空想科学 

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2001/11/25(日)スキャナー

教室の設備の都合などもあって、まえまえからパワーポイントファイルとOHPの一元化をはかるべきだなあ、と考えていたのだが、やっとのことでスキャナーを買った。接続簡単なUSB接続で電源アダプター不要ということでCanon CanoScan N676Uにしたのだが、なんと9800円だった。パワーポイントでは96dpiあればよいらしいので一番安いのにした。電源アダプターが不要というのは予想外に便利なもので使い勝手はよく、写真やグラフもきれいにスキャンできる。図表類はOHPよりもデジタルファイルの方が管理は楽かもしれない。山根一眞氏的デジタルファイル管理にあこがれてもみるが、全部をデジタイズするのはたぶん独力では無理だろう。


2001/11/23(金)回線品質

夜、eAccessから電話があった。回線変更の工事済みとのことだった。局まで距離があること(3キロ弱)、集合住宅のためか回線品質に問題がありそうだ。なんどか確認したところ「下り」のスピードは、700KBPS程度が最大だった。1.5MBのときは600KBPSだったのでほとんど変わらない。残念ながら8MBのサービスはあきらめなけらばならないか。接続料そのものはほとんど違いはないが、8MB用のモデムはレンタルなのでやはり1.5MBにもどすのが正解かなあ。

ADSLは1.5MBでも実用的なのでこれが月1000円くらいになるとよいと思う。家庭用の回線と比較して、利用の増加とセキュリティで大学の回線が貧弱なものになってきた。このさい回線増強してWi-Fiを学内に整備して、「禁煙のおしゃれなインターネットカフェのある大学」になってくれるとすごくうれしいのじゃが。

こんなあたたかな勤労感謝の日というのはめずらしい。ここ数日小春日和だが、夜はしっかり冷えているようすで、大学にある秋の色に変化した白樺の林が青空に映えて美しい。


2001/11/22(木)日常

午前中の知覚心理学は「味覚」の話。身近な感覚であるだけにいろいろ面白い話が多いが、中世の「闘茶」(お茶の種類を当てるあそび)の話から、現在でも測定機器を上回る嗅覚・味覚能力を発揮する人の例などから始める。最期は現代の企業の官能評価室の話でまとめる予定だったが、時間ぎれでつづきは来週。

午後談話室でひさしぶりにいろいろな分野のセンセイがたと歓談。こういうときは広領域の学部は楽しい。最期はやはり「教育論」に。この楽しさは教育という面では意外な難しさも生じている。悪く言えばジレッタント的な教育体系になってしまう。学際的な学問というのは、いったんディシプリンが確立された分野を学んだ人たちに与えられるべき特権的な楽しみにすぎない(?)のかもしれない。教養的教育の矛盾でもある。

ゼミは予定の準備が整わず。罰ゲームとしてむつかしい話題の講義をした。これは意外によいことかもしれない。卒論相談は今日は二人。T君のデータの分析はちょと間違えているところがあったので、こんど確認すること。

明日からの連休前で帰りのフレッシュひたちはかなり込み合っていた。以前は連休前には水戸からでも座れないことがあったが、時間帯のせいかそれほどではなかった。


2001/11/21(水)日常

午後から会議一つ。学部により事情がずいぶん異なる。

昼休みに丸善の支払い。個人研究費がつきてしまったので。カードだと割引がないということなので、現金持参。非常に便利なせいで、ついつい買いすぎてしまう。わずかな額ではあるのだが、今年は図書選定の委員もしていたので、紀伊国屋ほかのwebサイトで検索して候補選択をした。

ADSL工事のいいかげんさを書いていたらM大C君から他のプロバイダーも類似の状態だとのメール。プロバイダーもたしかにいいかげんなところもあるだろうが、工事の遅れという点で共通しているということはNTTに責任があるのだろうと推測している。せんじつeAccessがNTT東西を独禁法違反で提訴したらしい。NTT系のADSLを優先的に工事しているということだろうか。

SONYがPalm互換機の攻勢をつよめている。PalmDeskTopで複数ハード間のシンクロをできるようにサポートすることが必要ではないかと。いまのままでは一人一台しか買うなといっているようなものだ。個人データのシンクロができれば私ももっと気軽に複数のPalmを並行してつかえるのになあ、と(そんなヒトいないってか。そうでもないと思うんだけど)。


2001/11/20(火)ギャップ

午後から学部・研究法。要因計画の基礎で、いわゆる二元配置の分散分析の実習。交互作用の説明はちょっとはしょりすぎたかもしれない。きょうはほとんど説明で、最期にSPSSで計算を供覧のみ。来週、練習問題の演習を行い分散分析の単元を終了することにする。架空データでない「実践的な」心理統計のテキストがほしいのだが、統計のりくつを説明するにはどうしても架空データで示すことが便宜的に必要だ。このあたりに統計的な考え方を理解する、という意味での心理統計の学習と、実際のデータ処理での心理統計のギャップを痛感する。

つづいて卒論データのアンケートにつきあってC学科のA教授のゼミの時間を半分拝借する。学科・教員の違いでゼミの雰囲気もずいぶん違うものだと思った。ご協力ありがとうございました。実施していて2,3の問題があるように感じた。ひとつは語句の問題(何人か読めない漢字があったこと)。もうひとつは質問項目の量について(半分にしたが、それでもまだそうとう時間がかかる)。

ちょうど来年度のゼミ選択の時期である。ゼミ「選抜」結果が掲示されるのであるが、「不合格」という表示はやめるべきだと思う。テーマについてふさわしいゼミを選択するのが原則であるから、合格・不合格という表示ははなはだ不適切なものであるからだ。

まえにも書いたが私自身はゼミの履修は「選択」にするのが適切ではないかと考えている。


2001/11/19(月)追加実験

午後から実験実習1。マッカロー効果について、今回のグループでは現象そのものを観察できた被験者が少なかったため、よく教科書で説明されている典型的な条件で追加実験を行った。この結果6人中4名で「陽性」反応を得た。「無理な」条件でなく、この条件が基本的なものなので実験実習向きかなあ。実験を計画するときについつい新しい条件を考えてしまうのだが。

つづいて実験実習2。SD法と因子分析の2回目。処理結果を示し、ごく概略的な説明。今週で3グループ目。ほぼ同様の結果で安定している。

ADSL8MBオプションはいまだに不通。やっぱりクレームしないと動かないのかなあ。たぶんNTTのサボタージュなのだろうが、工事日について、イーアクセスも不確実な情報伝えてこないでね。プロバイダー変更したくなってきた。ほかのプロバイダーはどんな状況なのだろう。

帰りのフレッシュひたち号は人身事故があったということで50分おくれ。


2001/11/18(日)ルーズ

16日開通予定のADSL8MBのオプションはいまだ開通せず。今回もe-Accessからの工事日の約束は守られなかった。現在1.5MBの回線契約になっているが、一番良い状態で「下り」800KB、「上り」448KBというところだ。夜などはせいぜい下り500〜600KBといったところだ。この分でいくと最良の状態で4MB程度、最悪だと2MBを割り込むかも。工事の実施はe-AccessとNTTの契約なのであろうが、こんないいかげんなことをいつまで続けているつもりなのだろう。他のプロバイダーの「契約」も似たようなものなのだろうか。


2001/11/15(木)ボージョレー・ヌーボー

午前中、知覚心理学。嗅覚の3回目で、においの心理・生理的効果についての実験の話。「因果関係」については判断が難しい面もある。これらの研究は「業界主導」の面もあってなおさら。

ゼミは新ゼミ生の面接。他の専攻からの履修希望について苦慮。関係科目が履修されていればイメージにギャップも少ないとおもわれるのだが、、、。

ゼミは3年生で必修のため、ゼミの選択には悩むようだ。たしかに2年生の段階ではまだまだテーマは明確にはならないのかもしれない。ゼミがそのきっかけになればよいとも思う。ゼミのうけとめかたには教員と学生ではおおきな違いがあるのかもしれない。面接では毎年ゼミは「講義」ではなく、学生自身の自発的な勉学が大切だということを話している。個人的にはゼミが「選択科目」になれば種々の問題は解決されるではないか、と考えている。

帰りのフレッシュひたち号でボージョレー・ヌーボーの車内販売をやっていた。いつものワゴン販売ではなくて、スーツ姿の女性販売員が担当していた。今日はいつもより遅い時間だったが、乗り合わせた車両で数人買っていたようす。ことしは出来が良いらしいので、明日は一本デパートにでも買いにいくかなあ。


2001/11/14(水)モデム

8メガのサービスは16日開通ということだが、1.5メガもサポートしているということで帰宅してモデムを交換してセットアップした。セットアップといってもブラウザーで数カ所設定するだけだった。今日は「下り」が700KBくらい。開通後どのくらいいきますか。

午後から会議2つ。局地的に公平にみえても全体としてはどうだろうか。全体的な均衡を達成する手だてをとらないのなら、単なる権力の乱用である。って、意味不明。

今朝、大学前の公園でイヌが二匹あそんでいた。一匹は駆け回り、一匹は毛並みの手入れをしてもらっていた。小春日和のなかでイヌはいいなあ。


2001/11/13(火)もらって困るモノ

「ウイルス」付きのメール。今日はPE_Magistr.Aというのが検出されたようだ。「遭遇可能性は高い」、ということで、それなりに危険なものでもあるようだ。大学のサーバーの防御ソフトによって発見されて、メールから除去されていた。この情報はメールの送信者にも連絡されるようだから、こちらからは連絡せずにすむ点は助かる。このシステムはなかなかよくできている。

ところでこのメールのアドレスは某最大手のプロバイダーになっていた。どこを経由してきたのかはわからないし、転送の仕組みもよく理解していないので、素人考えなのだが、メールの転送をする各中継ポイントでウイルスの発見はできないものなのだろうか、と思う。

夜帰宅したら、e-Accessから8MBオプション用の新しいADSLモデムが届いていた。現在の1.5MB用のモデムは契約時にはレンタルだったのだが、8月ごろに「レンタル器機所有権の転移実施について」というハガキがきて、どうやらタダでくれるらしい、といことになっていた。8MBオプション用のモデムと交換すると古いモデムは返却するわけにもいかず、使い道がなくなってしまう。ちなみに新しいモデムはレンタルである。開通予定日は16日。どの程度早くなるのか楽しみ。

午前中、学部研究法は要因配置計画法の基礎へ。二元配置法。ここでは「交互作用」の概念を理解することが目標。院の適応学は「認知的な選択理論」の代表例として「プロスペクト理論」の概説。一部説明が不明確になってしまい、来週再度。つづいて院・方法論は学部と同じく要因配置計画法へ。単純計算のミス目立つ。つかれているのか、オトシのせいかも。


2001/11/12(月)訓練

午前中実験実習1の条件を変えるためプログラムを小修正。ことしは順応時間の短縮のため条件を少なくした。しかしこれがどうも現象の成立を阻んでいるらしい。昨年の類似実験と比較して陽性判断の被験者が少ない。現象の観察だけでも経験しておくことが良いので、次回、基本的な実験条件で追加実験を行う予定。

実験実習2はにおい判断の実験。こちらはほうは第三グループなので(すくない説明で理解してもらうための)要点がわかってきて前回までよりは要領よく説明できたと思う。

朝、水戸駅で白いリトリーバの盲導犬を見かけた。伏せているその姿勢にまで訓練のあとが見受けられた。ほんとうにけなげな姿で、何度も振り返って見てしまった。訓練された姿をすばらしいと思うか、痛々しいと感じるかは人によりさまざまであろう。人の行動についても同じか。

昨晩留守電にいれたメッセージを聞いたか、という確認の電話が、私にとっては早朝に。エライ人でもあるので、それだけに、はやくだれかe-mail教えてあげて。


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