山田ゼミナール広報誌作成日記② ～広報誌の意味について考える

★広報紙ってなんだろう～★

前回の学科ニュースで、山田ゼミナールで市町村広報誌の見本を作成することをお伝えしましたが、広報紙ってなんだろうって改めて考えてみました。

一般的には、広報紙とは、自治体・企業・NPO等の団体が、活動や方針を知らせるために作成された発行物のことを指します。行政を住民へのサービスと捉えるならば、市町村の広報誌とは、住民に対して行政サービスに関する情報を提供する役割を持っていると考えられます。

なぜ、広報紙が必要でしょうか。その点について考えてみましょう。

行政機関は、住民の安全安心を守る、ワクチン接種や子育て情報、税務相談サービス、防災情報など、様々な情報を持っています。一方、住民は、行政サービスに関する情報を持っていません。住民自身が自発的に行政機関に問い合わせをすれば、情報を得ることができますが、包括的に情報を得ることが難しいと思われます。

行政サービスに関する情報を知らなかったために、住民は不利益を被る可能性があります。

例えば、ワクチン接種に関する情報を知らなかったために、住民が病気になってしまうかもしれません。

このように住民と行政機関の間に情報量の格差が存在します。この情報量の格差こそが住民に不利益を与え、行政機関に新たなコスト負担を強いる可能性があります。

先ほどの例で言えば、ワクチン接種に関する情報を知らなったために、住民が病気になってしまい、行政機関が医療費を負担するように強いられることになります。広報誌が情報量の格差を是正することができるならば、住民に安全安心を与え、行政コストの削減につながります。

このように考えれば、広報紙は、情報量の格差を解消するという大きな役割を負っています。市町村広報誌が負っている役割は、改めて大きいなぁと思いました。

（山田誠治）