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総合政策学科ニュース

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増渕ゼミ(4年生)の宮城県石巻市でのゼミ合宿報告① -震災遺構


増渕ゼミの4年生が8月28日から8月29日まで、宮城県石巻市でゼミ合宿を行いました。石巻市でのゼミ合宿は今年で3年目になります。1年目は石巻専修大学の阿部純特任講師(当時、助教)との研究活動の最中だったこともあり、阿部先生と石巻専修大学の職員の方々から貴重な情報提供や多くのご協力をいただいたゼミ合宿でした。2年目は、1年目の内容をベースにしつつ、2日目の観光とことばに関する研修を充実させました。3年目の今年は2日目の自由研修の地域を広げて、実施しました。この報告①では主に、ゼミ合宿1日目の報告を行います。

1日目:東日本大震災を学ぶ

-防災・記憶の継承・復興について考える

1.門脇小学校

震災遺構門脇小学校では語り部の方に解説いただきながら、震災時や震災後の様子、また未来に災害の記憶を継承していくことの重要性と困難などについて学びました。学生の感想に一部です。

説明を聴きながら震災遺構を見学する学生たち

学生の感想

震災遺構である旧門脇小学校では、津波被害だけでなく、その後に発生した津波火災の爪痕がそのまま保存されている点に強い衝撃を受けました。被災した校舎内部の黒こげになった教室や折り重なった机・ランドセルなどの展示物は、震災の猛威と当時の混乱を無言のうちに物語っていました。 展示パネルや映像では、当時の教職員や児童の避難行動が克明に記録されており、「日頃の避難訓練と迅速な判断がいかに命を分けるか」を実感しました。また、語り部の方による解説では、裏山へ素早く避難したことで全児童の命が守られた経緯や、地域住民との連携について具体的なエピソードを交えてお話しいただきました。単に悲劇を伝えるだけでなく、「未来の命を守るための防災・減災教育の場」としての役割を強く意識させられる見学となりました。

実際に校舎や展示を見ることで、東日本大震災によって地域や学校が受けた被害の大きさを、これまで以上に具体的に感じることができた。 特に印象に残ったのは、震災当時の様子が分かる展示である。写真や資料を見るだけでも被害の深刻さは伝わってきたが、実際の校舎を目の前にすると、津波が学校にまで到達したという事実をより現実的に感じた。普段学校として使用されていた場所が震災によって大きな被害を受け、その後保存されていることからも、震災の記憶を後世に伝えることの重要性が分かった。 また、展示の解説では、単に津波による被害を説明するだけではなく、当時そこにいた人々がどのように避難したのか、地域がどのような状況になったのかについて知ることができた。特に、災害が発生した際には、その場にいる人が状況を判断し、周囲と協力しながら行動することが重要だと感じた。震災についてニュースや授業で学ぶ機会はあったが、実際の場所で解説を聞くことで、災害を自分自身の身近な問題として考えるきっかけになった。 今回の見学を通して、震災の被害を記録し、実際にその場所を残していくことには大きな意味があると感じた。時間が経つにつれて震災を直接経験していない世代が増えていく中で、門脇小学校のような場所や展示は、当時の出来事を後世に伝える役割を果たしていると思う。今回学んだことを忘れず、災害が起きたときに自分ならどう行動するのかを普段から考えておくことが大切だと感じた。

ゼミ合宿初日に、東日本大震災で被災し、津波の被害にあい、廃校となった門脇小学校を訪れてきました。特に事前に詳しく調べることはせず、外観と大まかな施設の概要のみ調べた程度の知識で、「いままでテレビで見た被災した小学校の廃墟だな。」くらいにしか思っていませんでした。しかし、実際に車で訪れ、閑静な住宅街に突然現れる大きな傷跡を残した小学校の廃墟の異質さに息をのみました。
語り部さんの説明の元、実際に当時の傷跡をそのまま残した校内を外の足場から見学し、あまりの荒れ果て具合に戦慄し、震災被害の悲惨さを肌で感じることができました。語り部さんの説明によると、建物の3階の高さまで被害が及んでしまったのは2次被害で火災が発生したからだそうで、仮に建物の屋上に避難指示をしていたらと考えるとぞっとしました。そこで、実際に津波が襲ってくる体験をしたわけでもないのにもかかわらず、津波や自然の力の大きさと恐さを感じることができました。施設内で、震災後に様々な人が震災を経てその胸のうちや思いを詩にし、背景に絵画を描いて掲示するというコーナーがありました。震災で被害にあって家族が流されてしまったり、自分の地元が見る影もない状態になってしまった様子を見て、あふれた思いがダイレクトに伝わってきてとても印象に残りました。

2.MEET門脇・東日本大震災伝承館

門脇小学校の後は、徒歩圏内にあるMEET門脇や東日本大震災伝承館を訪問します。その周辺を歩くことも研修の一部なので、最後の集合時間と必ず訪問する施設だけを決めて、時間配分は学生に任せています。学生の感想の一部です。

学生の感想

MEET門脇では、震災当時の様子を伝える映像や展示物を見学した。映像では、地震や津波が発生した際の状況や、その後に地域が大きく変化していく様子を知ることができた。特に印象に残ったのは、映像や写真だけではなく、実際に震災の被害を受けた場所に自分自身が立って見学できたことである。ニュースなどで見る震災の映像とは異なり、実際の場所を見ることで、津波による被害の大きさや、そこで生活していた人々が経験した恐怖をより身近に感じた。

伝承館では実際の当時の映像やこうして復興してきたというものがたくさんあって悲惨さを目の当たりにできた。また数字でどのくらいの被害などがあったなどが書かれていてより酷さが伝わってきた。 また伝承館が実際にきた津波の高さだと知り災害当時はとても怖く恐ろしいと思った。

MEET門脇やみやぎ東日本大震災津波伝承館では、映像や展示物を通して震災の凄惨さと失われた命の重みを実感させられました。 映像展示では、津波が襲来した当時の生々しい映像や被災者の証言が放映されており、一瞬にして平和な日常が奪われた恐怖がストレートに伝わってきました。時系列パネルや被災した品々といった客観的な資料と、生きていれば存在したはずの未来を描いた絵のような主観的・感情的な展示が合わさることで、震災を遠い出来事としてではなく、自分や身近な大切な人の問題として深く捉え直す貴重な機会となりました。