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2002/7/6(土)学会

明日から学会参加のためしばらく更新できません。再開いたしましたら、またどうぞお立ち寄りください。


2002/7/5(金)「自己否定的傾向」

先日、わが国の高校生の「自己否定傾向」が中国・米国と比較するとダントツに高い、という調査結果の記事があった。この調査は財団法人「日本青少年研究所」http://www1.odn.ne.jp/youth-study/reserch/mirai/gaiyo.htmが行ったものということで、かなり大規模なものだ。

日経のサイトのサマリーによると、

『自己否定的な日本の高校生、日米中の高校生比較調査

「自分は駄目な人間だと思うことがある」という高校生の割合が日本では73%に達し、48%の米国、37%の中国を大幅に上回っている、、、「計画をやり遂げる自信がある」という日本の高校生は38%にとどまり、米国の86%、中国の74%よりかなり低い、、、「あまり誇りに思えるようなことはない」と答えた割合も日本は53%で、米国24%、中国23%より高く、同研究所は「日本の高校生は自己否定的」と分析している。 、、調査は、日本と中国は昨年10―12月にいずれも高校生約1200人、米国では今年1―2月に約900人を対象、、、

「自分は駄目な人間と思うことがある」という日本の高校生は「よく当てはまる」が30%、「まあ当てはまる」が43%。1980年に同じ質問をした際より合計で14ポイント上回った。』

類似の調査を成人、特に中高年の成人で行うとどんな結果になっただろうか。また、勉強時間については、 「日本の高校生が平日に家や学習塾など学校以外で勉強する時間は平均50分で、中国の147分の約3分の1だった。米国は平均60分」ということで、(サンプルによることは明らかだし、単純に比較することは困難だが)米国よりも短いというのは意外だった。

一般論であるが、「意識調査」について不満に思うことは、まさに「意識」のみに関心を寄せている点だ。アンケート調査ではデータの解釈にあたっていろいろな推測をせざるを得ず、飛躍が生ずることもある。なぜそのような意見をもつようになったのかという点については、具体的な行動やその結果についての質問項目を加えるようにするとよいのかもしれない。

田中長野県知事に不信任案可決というニュースを聞く。知事は「議会の決定は厳粛に受け止める」という発言をされていたので、知事を辞職して県民にあらためて「信を問う」選択をされることになるのだろうか。街頭インタビューに答えていた不信任に反対の方は「この不信任案は公約の実現を議会が否定しようとするもので、すじがとおらない」と述べていた。ダムをつくることよりも今は自然の復旧や保全にお金をかける方が(仮にお金ですむものならば)ずっとまっとうで保守的な態度だと思う。実際この方面の方がはるかに大きな公共投資になると思うのだが。


2002/7/4(木)OHPはどこへいった?

午前中の授業の前に準備室のOさんから、教室のOHP(台付き)が「行方不明」との連絡。教務でもいろいろ調べてもらったのだがわからないらしい。ポータブルのOHPを急遽運んでもらい急場をしのぐことになった。さらに、講義を初めようとしたところ、PCの画面がプロジェクターで投影されないというトラブルに見舞われた。内線電話で再度Oさんの応援をまっている間、配線の確認をしたところ、PCからコンソールの信号分配器への接続ケーブルがはずされたままになっていた。Oさんは直前に確認したということなのだが。この教室をつかった方が配線を変更して放置したのか、たんなるいたずらなのか不明だが、教室は「現状復帰」しておいてほしいものだと思う。でもあんなに重いOHPをどこに運んでしまったのだろうか?

と、いうわけで時間のロスをしたせいで、予定では色覚の基本事項を終えて「失認」「失行」の話をするつもりだったが、「失認」については次回(最終回)へ。今期は中間試験をしたせいで、やはり一回分時間が不足。次年度は要進度調整。

午後から発表用ポスター最終版のプリント作業。なんとか正・副二部完成。「花子」は比較的手軽につかえるのだが、文字入力枠のプロパティに矛盾する情報がでてくることがあって、いまいちわかりにくいところがある。(たとえば、文字入力枠を最初につくったときのフォント情報があとで文字フォントを変更した場合にもそのままのこっているようで、文字部分のプロパティ情報と一致しないことがあって、一体どの設定で表示されているのかがよくわからない、ということがあった。文字入力枠も矩形のみでちょっと不自由。ページメーカをバージョンアップしてもらえそうなので、こちらに期待。

ゼミの後半、ある心理学出身の方の「人事評価プログラム開発」の仕事が紹介されていた新聞記事をとりあげた。こちらはいずれまとめてサイトに載せる予定。卒論相談、今日は2名。

多くの人はメールに移行して電車などで携帯で話している人は少なくなったように感じていたが、帰りのフレッシュひたち号で、はた迷惑な携帯電話おじさんがいた。勇気あるご婦人が席をたって注意。おじさんはすごすごとデッキへ移動した模様だった。なぜ電話は迷惑度が高いのか、と考えたのだが、通話が切断されそうになるとやたらモシモシ、モシモシとやるので、なんだかこちらに話しかけられているような気がする、ということがありそうだ。最近の携帯は非常に高感度なので、ひそひそ話しても相手には十分通じているのだが、(騒々しいところで)相手の声が聞こえにくくいときには(相手方も聞こえにくいだろうと考えて)自分の声を大きくしてしまう、という傾向があって、これらが電車内での迷惑の原因になっているのだろう。スピーカに外部ノイズをキャンセルするような回路を入れれば、この問題はかなり軽減されるのではないかと思う。メーカ各社に潜在する心理学や人間工学の研究者は特に人間行動の特性を考慮したデザインを提案できるのではないだろうか。


2002/7/3(水)デジタルカメラQV-10

午後から大学院の合同演習と会議一つ。

昨日の「プロジェクトX」は「デジカメ」カシオQV-10の制作秘話だった。もっと古いかとおもっていたのだが、windows 95が発売された年だったのは意外だった。わずか数年の間に性能は飛躍的に上がっている。97(98?)年ごろにソニーのフロッピー付きのマビカを買ったのが私の最初のデジカメである。QV-10もPCとの接続で成功した様子が描かれていたが、フロッピーディスクで簡単にパソコンにデータを移すことができる、というところが魅力だった。ちょうどインターネットの普及期にも符合したのだろう。しかし、カメラそのものとして見たときにも、それまでの写真にはない「即時性」がやはり大きな魅力だったのではないだろうか。カシオは電卓やデジタル時計で先鞭をつけたのだが、その後は必ずしもその分野でのマーケットリーダーになっているわけでもないというところも面白い(先駆者利益をいろいろあげているのかもしれないが)。

カメラ雑誌などで写真やカメラにあまり関心のないエンジニアが企画をたてたり設計したりしているというような話を読むこともあったので、開発リーダの方がカメラ好きであることにも好感をもった。「個々の部品はそれ自体では目的を果たすことができないけれど、それらを組み合わせたときに思いもよらない目的を果たすことができるようになる」ところがモノづくりの醍醐味であるという意味の発言をされていたのが印象にのこった。デジタル回路のNAND素子(7400)を組み合わせるとあらゆるロジック回路を実現できることを勉強したことなどを思い出して、ああこの方はデジタル世代なのだなあ、などとも感じた。ちょうどこれを買ったばかりだった。特に必要もないのに、モノそのものの魅力だけで買ったりする不合理な消費者ぶりを発揮してしまったのである。


2002/7/2(火)ポスター

午前中、うちあわせ会議。午後から学部研究法は今日は質問紙調査法の二回目で、基本的な事項(実施方法、質問文をつくる場合の注意点、いろいろなバイアスの問題、「言行不一致」の問題等々の説明。後半は技術的にはもっとも洗練されているものの一つである「質問紙法による性格検査」の解説。「心理テスト」の基本的な条件をすくなくとも知ってほしいものと思う。

大学院の方法論はのこり回数がわずかになったので、因子分析の概念的説明に終始することに(「眼力因子分析」登録商標)。最後に電算実習を行うつもりであるが、当初の予定をこなせなくなりそうだ。ある大学ではこの方面を選択した人は学部から院にかけておよそ二年間かけて勉強するということだから、電算パワーの支援を受けても、このあたりで妥協しなければならないのかもしれない。

空き時間に発表用ポスターの印刷をする。前回は思うようにできなかったのだが、「ポスタープリンター」の「プロパティ」で「印刷用紙915ロール紙、編集用紙A0、(あと一カ所失念)A0」というように設定してうまくプリントすることができた。この915ロール紙というのは文字通り915ミリ幅のモノクロの熱転写用紙で全面熱転写シートに覆われている。巨大なカーボン紙がはりつけてあるようなものだ。学会の案内にはよく「ポスターはレポートではないので短くシンプルに」つくるようにと書いてある。ポスターはほぼ完成したのだが、あらためて眺めると、まだまだ「説明」が長く、この意味でのポスターらしいポスターとは言えないかもしれないなあ。デザインはごくシンプルな、どちらかというとそっけないものだ。


2002/7/1(月)髪型

今年は6月に中間試験をやったせいか、後半時間の経過が早い気がする(ワールドカップがあったせいかも)。実験実習は第5グループの二回目で、次のサイクル(第6グループ)で前期終了というところまでこぎつけた。2年生、3年生とも前回グループと同じ条件。

先週末、散髪にいった。ワールドカップも終盤で、話題がベッカムとロナウドの髪型の話になった。行きつけの床屋さんのHさんは若いひとだが、自営業のためか非常にしっかりした人である。Hさんによると、ロナウドの「大五郎」カットはブラジルの子供たちが自宅で親に散髪をしてもらうときのスタイルなのだそうだ。それで、子供のころ夢中で遊んだサッカーの「原点」を思いおこそうとしたのではないか、という「説」だった。日本でも昔は子供の髪型にあのような大五郎型があったと思うが、類似していて面白い。ともかく4年前の明らかに自信を失っていたロナウドとは全く別人の様だった。(また、シュートするときにどうしてもあの髪型に目がいってしまい、相手は笑ってしまうので、相手を油断させるため、という説もあった。)真相はわからない。

このところ大学のアドレス宛のメールの中に、コンピュータ・ウイルス付きのものが多くなってきた。大学のサーバーはプロテクトされていて、ウイルスを削除したというメールが来る。個人のアドレスからのものも何通かあったのでご注意を。


 

臨光謝謝 このサイトの内容は私の個人的な意見や記録で、大学の公式見解ではありません。

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