
試験対策は大変ですが
諦めず頑張ってください!
教員
出野 龍生
Ryusei Ideno
人間科学部 教育学科 中等教育コース
茨城県中学校教諭 内定
中学校の教諭を仕事として選んだ理由を教えてください。
高校生のときに姉に子どもが生まれ、その子の面倒を見ているうちに子どもと関わる仕事に就きたいと思ったのが最初の理由です。その中でも中学校を選んだのは、部活動の顧問を務めることができるから。私は高校までサッカー部に所属していて多くのことを学びました。今度は自分がスポーツを通して生徒たちに様々なことを教えていきたいと思いました。
教員採用試験への対策はどのように行いましたか?
センター試験などの過去問を、繰り返し解くことから始めました。私は社会科の教師を志望していたので、高校時代に履修していなかった地理Bなどは重点的に勉強しました。志望する教科によっては、高校時代に選択していない科目も出題範囲に含まれる場合があるので注意が必要です。また、教員採用試験は出題範囲が広いので、茨城県の教員採用試験での出題傾向なども調べました。それから、民間企業が行う模擬試験も受けました。現在の自分の立ち位置を把握し、対策を練ることも重要だと思います。
勉強は一人で行ったのですか?
最初は一人で勉強していたのですが、効率が悪くまったくはかどりませんでした。私は筆記試験が苦手なので、学習方法がよく分からなかったのです。そこで、友人を誘って一緒に勉強するようにしました。分からない箇所を質問し、自分ができるところは友人に教える。人に教えるためにはより深い理解が必要になるので、友人との勉強はとても効果的だったと思います。何より、同じ目標を持つ仲間がいると、心の支えにもなりますね。
面接対策を教えてください。
面接は得意な方ですが、やはり対策は念入りに行いました。大学には教員採用試験で面接官を務めていた先生もいらっしゃるので、何度も模擬面接を行ってもらいました。集団討論対策は常磐大学だけではなく、他大学の学生も交えて行いました。いつも顔を合わせている友人だけではなく初対面の方を交えての討論は、とても良い刺激になったと思います。
民間企業は考えなかったのですか?
教育実習に行ったとき、生徒との距離の保ち方が分からず、自分は教師に向いていないんじゃないかと心が折れそうになったんです。そのとき、民間企業への就職も考えました。でもアルバイト先に教員を目指している方がいて、相談すると初心に返って考えてみたらどうかとアドバイスを受けました。それでもう一度深く考えてみると、やはり自分は子どもたちと関わる仕事がしたいと思い、改めて教師に挑戦することに決めました。
教員採用試験対策で最も大変だったことは何ですか?
筆記試験対策です。私は工業高校出身なので、高校で履修していない科目も出題範囲に含まれます。それを一から勉強し直すのはとても大変です。大学での授業以外にも、試験前の3カ月間は1日10時間を目標に勉強しました。これまでの人生で、一番机に向かっていたのではないかと思います。
これから就職活動を始める後輩にメッセージをお願いします。
まずは、自分から率先して動くことです。でも、途中で悩んだり迷ったりすることもあると思います。そのときは先生や周りの人を頼ってください。私は立ち止まる前に、すぐに先生に相談していました。教員を目指している方は、プレッシャーに負けないようにしてください。試験の難しさや合格率を考えると、諦めたくなるときもあるかもしれません。周りに流されず自分を信じて最後まで努力すれば、必ず結果は出ます。人生の中での数ヶ月間、ぜひ頑張ってください。