
友人とのつながりを大切にして、就職活動に挑んでください。
教員
圷 慶太
Keita Akutsu
人間科学部 教育学科中等教育コース
茨城県中学校教諭 内定
中学校の教諭になろうと思ったきっかけを教えてください。
中学生の頃、荒れた生活を送っていた時期がありました。剣道部に所属していたのですが、怪我で練習にも参加できず自暴自棄になっていたんです。そんなとき、部活に励んでいた頃の私を見ていた先生が「今できることは何か考え、生活を見直せ」と諭してくれたんです。問題行動を起こす私を見捨てず、寄り添ってくれた先生がいたからこそ今の自分がある。部活に復帰し総体に出場したときそう思いました。そのとき、自分もあんな先生になりたいと強く思ったんです。
先生という仕事は大変だと聞きますが不安はありませんか?
どんな仕事に就いても大変なことはあると思います。同じ苦労をするなら、自分がやりたいこと、好きなこと、憧れを持ったことを仕事にしたいと思うので、特に不安はありません。
教員採用試験への対策を教えてください。
筆記試験対策は、過去問を繰り返し解くことから始めました。社会科の専門教養試験は日本史、世界史、地理、倫理、現代社会など出題範囲が幅広いので、満遍なく知識を蓄えなければなりません。私は高校時代に日本史を専攻していたので、ほとんど学んでこなかった地理や世界史を重点的に取り組みました。
いつ頃から筆記試験対策を始めたのですか?
本格的に始めたのは、3年生の秋頃です。対策に取り組むきっかけとなったのは、10月に行われた中学校での教育実習でした。実際に教壇に立ち生徒たちから質問を受けたとき、上手く答えられないことがあったんです。あいまいな答えは出来ないので、より確かな知識が必要になることを痛感しました。また、生徒たちがどんどん理解していく姿を見る喜びも知りました。この嬉しさを実際の教員になって感じたいと思い、勉強に対するモチベーションがアップしました。
面接対策はどのように行いましたか?
高校、大学と剣道のスポーツ特待で受験したので、面接には慣れていました。しかし、勿論不安もあったので、学科の先生や教職センターのスタッフの方に模擬面接をお願いしました。特に気を付けたのは話すスピードや姿勢、そして目線の置き方です。教員になるための面接なので、生徒と向き合うときを想定して信頼できる印象を与えることを心がけました。
友人と勉強したりもしたのですか?
一人で勉強する時間は大切ですが、友人と一緒に勉強することで得ることも多かったです。お互いに問題を出し合ったりしましたが、出題するときに答えをしっかり把握していないといけない。とても良い復習になったと思います。また、勉強に取り組む友人を見ると、自分も負けてはいられないと頑張る気持ちが湧いてきました。
就職活動を行っている後輩に、メッセージをお願いします。
試験対策は早めに始めることが大切だと思います。周りの友人たちが始めていなくても、少しずつでも取り組むことをお勧めします。また、教員採用試験を受験しに来るのは大学生だけではありません。現役の講師として働いている方も、多く受験しに来ます。自分たちより知識も経験もある方ばかりなので、気を抜かずに頑張ってください。