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2002/5/30(木)中間テスト・e-Learningデモ

今年は学期の真ん中あたりで、授業のほうもいちおうまとまった話が終わる時期でもあるので「中間テスト」を実施することにした。この時期はちょうどペースがつかめる時期でもあるが、その反面単調になりがちな時期でもあるから学園祭などなにか行事がほしいところだ。で、今日は学部の知覚心理学の中間テストを実施。ほとんどの登録者が受験したので、いつもの人数のつもりで用意したアンケート用紙が足りなくなり、携帯電話で救援依頼。さいきんは授業中の呼び出し音が少なくなってきたのはマナーモードとメールの普及のせいだろうが、よろこばしいことだ。このあたりのことはよくわからないが、不適切な場所で呼び出し音が鳴ったりするのは、これは「マナー」が良くなったというよりは、携帯のあつかいに慣れていないことは「はずかしい」ことだ、というような意識がうまれてきたのだろうか。

受験しなかった数名から「追試」の申しでがあった。社会心理学では「言い訳」の研究があるのだが、案外このような体験から思いつかれたものなのかもしれない?

午後からLotus社のe-learningシステムのデモがあったので覗きにいった。むしろ企業での研修用途が主となっている印象だった。大学での利用法にもいろいろな可能性はもちろんあるが、「講義」のノウハウを反映させるにはまだまだという感じだった。大学では講義の「支援」が当面現実的だと思う。

しかし、大学で生じているいろいろな「問題」に対してはほとんど対策がとられていない。たとえば、(残念なことではあるが)コピー対策。すべての提出資料には提出者の「個人すかし」をうめこみ「著作権」を保護すること。また、提出書類の「類似度判定」機能も必要だろう。コンテンツ制作については教員個人が簡単に作れることが大事な条件だが、大学職員にも「事務系職員」のほかに(、というかIT化でこちらは相当省力化可能であろうから、その分新しい職種として)教材作成の援助者(クリエイティブ関係者)を置くことが必要になってくるのではないだろうか。

現段階ではビジネスモデルが企業研修にある(?)せいか、大学で使うばあいには価格の問題などありそうだ。


2002/5/28(火)疎外

午後から学部研究法。今日は電算教室で相関係数の計算演習。エクセルをつかって相関係数について理解を深めることが目的である。エクセルの習熟の程度は学生によってさまざまだった。ざーと見回したところ「おてあげ状態」なのは20%くらいだろうか。また、「関数」をつかおうとしている学生もいて、エクセルに習熟していることは分かるのだが、計算過程や「意味」の理解が伴っていないケースも散見。便利なだけに結果だけを求めようとする傾向を助長してしまう可能性もある。電算機が学習を疎外している例と言えるかもしれない。電算機は学習の機会を拡大している、というのが大きな流れではあると思うが。来週は中間テスト。

大学院の適応学は「行動的測定法」の話。つづいて「方法論」は先週のつづきで「固有ベクトル」の計算。各固有値に対応する固有ベクトルが「因子負荷量」になっている、という説明をしたかったのだが、固有ベクトルの値の計算で条件を一つ失念していて説明が途中までで終わる。ここのところの説明は次回の中間テスト後に再度。


2002/5/27(月)巨大システム

午前中に所用で銀行と郵便局へ。銀行は大型合併が相次いで行われたが、それにともない店舗の縮小や統廃合が行われている。柏地区でも旧財閥系の連名銀行は店舗の統廃合が行われて、月末のせいもあり異常な混み具合だった。最近巨大システムのコントロール不能状態に陥った銀行のほうは店舗の統廃合も行われず窓口数も多いせいか空いていた。この合併の先行きやいかに、という印象だ。一方、郵便局も混んでいた。郵便局へは不在配達物の受け取りと、古い郵便貯金口座の解約にいったのだが、あまりに古い口座のため無効になっていて、通帳ともども没収されてしまった。もっとも残金はおそらく利息の数十円にすぎないのだが。巨大システムはそれだけリスクも大きい。「おおきいことはいいことだ」という考え方は銀行のような企業でさえ「時代おくれ」なものかもしれない。

午後から実験実習は第三グループ。カテゴリー弁別は前回グループと同様の条件。SD法は刺激数を倍増。尺度も変更。時間はかかるが、ある程度の刺激数があるほうが結果の解釈は面白くなると思う。夕刻よりはげしい雷雨。


2002/5/26(日)更新テスト

今日は大学のサーバー更新工事のためサーバー停止。夕刻テストを兼ねてこのページをほぼ一週間ぶりに。今度は完全復旧(更新)できたか?

かぜの方もほとんど楽になってきたが、朝方はまだのどががらがらだ。明日の実験実習用のにおい試料を追加購入してきた。次回実験グループから試料の数を倍にしてみる。


2002/5/23(木)「ゆとり」

まだすこし咳がのこっているのと、のどはガラガラだったがそれ以外は問題なさそうだったので、午前中知覚心理学。「障害援助技術論」のつづきと視覚の障害、弱視について補足説明。準備室のOさんが準備してくれたのだが、今日はO棟004のPCが立ち上がらずまだネット関係は完全復旧していない模様だ。さいわい今日の資料はOHP主体だったので、これで乗り切る。PowerPoint主体の日だったらどうしよう(OHPのスライドも用意しておくべきかなあ)。

昼休みに先生方と話していたら「風邪をひいたら休むほうがいい。学生やほかの人にうつしてはいけないから」といわれた。たしかにそうだ。ただ、休講の掲示が当日になってしまったり、補講の日程がきつくなるのでできるかぎり休みたくないのである。セメスターはおよそ4ヶ月間。体調を維持するのはなかなか困難な面もあるが、当然ながら体調管理も仕事のうちということだなあ。学期の日程上このあたりまったく「ゆとり」がないのは年間スケジュールの使い方が下手なのだろう。

午後から「付属」高校へ。3年生のクラス担任の先生方への学部紹介や意見交換会。直接「進路指導」の先生方の意見を聞く。大学でいろいろ入っていた情報とは異なる点もあり、やはり直接意見交換してみないとわからないものだ。

夕刻からゼミ・卒論。ゼミはなんとか序論(発表はむずかしいところ)を終了して次回から各論へ。話が具体的になるので発表はやりやすくなるはず。後半は卒論紹介。今日はさいきんたびたび登場のN君の「選択行動」の研究の紹介をした。卒論相談は今日は4名。テーマはかなりはっきりしてきたので具体的な準備段階へいけそうだ。


2002/5/22(水)欠席

昨日は定例の会議のある日だったが一日欠席させてもらった。午後から病院へ。抗生物質やせきどめなど投薬。


2002/5/21(火)自由

季節はずれの風邪のせいかのどががらがら。講義はききぐるしかったのではないかと。学部研究法は相関係数の計算演習。途中で、高校生の「オープンキャンパス」の見学者が教室にはいってきたのだが、広報上プラスなんだろうかマイナスなんだろうか。午後、中庭を歩いていたら、見学の高校生らしい一団の会話が聞こえてきた。ちなみに今年は在学生が見学の案内役をする、という企画である。授業時間でもキャンパス内に学生の姿がある様をみて、案内氏にむかって「大学って自由なんですね」と感激した様子で話していた。たしかに高校では授業時間にふらふらしている生徒はいないので、いちばん違う印象をもったのかもしれない。ちょっとちがう意味かもしれないのだが。ともかく義務や責任のない自由はすてきだが、そんなものはありえないだろう。

夕刻、大学院の方法論。きょうは前期の山場で相関行列の固有値と固有ベクトルの話。ここまでで因子分析のごく基本的な道具立ての準備は完了というところである。


 

臨光謝謝 このサイトの内容は私の個人的な意見や記録で、大学の公式見解ではありません。

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