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2002/8/24(土)AO入試・学会

今日は午前中AO入試相談で登校。全体として希望者は増加している模様だった。このような学内行事の時には短い時間だが、普段あまり話をする機会のない先生方のいろいろな話をうかがう貴重な機会でもある。

木曜日(22日)は行動分析学会の年次大会・日大(藤沢)に出席した。会期は今日までの三日間だったが、都合で初日のシンポジウムのみ聞くことができた。比較的新しい学会だが、それでもおよそ25年になるということで「来し方と行く末」についての記念シンポジウムがあった。障害児教育や特殊教育の実践例・研究は社会的に重要であることは言うまでもないことだが、より広範にわたる心理学となりうるものではないか、と考えてきた。しかし、基礎領域の研究の割合まだまだ少ないように思える。

今回の記念シンポではこの分野を指導してこられた佐藤先生は「来し方」をパワーポイントで5分間ではなされた後、いくつか今後の処方を述べられた。一つは行動分析学の哲学(心理学に欠けているもの)で、もう一つは(日本人にしかできない)研究をしよう、ということを言われた。これは誤解をまねきやすい表現であると思うが、(欧)米追従型の段階を脱すべき段階にきているのではないか、という意味ではないかと思う。その例として日本における比較的若い世代の研究者のユニークな論文タイトルが紹介された。研究者の少ない分野の研究についてはこのような機会にきちんと評価することが非常に重要ではないかと思う。このあたりの話をもうすこし詳しく聞きたかったのだが、それにはあまりにも時間が不足していた。

次のシンポジウムは岡山大学の長谷川先生が企画された「エコマネー」を話題にしたものだった。行動分析学の考え方を社会的現象に適用する、というのは私にとって非常に興味ある分野であった。とくに今回のシンポジウムは研究者のみでなくエコマネーを実践している方(藤沢市善行地区の主催者グループの代表者)や、行政側(鎌倉市議)の活動や意見を直接聞くことができて大変に勉強になった。これは個人の行動をより広い社会的枠組みで考えるという意味でも、他の領域(経済学、社会学、行政等等)ばかりでなく心理学にとっても重要な領域になると思う。


2002/8/19(月)映画・演歌ファン

土曜日に近所のミニ・シアターでトータル・フィアー( The Sum of All Fears)を見た。毎度のことながら、邦訳タイトルはもうすこしなんとかならんのかなあ。ここは三つの小さいシアターがあって、エピソード2や小学生向けのタイトルがかかっていたので、比較的空いていた。ある新聞の映画評でコメントされていたように原子爆弾の被爆シーンはとうていその悲惨さを表現しているとは思えなかったし、原子爆弾の威力について誤解を与える映像である。核の驚異が現実のものになってきているという不気味さは感じられた。

柏に新星堂という書店があって、一階はCDやビデオのフロアーになっている。玄関入り口でときどきCDのプロモーションをやっている。と言っても30人もあつまればいっぱいになってしまうほどの広さである。先日もあるプロモーションがあって、大変な人だかりになっていた。しかし、なんだかいつもと雰囲気が違う。集まっている人達の年齢が高く、中高年から初老の人たちばかりだった。なんだろう、と思っていたら若い女性の演歌歌手のプロモーションに集まっていたのだった。ちょうど始まったところで見ていたら、かけ声、口笛、指笛、大変な盛り上がりとなった。リズム、口上・口調はもちろん演歌のノリで、なかなか堂に入ったかけ声だ。柏でたまに見かける大人のストリートジャズバンドも渋くてよいものだが、このような「追っかけ」をしている元気な老人もいるのだなあ。


2002/8/16(金)青谷上寺地(あおや・かみじち)遺跡展

午後から松戸市立博物館へでかけて、とっとり青谷上寺地遺跡展を見てきた。松戸市はいまは鳥取県特産の二十世紀梨の生まれ故郷で、その縁もあってこの遺跡展が開かれたのだそうだ。先頃発掘された「弥生人の脳」が展示されているというのが展示の最大の話題である。およそ2000年間ものあいだ、偶然保存されていた脳(の一部)は氷温冷蔵装置に保存されて展示されていた。脳の分析についてはまだ調査中らしく特に説明はなかったが、渡来系弥生人のものと推測されていた。

青谷はちいさな川の入り江が海にそそぐ、文字通り白砂青松の地であった。私の親戚が住んでいて、子供の頃によく遊びに行っていた。もしかしたらご先祖さまとなにか関わりがあったのかもしれないなどと想像しながら展示を見に行った。2000年というと一世代を50年とすると40世代である。おそらくこの間には相当な移動や入れ替わりがあったはずだからその可能性は低いとは思われるのだが。年表によるとちょうどこの時代には倭の国は混乱期にあったようで争いを示すやじりなどのささった人骨なども展示されていた。

最近の博物館はただ展示するだけでなく講演会があったり、復原された楽器の演奏会があったりといろいろ工夫されている。

また、博物館の外のゆたかな森の中に縄文式住居があって、当時の生活をミニ体験できるようになっている。夏休み中ということもあってスタッフの人たちはこの写真のように火をおこす体験コーナーの準備と練習をしていた。また館内では子供向けに糸や布の織り方をスタッフの人が丁寧に教えている体験教室もあって、最近の子供たちは恵まれているなあ、と。

もうひとつこの博物館でおもしろかったのは昭和30年代の団地(常盤平団地がすぐ近くにある)の一部を再現して、当時の家電製品などもあわせて常設展示してあるものだ。田の字形に仕切られた2DKの間取り。とても合理的な設計で当時はとても新鮮なものに映ったのではないだろうか。すべてがちいさくつつましやかだ。


2002/8/13(火)知覚心理学・得点分布

この一週間は柏と都内を行き来して過ごした。都内は一段ときびしい暑さだった。セミの鳴き声はむしろ少ないようにも思う。しかし、季節は変化しているようで都内でも赤とんぼの群が飛んでいるのをしばらく眺めた。柏でも先日の夕方には「かなかな」が鳴いていた。

知覚心理学の定期試験を受けたのは2・3年生およそ60名で、心理学専攻の2年生が主体でおよそ40名であった。今学期は中間テスト(開眼手術後の視覚の回復過程の単元が主な内容)と、定期試験(主に知覚の発達の問題が主な内容)を実施し、これらの平均値を評価の対象とした。試験問題は講義内容にそって基本的な問題を出題した。ノート持ち込み可で、出席をしていれば難しい問題ではない。しかし、全般的な結果としてはこの見込みを上回るものではなかった。

A学科から選択履修していた学生は数名だったが、こちらはむしろ専攻内の学生よりも良い成績であった。他専攻の科目を選択履修するというのはなんらかの履修の意図があるものと推測されるので、上位の成績を修めるのは当然かもしれない。ただし、気になったのは、わざわざ専攻外の科目を選択して履修登録したc学科の半数の受講生のことで、ほぼ半数を不合格としなければならない得点だったことである。

定期試験は単位制度上必要なものであると思いこんでいるわけなのであるが、これ以外の方法はないものだろうか。

かつて、みんなにAを出すことを宣言される先生がおられた。いまになってその気持ちを少しは理解できるようにもなったが、そのような哲学は小さい共同体でしか通用しないのかもしれないとも思う。

図1専攻内学生の得点分布図2他専攻学生の得点分布



2002/8/4(日)研究法得点分布・質問形式

定期試験を受けたのは2年生およそ40名(女子30名、男子14名)で、うち3年生は5名だった。今学期は中間テスト(基本統計量、特に積率相関係数の単元)と定期試験(主に質問紙調査法に関する単元)を実施し、これらの得点の平均値を評価の対象とした。これらの平均値の得点分布は図1のようになった。男女別の平均値を見たところ女子の方が13点高かった。標準偏差値は女子(14.9)、男子(15.3)であった。試験問題はごく基本的な内容で講義内容にそって出題した。ノート・配布資料持ち込み可で、難易度は高いものではない。得点分布は例年と同様に女子の方が高得点であった。ただし、予想をやや下回るものだった。

研究法の内容と同様に設問の仕方によって試験結果が異なってくるので次回からは設問方式をもっと工夫するべき。ネット情報で良い形式だなあ、と感じたのは、たとえば、「△△を説明しなさい」という質問文ではなく、「○○の根拠を三つあげて△△となることを説明しなさい」というようなもので、この方式であれば要求される知識とそれをまとめる力を推測することができそうだ。これに類似した形式として「○○、△△、□□という用語を用いて××を説明しなさい」というのは採用したことがある。

数日の間更新休みます。再開の節はまたどうぞお立ち寄りくだささい。


2002/8/3(土)花火大会・和風オリーブ・ライス

夕方から柏地区の花火大会。近くに住む親類家族と集合住宅屋上で見る。毎年自治会主催の花火大会があって、ことしも模擬ビアガーデン風に準備が進めてあった。

ことしは親類夫婦の甥が二人一緒ということで屋上で見ることにした。ビルの屋上というのは昼間の余熱でかなり暖まっていて、床暖房状態になっている。この時季は気候も安定しているのだが、今年はあいにく曇り模様と風下になってしまい、低い花火しか見えなかったのはちょっと残念だった。

夕食にはスープ・レストランのメニューをまねて和風の炊き込みごはんにアレンジしてみた。好き嫌いがあるかなあ、と思ったが、幼稚園生になった甥・両親とも気に入った様子だった。本来はブラック・オリーブをつかうのでご飯もイカスミ・リゾット風の色になるが、今回は塩づけの緑のオリーブをつかったので色合いはグリーンピース豆ご飯風である。和風薬味として大葉とミョウガを添える。オリーブのかすかな香りとじゃこのだしでほどよい味かげんになる。


2002/8/2(金)採点終了。午後から評定点を決定する。結局最終的にマークシートに転記・転記確認終了したのは夜遅くになった。得点分布などはまたあらためて。
2002/8/1(木)採点ほぼ終了・BUGIS地区

採点ほぼ終了。明日には点数と転記確認して提出できそうだ。出席状況を確認できるような出題にしたので、テスト項目曲線はある程度立ち上がってこの目的にはかなっているように思える。半期のさらに半分の範囲なので試験準備としては予測がつきやすいと思う。でも採点・評価する場合には「理解度」を見る問題の方が楽である。

今年は湿度の高い暑さが続いている。このような暑さはあまり経験がない。

シンガポール・ミニ観光(1)会議場からすぐ(地下鉄で二駅ほど)のBUGIS地区はちょうど中華系・マレー(アラブ)系、インド系の町が接するあたりに位置していて、それぞれの文化が融合しているようでおもしろいところだった。


 

臨光謝謝 このサイトの内容は私の個人的な意見や記録で、大学の公式見解ではありません。

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