Flashではベクター画像という形式で画像を扱います。ベクター画像とは、線の組み合わせで画像を表現する方式です。ベクター画像の場合には、オブジェクトの拡大・縮小が簡単に行えます。Flashでは線と塗りによって画像を描画します。
Flashで絵を描く際には、主にツールパネルを使用します。ツールパネルは、上から順に、選択と変形、描画、ペイント、表示、カラー、オプション6つの部分に分かれています。
選択と変形は描いたオブジェクトの操作に使用します。
描画とペイントはそれぞれ、線と塗りを描くのに使用します。
表示では、ハンドツールを使ってドラッグするとステージのスクロール、虫めがねツールを使って表示の拡大、縮小ができます。
カラーでは、線の色と塗りの色を変更することができます。
オプションは、ツールごとに内容が変わり、そのツールの設定に使用します。
線や塗りを描画するツールです。ツールによっては線と塗りを同時に描画します。ツールパネルのオプション部分とともに、プロパティインスペクタで細かな設定を行うことができます。
ドラッグして線を描きます。Shiftキーを押しながらドラッグすると45度ごとの直線が描かれます。
クリックで直線、ドラッグで曲線を連続して描きます。Shiftを押しながらクリックで、45度ごとの直線となります。
クリックやドラッグした点はアンカーと呼ばれ、アンカーをクリックするとパスがとじて囲まれた範囲が塗られます。アンカーを移動したい場合には、ダイレクト選択ツールを使います。
慣れないと操作が難しいのでこの授業ではあまり使用しません。
ドラッグして線を描きます。「鉛筆ツール」には補正機能がついており、マウスでドラッグした線を補正した線が描かれます。
描画する線の種類はオプション部分の「鉛筆モード」ボタンで、「ストレート」、「スムーズ」、「インク」から選択します。ストレートは直線に補正し、スムーズはスムーズな曲線に補正し、インクはほぼドラッグしたとうりの線になります。
ボタン長押しで、矩形ツールと楕円ツールを選択できます。
カラー部分で塗りの色を選択しておくと、線と同時に塗りが描画されます。
ドラッグして四角形を描きます。Shiftキーを押しながらドラッグすると正方形になります。
プロパティインスペクタの「矩形オプション」で各角丸の半径を変更することができます。
ドラッグして楕円を描きます。Shiftキーを押しながらドラッグすると正円になります。
プロパティインスペクタの「楕円オプション」で開始角度・終了角度を指定すると扇形に、内側の半径を指定するとドーナツ型を描画できます。
ドラッグして多角形を描きます。Shiftキーを押しながらドラッグすると正多角形になります。
プロパティインスペクタの「オプション」ボタンを押すと、多角形/星の切り替え、辺の数、星のポイントサイズが指定できます。
ドラッグすると絵筆で描くように塗りを描きます。
オプション部分でブラシの大きさや形を変更します。
ブラシモードを変更することで、塗り方の指定ができます。
プロパティインスペクタの描画エフェクトと詳細オプションの組み合わせで様々なパターンを描画します。描画した図形はオブジェクト扱いとなります。
描画ツールを使う際に、オプション欄に「オブジェクトの描画」ボタンが表示されるものがあります。このボタンはクリックしてオン・オフを切り替えることができます。
オンの状態では、他の描画オブジェクトと交わらない図形が描画されます。オンの状態で描画された図形は黒い枠がついて表示されます。
オフの状態では、選択を解除した時に、重なっている図形と交わります。線分は交点で分割され、塗りは他の塗りと重なった箇所は削除され、線で分割されます。詳しくは選択と変形で学習します。しばらくはオフにして描画してください。
線で囲まれた領域を塗ったり、塗りの周り線を引く、線や塗りを消すツール群です。
ボタンを長押ししてツールを選択します。
線で囲まれた部分をクリックして塗りつぶします。
オプション部分の「隙間の大きさ」ボタンで、完全に囲まれていない部分の塗りつぶしを指定できます。
クリックした塗りの周囲を線で囲います。
描画したオブジェクト(線または塗り)をクリックして色を取り出します。
オブジェクトの一部を消去します。
オプション部分の「消しゴムの形」で大きさが変更できます。
「消しゴムモード」を選択すると特殊な消去ができます。
流し消すボタンでバケツツールのような消し方も可能です。
Programming Laboratory (Shio seminar)