ノートパソコン実験授業・日誌 ■ノートブック日誌インデックス


99/3/21(日)

ポストペットも込み入ってきて、遊びに来たペットをもてなしたり、「記念写真」をとることができるという。しかし、これはMacOSの画面のスナップショット?機能を流用しているもので、コマンド+シフト+4などのキイ操作が必要。したがって、できあがるファイルもPICTファイルだから、これを添付しておくったりするとウィンドウズな人には読めないとか(その逆も)いろいろ問題が起こりそうだ。このあたりのユーザーインターフェイスは「直感的」でなく一考すべき。それともわざと「裏わざ」的になるようにしているのだろうか。

先日香港から一時帰国しているK氏からメールでプロバイダーはどこがいいだろうかという相談。香港で加入しているプロバイダーは日本でのアクセスポイントがないらしい。本人はメールの利用が主なので国内外のアクセスポイントの数が大事だが、お嬢さんがかなり使っているらしいので料金の点も考えなければならない。香港では市内通話は基本料金に含まれていてタダなのでうらやましい。基本料金は「高め」ということだが、NTTの電話料金も市内通話くらいは定額制だと安心なのだが。

テレビの皇室番組のなかでデジカメで取材して、ノートパソコンで本社編集部へ送信するというシーンがあった。デジカメは「プロ用」の一眼レフタイプの機材。ノートパソコンはパワーブックのちょっと前のものらしく、PCMCIAのカードリーダーを外付けしていた。これが認識されずにあせっていたシーンだった。週刊誌などではデジタル化が進んでいる所もあるようだ。カメラマンのとまどいは、デジタル式のカメラそのものに対するものもあるようだったが、むしろパソコン操作にあるような感じだった。デジカメの進歩はかつての電卓のテンポを思わせる。一方パソコンの利用技術の進歩はそれほどでないという状況だ。職業的なカメラマンに必要な技能も変化している様子だ。

昨日の朝日新聞(デジタル風)にはメディア教育開発センター所長の坂元昂氏のインタビュー記事。インターネットは「主体的学習の道具になるだろう」という希望的意見。「官庁、新聞社、企業がホームページをつくる場合、英文の海外向けばかりでなく、子供向けのページもつくってくれるとありがたい」ということで、たしかに「子供むけ」コンテンツは少ないのかもしれない。また、いろいろなボランティア援助(技術、翻訳、相談)が学内外で必要だとの意見はたしかにそうだと思う。しかし、「父母が職場で学校のホームページを見て、お尋ねメールに回答をかくようになれば、学校が地域に解放され、学級崩壊なんておこりにくくなる」というのは??だ。(新聞記事にありがちな文脈を無視した表現かもしれないが)。

(今日3/22は)春の嵐と言うにはちょっとすごい強風。


99/3/20(土)卒業式

今日は午後から卒業式。あいにくの雨模様だった。式が終わってしばらくゼミ生が集まっているというので写真撮影など。最近は卒業生に花束を贈るというのが流行のようだ。それも年々大きな花束になっているような気がする。夕刻より謝恩会。世の中の景気の影響か、昨年度より出席者が少なくなった感じだ。びんごゲームではじめて賞品かくとく。卒業生のSさんにプレゼント。大学院のパーティは欠席したのだが、メールボックスに記念品が入れてあった。「花に嵐」のたとえのように春は人によりいろいろだ。いかに理不尽な社会や境遇でも自分の身を守る手だてをかれらは身につけているだろうか。

あいまに先日のK会議の議事録をすこし修正し、テキストファイルをMせんせいへ。事務負担を減らすためのコラボレーションの練習。ネットワーク化された組織であればこんなことはあたりまえのことだろうが、この方面はシロートなのでどの程度省力になるだろうか。最近ポストペットにこっているツレアイは、みんながポストペットに運ばせればいいのだといっている。でも「議事録」はやはりメールは使わない方がよいのだろうと思い、フロッピーで。たしかに「文書を回覧して共同作業をする」ための単純なソフトがあるとよいなーと思う。先日買ったWorkPadのもともとの開発メンバーは「機能を削り単純化する作業は想像以上に困難なものだ」という。かれらはNewtonのチームからのスピンアウトらしい。小さいコンピュータでは、できることを単に増やしていく機能競争の時代から、必要な機能をみきわめて使いやすくするという考え方にかわってきていると思う。


99/3/18(木)きれいな板書?

実験授業では何を改善しようとしてきたか。

先日加入したパーフェクティービイを「zap」していたらある予備校の講義のチャンネルがあった。ソビエト連邦の崩壊の話のようだった。この講師の方の板書が実に美しい。ホワイトボードにちょっと太めのマーカーで大変読みやすくかつよく整理された「チャート」を書きながら講義をされていた。まあ板書のあまりキレイでないセンセイもおられたが、そのかわりというのは変だが、その方は動作がダイナミックでおもしろかった。このチャンネルの講義はリアルタイムではないと思うが、衛星回線で行われている。ハードそのものは大変なハイテクだが、授業形態そのものは「古い」ままだ。しかし、受験生にとっては大変に重要なコンテンツなので、一方通行のこのような授業でも立派に成立するのだろう。いまさらながら、このような授業を経験した学生が大学にやってきたら大学の授業はどのように感じられるだろう(あ、私の授業だけです)、と思う。授業をやる立場になってみると、予備校の先生はたしかにいろいろ工夫している、と感ずる。

「受験」を前提にした高校教育や予備校から、「受験」という意味をうしなった大学の授業のコンテンツはせいぜい定期試験にでるかもしれないという程度の、「入試教科以外の教科」の様な状態におかれることになるのだろうか。

田舎町でそだった私は一シーズンだけYゼミナールの夏期講習に通ったことがあって、都会の受験生はこんなに大勢いてこんなところでベンキョウしているのだなーと思ったことがある。授業内容そのものにはあまり感銘をうけることはなかったのは、高校の授業がそれほど悪くはなかったからだろうか。

大学の授業はかなり面白かったように記憶している。一番こったプレゼンテーション授業は、オートマチックのスライドで音声・効果?音もシンクロした完全自動の講義だった(人文地理学)。これは当時は「名物講義」で大教室がいっぱいだったので500名近くが受講していたと思われる。センセイは教室におられるのだが、機械のセットをしたら適当に見回りなどされていた。「美術史」の講義では絵画などをカラースライドで提示して、センセイが解説された。この授業ではスライドに提示された絵画などをデッサンするように指示されていたので、いまも本棚にあるノートにはそのデッサンと解説が記されている。残念ながら受講できなかったのであるが、「音楽」の講義ではFMラジオ放送でおしゃれな音楽番組を担当されていた方の授業があった。これは音楽を聴き、ラジオ放送そのままの名調子で講義されていたとのことだ。これらは講義内容そのものがプレゼンテーションに適している科目である。それでもやはり「鳴り物入り」授業は記憶に残ることは確かだ。

学年があがるにつれてスライドやOHPを利用した講義があった。米国などでも講義されていたセンセイの授業であった。ほとんどのセンセイは「古い」講義形態だった。が、まあそれで別段面白くないというわけではなかったのである。

プレゼンテーション方式が好きなのは、(私自身が)話がしやすいというのが一番の理由だ。それと、それほど「学識に富まな」い(私のような)ものでも、(外見的には)一定のレベルの講義ができると思うからである。悪筆の問題もあるし。「話芸」が達者でない場合、適切なスライドはたしかに聴衆の注意を引くことができ、話を始めやすい。で、肝心の、聴く側がわかりやすいかどうかなのだが、これはかならずしも道具立てには影響されないような気もする。


朝日新聞朝刊に「200ドル台のパソコン発売」という記事、実際には299ドルらしい。ちょっと前500ドル台に突入とかいっていたのだが、日本だと「サンキュッパ」という感じだろうか。一方、ノートパソコンもゆるやかに下がってきているが1000ドルからなかなか下がらない。まあ、安くなるのをいつまで待ってもしょうがない。いまならSonyのVaioなどちいさいのでも大きめのでも20万円ほどだが、「やめよっかどーしよっか、かんがえちゅう」な人の背中を「押してあげる」べき時期か。iMacの中古なども現れてきているようすだが、値段は新品とあまりかわらない12万円くらいででている。
99/3/17(水)明日はサーバー休止のため「休講」

オアシスについて追加。オアシスv6単体の標準価格は20000円。しかし、OASYS Supre Office V6.0グレードアップキットというのは18000円。OASYS SuperOfficeそのものは38000円。グレードアップキットというのは実は他社製品からの「乗り換え版」でもあって、MSオフィスやワード、エクセル、一太郎などをインストール時にチェックするとのことだ。

オアシス・スーパーオフィスはオアシスとロータスのオフィスを組み合わせたもののようだ。MSオフィスの価格に対抗しなければならないのだろうが、乗り換え版を安くするくらいなら単体の正規版を安価にするほうがよいのではないだろうか。この価格構成だとおそらく使わないソフトのほうが多いグレードアップ版を買うのが一番安いということになる。

いろいろなソフトがパソコン本体に付属するようになってからソフトウエアの価格は非常に混乱しているように感じられる。わざわざ単独で購入したソフトが「おまけ」でついてきたりするとがっくりだ。それで家にはワードやエクセルのCD-ROMが何枚かある。LOTUS Super Office、LOTUS Notesまで2枚ずつある。また、ソフトウエアはつかってみなければわからないという面がどうしてもあるので、購入してもオクラ入りというものも相当ある。このリスクはなかなかさけることはできないのだが、「試用期間」限定版はこの意味で良いシステムだと思う。しかし、問題は試してみたいソフトがかならずしもこのシステムをとっていないことだ。本当に使うソフトでは試用期間はすくなくとも数ヶ月もうけることが必要だろう。


学校では人はなぜ学ばないのか、ということが日記界で話題になっている。私もいっしょうけんめいベンキョウしたいと思っているのだが、、、。転出された複数のセンセイが退任の挨拶のなかで「大学に教員として赴任してきたが、「教育」には挫折して数年間をすごしてしまいました」という意味のことを正直に述べられていたことを思い出している。わたしも「大学はセンセイがガクモンするところだ」などと思ったこともあった。同僚のセンセイ方と話していると「学生の良いところをみてやろう」という本当に善意のセンセイと、「教育はほどほどに」とうそぶいておられるセンセイなどいろいろだ。私の接する範囲では「ベンキョウしたい」と思っている学生がまだまだ多いように感じている。しかし、同時にセンセイ方の「善意」によって「甘やかされている」という感じがすることも多いのである。
明日18日はメンテナンスのため大学のサーバーが一日停止する模様です。
99/3/16(火)サーバーの容量オーバー・OASYS ver.6

昨晩日誌を更新しようとした所、「ユーザー領域の容量がオーバーしていて、書き込めません」という意味のアラートがでた。いくつか古い画像を削除してアップロードした。容量アップができるのか電算室に問い合わせ。マックのファイル情報だと12メガバイト程度なのだが。もし容量アップできないようだとサイトの「引っ越し」か「分散化」を考えなければならない。

加入しているAsahi-netではホームページは50MBまで使えるようだし、接続状況も良いので不便は感じていない。しかし、接続料金はいまとなっては結構高め。プロバイダーを替える時期か。雑誌広告では時間制限なしで月額1950円というのが目立つ感じだ。接続状況が良ければというところか。

少し前に有名プロバイダーの廃業のニュースを聞くことがあった。メールアドレスなどの扱いはどのように処理されたのだろう。メールアカウントは個人にとってはタイセツなものなので、メールアカウントなどはなんらかの形で引き継がれるようになっているのだろうか。

昼頃、電算室のNさんよりメール。利用者への容量制限ではなく、サーバーのハードディスク自体がいっぱいになってしまったとのこと。不要ファイルなど整理してくれて、多少余裕ができたとのこと。素早い対応に感謝。新年度からはディスクの増設ができそうとのこと。それにしても、ホームページを開いているセンセイは数名だと思っていたのだが、今後設備の問題が生ずるかもしれない。「動画」などいろいろ作っておられるBセンセイは自前のサーバーを立ち上げられたようだ。もし大学のサーバーにファイルが残されていれば、3月のあいだだけ、すこしファイル削除して!

今朝は、日記猿人で投票情報を見ようとしたら「高負荷状態で停止中」のメッセージがでていた。

授業日誌は休暇中は話題のないこともあるので、もうちょっと広いコトガラについてのエッセイ・日記を別サイトで書いてみたい気もする。どうしようか「考え中」。


昨日OASYS のことを否定的に書いたが、パソコンショップでパッケージをみたところ(Ver.6)、意外に良さそうなスペック。16000円くらい。富士通のサイト(http:www.fujitsu.co.jp/)で調べてみたら、「国際標準であるSGML文書にも対応」していて、SGML文書形式の読み書き可能。HTMLはもちろんXMLにも対応している(ただし、検索や加工には専用アプリが別に必要らしい)。他のワープロ文書(一太郎8、ワード97、ワープロ版のオアシス)の読み込み、書き出しもできる。また、各ソフトの文書相互の書き出しもできるようだ(例、一太郎8−>ワード97)。学習研究社の英語や日本語の辞書も付属、電子ブックも使える。ユーザーインターフェースはオアシスとウインドウズのスタイルを切り替えられる。機能満載のカタログスペックから使いがってについては、ちょっとわからないが、ファイル変換用にいいかもしれない。今度事務方のパソコンでためしてみよう。
きのう新4年生になるsさんが卒論の相談に現れた。就職活動の面接で「ソフトはなにがつかえますか」という質問があったという話になった。sさんは質問の意味がよくわからずこたえることができなかったとのこと。たぶんウィンドウズでワードとエクセルが使えます、というような答えでよいのだろう(電算関係の会社ではなかったようなので)。sさんはこれらを使えるのに。

メールはポストペットでやっています、と答えるとどのような反応があるのだろう。ワードとエクセル、メールくらいはできたほうがいいよ、とはいつも言っているのだが、あたらめて「対策」しておくべきだろうか。「就職対策」には以前の日誌99/2/5「パソコンできる」って何?(日経パソコン99/1/25号p.154-169)PCスキル評価記事のサマリーを参考にして。


99/3/15(月)議事録

午前中今日のB会議の打ち合わせ。次に次年度実験実習の担当者と担当実験テーマの打ち合わせ連絡会。さらに午後から今年度最後のB会議。終了後「議事録」の打ち合わせ。今日は会議の一日だった。夕方sさん卒論の相談。

「超大型」ノートパソコン(ThinkPad1430)を会議室にもちこんで議事録のメモをとったのだが、書記役にてっする必要があるので、進行補助の上ではちょっと問題あるかもしれない。まあ慣れてくれば大丈夫か。

タイプの音がうるさいとマズイと思い、私物のThinkPadを持参したのは正解だった。実験授業のために支給されているノート型はキイボードがカチャカチャいうのと、どこに問題があるのかなんとなく使いにくい。それで会議では使えないだろうと思ったからだ。OSは同じWindows98なのだが、メーカー製品によって使いかってにはかなり差がある。ThinkPad1430のキイボードは動作音もよくおさえられていて、よいキイボードだ。これまでにさわってみた感じではノートブックではThinkPad600のキイボードが一番良いと思う。

Windows98は騒々しいので、ThinkPadでは音量のボリュームが取り付けられているのでこれを0にしておいた(忘れないこと)。

ソフトは一太郎9とATOK12でためしてみた。変換など全然問題ないのだが、マックのシンプルなワープロに慣れていると、ウインドウズ系の「いたれりつくせり」型のワープロソフトにはなじめないところもある(慣れるとやはり便利と思うようになるのかも)。

会議室でノートパソコンをカタカタやるのはどんな景色に見えるだろう。発言しにくくなるだろうか。ひょっとしてゲームでもしてるんだろうと思う方もあったりして。

できあがったメモはまあひどいものだった。しかし、手書きのメモよりはましだろう。ファイルで回覧すれば追加訂正がカンタンにできるからだ。事務方Tさんは、「事務部門はオアシスなんですよー」とのこと。ウィンドウズ版のオアシスのファイル形式やはり独自形式なのだろうか。一太郎やワードくらいは読み書きできるとは思うが、ファイルは「テキストファイル」で、ソフトはなにかエディターで、ということになりそう。

(3/16追記)会議室は電源コンセントが少ない。延長ケーブルをわすれないように。


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