空想科学 

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2001/11/10(土)不協和

某業務(って最近こればっか)で朝から夕方まで。担当の委員のセンセイ方はどんなささいなことの中にも新しい発見や楽しみをみいだすことに感心。これを「認知的不協和の低減」とみなすのは心理学理論の皮相的すぎる応用だろう。途中「Red Ginger」という米国製のハーブティを供出したところ好評だった。ハイビスカスの赤とジンジャーとシナモン?の良い香りがする。見た目もあざやかできれいだ。カフェインの気分転換とは別種のすっきり・さっぱり感。すこし酸味があるの疲れているときにはよいのかも。夕刻には雨もあがって気持ちの良い冷たさ。


2001/11/8(木)ADSL-8MBオプション

メールの受信記録で確認したところ、先月初旬にADSLの8MBオプション受付の返事があって、今月中旬に切り換え工事予定とのメールが来ていた。実際に申し込んだのはサービス開始の広告の直後だった(と記憶している)から1ヶ月半から2ヶ月かかったことになる。今回はe-Accessが窓口だが、文面はNTTとの交渉に時間がかかっていることをうかがわせるものだ。現状の1.5Mの回線で実際には640KBほどなので、8Mになってもおそらく半分の4M程度か。「体感」的にはほとんどかわらないのかもしれない。まあこれもとりあえずヤフーの効果といえるのだろう。

午前中知覚心理学特講。嗅覚について、嗅覚の特徴、分類の歴史、理論など。OHPとパワーポイントを併用するがスクリーンが一つできりかえが面倒(毎週言っているなあ)。大型スクリーンの増設を次年度の教室備品予算には申請しておいたがどうなるだろうか。Wセンセイのようにさっさとスキャンしてすべてデジタル化してしまうべきかもしれないが、できれば絵と説明を別画面で見られるのがやはり良いなあ。(似たことは小さい画面ではあるがJornada 710の画面も横に長いので画面を左右に二つにわけてつかえると便利だと思う。ダブル画面のPalmがほしい。)

ゼミの前半は、見学合宿でのNさんから送ってもらっていた「研修データ」の分析結果についておそくなってしまったが、説明。実験実習2の秋のテーマとほとんど同一。後半は卒論にむけての発表。これで一巡したので、次回からは「ワークブック心理学」から各自のテーマに近い章を選択して発表ということに。学生の発表を聞いていて、何人かは自分のテーマについて独自に文献調査が可能だなあ、と感じたが、まだその準備段階に達していない学生諸君にはこれがヒントになるのではないか。

卒論相談は今日は4名。A君の卒論は実家の家業に関係あるもので、サイドビジネスとしては実現可能かもしれないと思う。


2001/11/7(水)日常

午前中から断続的に会議。運営上やむを得ないものだが、なんとかならんもんかのう。季節の変化は確実で夕方からは水戸は立冬の趣。


2001/11/6(火)トレードオフ

学部研究法は「一元配置の分散分析」の電算実習。まだ検定のロジックが未消化な学生も多いが、実際にやるとイメージがすこしは明瞭になるか。電算教室K311はひさしぶりだったので、時間すこし前に行って準備したのだが、案の定「CAI」ソフトの使い方をほとんど忘れていた。電算室のJさんに応援してもらい、二三の動作を教えてもらうと、それがきっかけになって思い出してきた。画面の送信は前期にはよくハングアップしていたが、改善された模様。しかし、「教師画面」を見せながら説明するときの配信時間の遅れはハードの設備上これ以上の改善は望めないようだ。

午後院生Nさんが統計のことで質問にやってきた。心理や教育関係のデータは計量的な統計学の前提条件を厳密に満たすモノはむしろ少ないだろう。ツールとして利用するばあいには、いくつかの条件のバイオレーションがあっても、得られる「知見」とのトレードオフを考えればよいのではないだろうか。

夕方から院・適応学と方法論。適応学は選択行動の基本的な事実として「対応法則」の話をした。方法論は学部と同じく「一元配置の分散分析」のSPSS実習。

きょう驚いたこと。ひとつは救急車に道を譲らない自家用車。これってほんとうに見たのは初めてだ。もうひとつはおどろいたというよりはしょうしょうあきれたこと。これ以上あるかというくらいの「セルフハンディキャップ」理論の典型的事例に遭遇したこと。


2001/11/5(月)便り

夕方、旧知のFさんからメール。前の大学にいたころだから、もう20年ちかくお会いしていない。こちらの大学からAセンセイ達が「見学」にいっているらしい。それで大学パンフレットを見て私の顔写真を発見した、ということだ。(実はあの顔写真は20年ほど前のものそのままなんです。あの写真からいまの私が分かる人は知り合い以外にはないだろうということで。すんません広報関係)Fさんはまえの大学の研究室の事務をしていた方で、当時、新入りの私の「非常識」な行動で、いろいろ迷惑をかけ、また、すっかりお世話になってしまった。まったく年賀状さえださず、不義理をしてしまっている。当時のことがいろいろなつかしく思い浮かぶ。まさに、時のハエは矢を好む、だなあ。一方学もなりがたしである。時間の経過というのはせつないものだなあ。さっそくお礼のメールと近況報告をした。

午後から実験実習。先週が休みだったので、ちょっと間延びの感がある。マッカロー効果のテストとデータ集計・レポートのまとめ方など。今回のグループは人数すくないので前回のグループのデータと一緒に集計することに。3年生のほうもSD法・因子分析の2回目。分析結果を示し、説明。データを分析したときには、その安定性からこれは「定番」テーマに、と思ったが、やはりちょっと説明するには時間不足かもしれない。



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