錯覚と知覚過程(Visual Illusions: Now you see it、BBC open university)」というビデオを見ながら解題・説明をしている。解説が翻訳されているのだが、どうしてもわかりにくいため一時停止を繰り返している。はやくCDなりDVD版が発売されないものか、と思う。

午後からレポートを採点。

電車の遅れのため大学までタクシーに乗った。選挙のことをはなしたのだが、運転手さんは「何にもかわっていない。ますます悪くなっている」という話をされ、人気にのみ浮かされているわけではないことを実感した。


2001/07/11(水)会議・新電源アダプター

午後会議二つ。ちょうど空き時間に心理学実験実習の報告会の担当グループの面々が質問にやってきた。ことし初めて取り上げたテーマだったのでいろいろ問題が多くなってしまった。実験データをみながらグループ毎に修正していったが、担当グループは学期はじめに実験したグループだったのでいちばん問題があるものだった。条件を不要に複雑にしてしまったのは私のせいです。

パワーブックの電源アダプターが届いた。めずらしくすばやい対応。これは意外と深刻なトラブルだったのかも、とかえって心配になったりして。新しい電源アダプターは「どらやき」タイプで、こちらもデザインにみょうなこだわりがあって大丈夫かしらん。


2001/07/10(火)進度

学部研究法は「対応のあるデータの平均値の差の検定」の演習といわゆるt検定の方法の選択について説明した。例題は残念ながら実例ではなく、仮想データで。来週は定期試験。

院・方法論も同じ話題。いつものことながら進度調節がむずかしい。内部進学者は心理統計を一度とっているで、重複する部分がでてくる。しかし学際系の大学院のため、受講生のバックグラウンドがさまざまなためであるため基礎部分から説明しなければならない。といって、クラス分けするほどの余力もない。研究テーマはさまざまなので、かならずしも調査や実験をする学生ばかりではないようではあるが。


2001/07/09(月)C@rd H"・Macのモデム

午前中、のびのびにしていたDell 566にSCSIカードを増設した。Zipドライブを接続するため。いまさら、という感じもしたが資源の有効活用ということで。実験室内のLANがそろそろ動き出すのでドライブ類は不要になるかもしれないが、実験プログラムではスタンドアローンで使う場面もあるかもしれないから。

昼休み、A委員会の打ち合わせ。教室連絡会はこのため欠席。秋セメスターの授業担当の問題について連絡を受ける。

実験実習は春セメスター分は今日で一回り終了した。実験実習2のほうは途中ばたばたしたが、なんとか形になったか。

HandEra330+C@rd H" petitは「高速移動」中のフレッシュひたち号のなかでも主要な駅付近では通信可能で意外にねばる。水戸についてから大学までのバスの中からも大丈夫の模様。ただし信号強度を表示するソフトがないので柏・水戸間全線でどの程度使えるかは調べられなかった。LEDの状態で電波状態がわかるようになっているが、通話状態でないと表示されないため。

教員談話室でA教授にみせびらかしていたら、たまたま通りかかった某エライ先生が興味を示されて焦った。立教大学では学生にPalmを持たせて学内情報など流す計画があるようですよ、と「営業」かけておいた。A教授はスマートフォンが発売されたらすぐに買うといっておられた。

Palm(互換機)をPHSカードをつかって通信端末にするばあいには、電源が一番大きい問題なので、この点は(単4電池4本の)HandEra330が最適である。Visorもアダプター経由で取り付けできるが、こちらは電源容量の問題がでるかもしれない。HandEraの液晶画面はPalmとしては「高解像」なので線が細く加齢眼には適さないのが欠点ではある。

大学のサーバーにPPP接続できなくなった問題は解決した。ADSLスプリッタでADSL信号と電話信号を分岐した後の電話線をさらに電話とパソコン(アナログモデム)を切り換えるコネクターを入れた。この単純な「さきどり分岐コネクター」(ソニー)とマックの内蔵モデムの「相性」問題らしい。ThinkPadでは問題なく接続できるので。分岐コネクターから電話・ファックスへの線を抜けばMacでも通信できるのだが、これでは分岐コネクターの役目を果たさない。単純な部品だと思ったのだが。ソニーとアップルのどっちがわるいのだろうか。(デジタル回線やADSLではこの種のアダプターは使えない、という記事を後になってみかけた。セキュリティの都合からであろうが、外部プロバイダー経由でファイルのFTPができるようなれば良いのであるが。)


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