
幅広い視野で管理栄養士の仕事を探してみてください。
公務員
坂田 遥香
Haruka Sakata
人間科学部 健康栄養学科
茨城県庁管理栄養士職 内定
茨城県の職員を志望した理由を教えてください。
茨城県栄養士会主催のヘルシーメニューコンクールに応募して、優秀賞をいただいたのがきっかけです。その後、県の職員の方と食生活改善推進活動などに携わらせていただき、県で働く管理栄養士の方との交流を通して、自分も地域の人たちに食と健康の関わりを伝えたいと思うようになりました。
行政で働く管理栄養士は、どのような仕事をするのですか?
県民の方々に、生活習慣病を予防する食の大切さを周知していくことです。大学3年生の時に病院実習に行って生活習慣病で苦しんでいる方が多くいらっしゃったので、食の大切さを県民の方々に伝える仕事に魅力を感じました。
病院や施設などの直営や委託ではなく、行政を選んだ理由を教えてください。
県民の方々の健康に、広く貢献したいというのが第一の理由です。それから、実は調理が苦手なんです。もちろんできないことはないのですが、あまり好きではありません。それなら、管理栄養士としての知識を活かした仕事がしたいと思いました。管理栄養士というと調理の現場で働くことをイメージする方も多いと思いますが、それ以外にも食品の研究開発など様々なフィールドがあるので、既成概念に捕われず幅広い視野で仕事を探すのも一つの方法だと思います。
公務員採用試験への対策はどのように行いましたか?
管理栄養士の国家試験の過去問を解くことから始めました。あとは、普段行っている授業の復習を念入りに行い、スマートフォンで時事ニュースのチェックなども行いました。ただ私の場合、一次試験の筆記より二次試験の面接と集団討論に苦戦しました。特に集団討論は経験したことが無かったので、何から行っていいか全く分かりません。そこでキャリア支援センターに相談して、対策を進めました。一つのテーマを設定して、それに対する自分の考えを箇条書きで書き出し、キャリア支援センターの方にアドバイスをいただく。それから数人の友人にお願いして、討論練習を繰り返し行いました。
個人面接対策はどのように行いましたか?
面接対策ノートを作って、自分の長所、短所、アピールしたいことなどを整理しました。後はゼミの友人や先生にお願いして模擬面接も行いました。面接は苦手ですが、練習を重ねるうちに自分の言いたいことが言えるようになり、話の起承転結なども意識して話せるようになったので、やはり練習することは大切だと実感しました。
就職活動を行う後輩にメッセージをお願いします。
たくさんインターンシップに行って、実際に働いて現場を知ることが重要だと思います。また、授業の予習復習をしっかり行い、常に管理栄養士の国家試験に向けて勉強しているという意識を持つことも大切です。公務員採用試験を受ける方は、すきま時間を使って時事ニュースをチェックし、先生からテーマをいただいて小論文の対策も行うといいと思います。管理栄養士の国家資格を取得することは大前提として、本当に自分に向いている仕事を探してください。