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福祉関係
渡邉 奈央
Nao Watanabe
人間科学部 心理学科
児童養護施設るんびにー 2020年度内定
児童養護施設で働こうと思ったきっかけを教えてください。
子どもが好きなので、最初はスクールカウンセラーになろうと考えていました。大学を選ぶときにも、少しでも仕事に役立つ心理学科のある大学を探し常磐大学への入学を決めました。児童養護施設を知ったのは家族心理学の授業でした。死別や虐待などで、保護者がいなくなってしまった子どもたちが集まって生活している施設があることを知り興味を持ちました。問題を抱えた子どもたちを支援するスクールカウンセラーは、とても素晴らしい仕事です。でも、それ以上に子どもたちと深く関われるのが児童養護施設ではないかと考えたのです。
就職活動はどのように行いましたか?
まずは現場を知ろうと、インターンシップに参加しました。内定をいただいた「るんびにー」と、他の施設2カ所です。児童養護施設で働くことを決めていたので、別業種へのアプローチは全く行いませんでした。るんびにーでは2日間、実習形式でインターンシップが行われました。内容は、普段職員の方が行っている洗濯や炊事などの家事一般と子どもたちと一緒に遊ぶこと。インターンシップを終えて感じたことは、とても大変な仕事だということ。施設で生活しているのは0歳の乳児から18歳の高校生まで約30人でしたが、その子どもたちの親代わりにならなくてはなりません。とても生半可な気持ちでできる仕事ではありませんでした。幼い子どもたちは接しやすいのですが、思春期を迎えた子どもたちとはコミュニケーションを取ることがとても難しいんです。挨拶をしたり話しかけたりしても、返事が返ってこないことも多々あります。それでも、こちらから歩み寄って距離を縮め、信頼してもらわなければならない。働いている先輩職員の方々はすでに信頼されているようで、私が話しかけても反応がなかった子が、積極的に話しかけたりしていました。自分もいつかは信頼される職員になりたいと心から思いました。
インターンシップでるんびにーに絞り込んだのですか?
他の施設より子どもたちとの距離感が近いこともあり、るんびにーを第一志望としました。インターンシップ後に行われた説明会にも参加したのですが、職員の方が私のことを覚えてくださっていて、就職活動の心配もしてくださいました。
就職する際に、何を一番大切に考えましたか?
やりがいですね。福利厚生や給料などを考えると、一般企業の方が良いと思います。でも、たくさんの子どもたちの人生に関わり、一番近くでその成長を見届けることが出来るのは児童養護施設でしか経験できないことだと思います。
試験対策はどのように行いましたか?
面接からエントリーシートや履歴書の書き方まで、ゼミの先生に支援していただきました。面接の練習は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、リモートで行わざるを得ませんでした。本来ならばキャリア支援センターも大いに活用したかったのですが、やはりコロナ禍の就職活動ということでなかなか活用できなかったのが実情です。
就職活動を振り返って、反省点はありますか?
テもっとインターンシップなどに参加すれば良かったと思っています。私が参加した施設は3カ所ですが、もっと他の施設も見ておけばもっと選択肢も広がったのではないかと思います。
では、就職活動を行う後輩たちにメッセージをお願いします。
学生時代に、いろんなことに挑戦してください。勉強はもちろん、アルバイトやボランティア、課外活動などに力を入れるのも良いと思います。特に学外で行われる活動では、様々な人との出会いがあります。私はゼミ活動の一環として水戸市の地球温暖化防止推進委員会の活動を行っていました。そこで知り合った人たちが、就職活動の支えにもなりました。社会で働いている方と出会える機会があったら、ぜひ参加してチャンスを広げてください。