Real Message

看護師に興味を持ったきっかけを教えてください。

看護師というより、養護教諭になりたくて看護科に入学したんです。ただ、養護教諭になるためには幾つかの条件があります。養護教諭の資格は指定された科目の単位を取って卒業すれば免許がもらえますが、看護師の国家試験に合格することと茨城県の教員採用試験に合格することが必要です。看護師課程と教職課程を受講しなければなりません。看護師になるための知識に加え、学校に関する法律や感染症の分類に関する知識も求められます。学校ではアナフィラキシーショックや熱中症に対して早急な対応をしなければならないので、覚えることは多岐にわたりますね。

では養護教諭の就職活動というと、茨城県教員採用試験対策が重要になるのですね。

友人たちが看護師の就職活動を始める時期に、茨城県の教員採用試験が行われます。実習が終わってすぐに教員採用試験が行われるので、早めに対策をしなければなりません。筆記試験に関しては、看護師の国家資格取得のための勉強と並行して教員採用試験の過去問をひたすら解きました。試験内容は教職教養と専門教養があるので、どちらも対策する必要があります。教職センターの教職アカデミーで行っている講座を受けたり、模擬試験を受けたりもしました。自分一人だとどこが重要なのかも分からないので、ポイントを把握すると問題をスムーズに解くことができるようになりました。

養護教諭を目指す友人との交流はありましたか？

友人との情報交換は重要だと思います。自分の視野でしか勉強ができていないと、不足している知識もたくさんありました。また、勉強の進み具合を見ながら、分からない箇所を教え合うと効率良く覚えることができました。

集団討論はどのように対策しましたか？

対策の仕方が二つあり、一つは教職アカデミーが実施する集団討論対策です。教育学科や健康栄養学科など、様々なジャンルで学ぶ学生と集団討論の練習をしました。もう一つは茨城県教育研修センターが「いばらき輝く教師塾」というワークショップを開催していて、そこで行われた集団討論対策にも参加しました。自分は看護学科の視点からしか発言できませんが、小学校や中学校の教員を目指す方の意見を聞くことで視野が広がり、とても実践的な対策を行うことができたと思います。

個人面接対策はどのように行いましたか？

教職アカデミーを主に活用しました。教員採用試験で面接官を務めたことがある先生も対応してくれるので、質問の内容も本番と同じでとても勉強になりました。場面指導の試験対策も出やすいテーマの一覧を作ってくれて、自分なりに幾つかのパターンを用意することができたので乗り切ることができました。

これから就職活動を始める後輩にメッセージをお願いします。

養護教諭を目指している方は、養護教諭になりたいという気持ちを大切に頑張ってください。看護学科の授業や実習を行いながら、教職課程の勉強をするのは大変だと思います。でも、その課程を経て教員採用試験に臨むことができたわけですから自信を持って試験に臨んでください。