
辛い勉強も
友人たちと乗り越えました!
教員
宮本 夏樹
Natsuki Miyamoto
人間科学部 教育学科
茨城県公立小学校 2020年度内定
小学校教諭を志望したきっかけを教えてください。
小学校で出会った、担任の先生の影響です。いつも明るく自分たちとよく遊んでくれた、大人になったらこんなふうになりたいと思える理想的な先生でした。だから将来の仕事を考えたとき、子どもたちといつも一緒にいられる先生になりたいと思ったんです。でも、大学に入学した当初は、小学校ではなく中学で数学を教えたいと考えていました。その考えが変わったのが、近くの小学校で行ったボランティア活動です。活動内容は、先生のサポートや児童に対する学習支援。もちろん休み時間には、一緒に校庭で遊んだりしました。週に1回のペースで児童たちと触れ合っているうちに、小学校で働くのも楽しいなと思うようになったんです。
ボランティアを通して得たものはありますか?
自分が小学生の頃は、先生と自分は一対一の関係だと思っていました。でも実際に教える側に立つと、先生は一度にクラス全員と向き合わなければならない。先生は、常に全体に気を配る視野の広さが必要になるんです。 いま何をして欲しいのか積極的に話してくれる児童だけではなく、自分を出すことが苦手な児童もいます。そういった消極的な児童の態度や表情から、何をして欲しいのか読み取ることが大切だと思いました。
教員採用試験対策はどのように行いましたか?
3年の秋頃から大学で行われた対策講座に参加しました。主に理系の科目を受講し、それ以外は独学で勉強。それから自分の苦手分野を明確にするために、模擬試験も受けました。最初に受けたときは結果があまり良くなかったので、友人にも声をかけて一緒に勉強するようにしました。コロナ禍の中で複数人集まって勉強することは、あまり良いことではないのかも知れません。でも、1人でやるより、2、3人でやった方が、得意分野を教え合ったりすることが出来て効果的な勉強ができます。何より、1日に8時間とか9時間とか勉強していると、途中で嫌になってしまいます。そんなときは、友人と励まし合いながら勉強に集中していました。
履歴書や面接に関してはどのような対策をしましたか?
履歴書は昨年教員採用試験を受けた先輩の資料を先生からいただき、それを参考にしながら書き上げました。でも筆記試験対策に時間をとられ、面接対策を始めたのは本番の直前ですね。一次選考の筆記試験が終わると二次選考の面接があるのですが、その間に大学で面接対策の講座が開かれます。教員を務めていた先生が講師となり指導していただけるのですが、新型コロナウイルスの影響でオンライン面接の形式をとらざるを得ませんでした。本番はもちろん対面で行われたので、とても緊張しましたね。そのとき話した内容は、全部は思い出せないくらいです。
勉強の効率を上げる方法はありますか?
計画的に勉強を進めることですね。しっかり計画を立てて勉強するのと、ただ我武者羅に勉強するのでは同じ時間やっても進む量が違って来ます。例えば参考書や過去問集のページ数を決めて、今週はここまでやろうと決める。ただ1カ月とか長期的な計画を立てると、その通りに進まなかったり早く終わってしまったりするので、あまりよくないかも知れません。それから、中学校は特定の教科に対する深い知識、小学校は幅広い知識が必要とされます。つまり小学校の教員採用試験は科目数が多いので、苦手科目を克服することが大切だと思います。私は全ての科目で平均点を取ることを目標としていました。
最後に就職活動中の後輩にメッセージをお願いします。
教員採用試験対策を行っている中で、特に感じたのは友達の大切さです。勉強に疲れたときの励みになることはもちろん、様々な情報も共有出来ます。4年間、同じ目標に向って勉強して来た仲なので、勉強以外でも心の支えになってくれます。教育学科は基本的に、教職という同じ目標を持つ学生が所属する学科です。それぞれ就職してからも、仕事上の悩みなどを相談出来る良い仲間になれると思います。教員採用試験に向けて勉強は大変ですが、友達と励まし合いながら頑張ってください。